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サトノレイナスの骨折残念ですね……秋華賞はユーバーレーベン、ファインルージュ、ソダシ、アカイトリノムスメとなかなかのメンツ。本来ならレイナスが加わってさらに面白くなるはずだったんですがね
合宿最終日、彼女たちは休みを与えられていた。2週間半にも及ぶ合宿は3日毎に休みを与えられていたが、最早人間と呼べるか分からない人間がトレーナーのチームである。終盤には疲れが溜まり、練習効率が落ちていった。それに気づいたトレーナーが最後の一日を好きに使うように言ったのである。恐らく彼としては身体を休めるように言ったつもりだったのだろうが、彼女たちとて年頃の女の子。集まって海で遊んでいた。
「いやー疲れたわー。やっぱアイツ人間辞めてるわー。」
マヤノトップガンと共に直々にしごかれたジョーダンはタイムが劇的に伸びており、他のチームとの模擬レースでもシニアクラスと十分に渡り合える力をつけていた。砂浜でのトレーニングは短時間で2人のスタミナとパワーを引き出し、持ち合わせていたレースセンスを十分に発揮する土台になっていた。
……その分疲労の色も人一倍だが。
「マヤも……でもトレーナーちゃん、マヤのわがままもじっと聞いてくれたし、マヤがもっと速くなれるようにしてくれたから、マヤももっと頑張らなきゃーって!」
「マヤノはやっぱいい子だねー。マヤノが頑張ってるの見てたらアタシ達も負けられないって、そう思ってるんだから。」
「えへへー。」
ゴールドシチーに頭を撫でられているマヤノは嬉しそうに笑っている。子供扱いを嫌がるマヤノだが、ゴールドシチーはオトナに見えるようでそういう扱いをされても嫌がらない。
「あのトレーナーがあれだけ熱心に指導してるんだから、マヤノもジョーダンもすぐに活躍できるようになるって。ま、アタシより先にはゴールさせないけどね!」
そう言ってゴールドシチーは胸を張る。
「そう言うシチーも変わったよねー。昔はあんなにトレーナーに噛み付いてたのに。」
「ちょっ何言ってんのジョーダン!!!」
「うわやば怒った」
レースでもダートの経験のあるシチーが駆け出したのを見て、ジョーダンも駆け出した。シチーの怒鳴り声と共に砂を巻き上げながら2人は消えていった。
「ファインさん、フラッシュさん、シチーさんとトレーナーちゃんって仲悪かったの?」
「シチーさんとトレーナーさんですか?私がチームに入った時は既に2人は不仲ではなかったと思いますが……ただ最近は私が入った時よりも一日あたりにシチーさんがトレーナーさんに話しかける回数は30パーセントほど増加しています」
「わたしが入ったときはシチーちゃんが入って半年くらいした時だったんだよねー。でも確かに今よりはとげとげしてた気はするなー。トレーナーさんのこと褒めてるのとかあんまりなかったし。むしろちょっとムスッとしてることが多かったなー。」
「そうなの?」
「うんうん。今は多分、トレーナーさんのことをとっても信頼してるんだと思うよ。うふふっ。きっとわたしたちが見てないところでシチーちゃんにしっかり向き合ってきたんだと思うな。この合宿でマヤノちゃんにしてあげてたみたいに。」
まだチームに入って間もないマヤノトップガンでも、既にシニアクラスで活躍しているナリタタイシンとゴールドシチーは格別に負けず嫌いなのを知っている。2人ともかなりきつい性格をしていると言われているが、トレーナーの前ではそういう態度で接していることはあまりない。むしろ、2人ともトレーナーに対して信頼以上の何かを抱いているようにすら見える。マヤノトップガンは直感的にそれを感じていた。ただ、それがなんなのか自体は今の彼女はわかってはいなかった。
「ファインさんはみんなのこと、よく見てるんだね」
「わたしはここで色んなものを見るのが何よりも楽しいから。ここでの1秒1秒はかけがえのないもので、とっても大切だから。もちろんマヤノちゃんも、他のみんなも。トレーナーさんもそうだよ。トレーナーさんのことはまだ全然分からないけどね。」
そう言ってファインモーションはいたずらっぽく笑った。普段から少し大人びた雰囲気のファインモーションだが、こう笑う時だけは年相応の女の子だ。マヤノトップガンはいつか見た、「大人っぽさとのギャップ」を目の当たりにして、自分はまだ子供なのだと感じた。
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しっかりと訓練を積んだウマ娘は並の人間よりも遥かに体力がある。余程ハードなトレーニングを続けない限り、彼女たちがへばってしまうことは無いし、心が先に折れることはほとんどない。自分はそれを知っていた……というよりも知っているつもりだった。彼女たちに課したトレーニングは確かにかなりの強度だったし、休暇も定期的に与えていたこともあり、十分な質も確保できると考えていた。しかし、どうしても終盤には練習の質が落ちていた。モチベーションの面もあるだろうし、何よりこの気候でハードなトレーニングを休みを設けてはいるとはいえ2週間ちょっとも続けていれば疲労は溜まっていく。しかし、彼女たちの実力は確かなものになったと確認もできた。当初の目的はほぼ完遂できたと言えるだろう。そこで最終日は思い切って休みとした。この地でリフレッシュしてこれからのレースラッシュに備えてモチベーションを上げてくれれば、そう思った。休みにすると聞いた彼女たちはかなり喜んでいるようだった。ゴールドシチーはその後一緒に海でもどうかと誘ってきたが、正直俺も体力的にはだいぶきている。今後の彼女達のプランの練り込みやその他の雑務も残っている。申し訳ないが断っておいた。彼女は昔と比べて随分と好意的になったものだ。最初はバカバカ言われるわ、口出しすんなとか散々言われたものだが、今はその話を降ると顔を真っ赤にして「もう忘れて」と言われるだけだ。昔なら蹴り飛ばされるか、社会的に消されていたかもしれない。
それはともかく、こうして時間が取れたのは大きい。仕事は早く終わらせるに限る。
来客があったのはもう陽がすっかり落ちた後だった。控えめなノックがあり、どうぞ、と応えると本日二回目の金髪の少女が遠慮がちに入ってきた。
「……その……朝は忙しいって断られたから……夜なら流石に空いてるでしょ。ちょっとつきあってよ」
「まぁ、もうやることは残っていないからな。構わない」
二回とも断るのは流石に申し訳ない。と言うより、ゴールドシチーのまるで捨てられたヒナのような顔が、断ることを諦めさせた。
2人で誰もいない砂浜を歩いている。こんな田舎では照明すらないので、月明かりだけを頼りに歩いている。僅かな足音も打ち寄せる波音にかき消されて、一人で歩いているかのような気分になる。
「……あのさっ」
少し後ろから声がした。俺が振り返ると、ゴールドシチーは何かを覚悟したような顔でそこに立ち止まっていた。
「……どうした?」
「…………ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
1歩だけ彼女の方に近づく。月明かりに照らされた彼女の頬が少し赤らんでいるのがわかる。どこか慌てたようにも、迷っているようにも見える。が、わざわざ呼び出して話をしたいくらいなのだから、余程重要な話なのだろう。俺は話を促すようにもう半歩前に出た。
「ッ………………………………その、アンタが……」
「俺が?」
「…………アンタがいっつもつけてるそのロケットについて」
残念ながらゴールドシチーは土壇場でひよってしまったのだった。
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UA10000を記念して、簡単なssを書きたいと思います。どの子の話がいいか選んで欲しいです。締切は10月10日までです
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マヤノトップガン
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ゴールドシチー
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ナリタタイシン
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トーセンジョーダン
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ファインモーション
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エイシンフラッシュ
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その他