炎閃の軌跡   作:rebo

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第22話

「なんだと!?」

 

「驚くのは分かりますが、ツナ君は自分が皇族といことを知っているのは確かなようです。フィーちゃんが皇族の方と会ったと話してくれました」

 

「事実なら、リィンの言ってた通りツナは自らの出生を知っていたのだろうな」

 

「あぁ、それに兄上からは暗殺を計画した人間を絞り込むためにまだ公にしないと手紙が来た」

 

「そうですね。暗殺されたはずの皇子ですし、また暗殺されないとは思えません。暗殺を計画したものを確実に捕えるつもりでしょう」

 

 

 

 

 まさか。いや、やはりと言うべきだな。ツナが皇族だったとは。それにしても、ツナを暗殺しようとした者を捕まえるか。今まで捕まえなかったのか?ユーシスは詳しそうだし、いつか聞いてみるか。

 

「あっ、リィン兄さん。今日のご飯はどうでしたか?」

 

 ツナか。結局、兄呼びをするんだな。おかげでサラ教官を含め、Ⅶ組の皆に凄く見られたんだが。フィーにもお兄ちゃん呼びされて更に疑わしい目で見られたし。特にサラ教官は怖かった。耳元で”後で聞かせてもらうわよ”って言ってきたからな。

 

「えいっ」

 

「痛っ!」

 

 いったい何だ!?

 

「ぼぉっとしてどうしたの?お兄ちゃん」

 

 フィー!?あぁ、そっか考え事に集中してしまってツナの質問に答えてなかったな。

 

「済まないな。考え事に集中してしまっていた。今日のご飯のことだったな。美味しかったぞ。ただ、できればもう少し薄めの味が好きだな」

 

 ツナはたまに料理の感想を聞いてくる。それを参考に皆の好みに合わせようと努力している。調理部には入っていないが、たまに行っているらしい。多分、俺たち全員の料理を作るために入ってないんだろう。それで本当に料理が好きなんだと分かるし、それを見て俺たちⅦ組もほとんどが自分が本当に好きなことには何よりも努力するようになった。

 

 俺は剣の鍛錬に今まで以上に身が入るようになった。ラウラも学園に来る前よりも剣の上達が分かるぐらいに早くなったと言っていた。エリオットやアリサ、ガイウスもそれぞれ今まで以上に好きなことに集中できるようになった言っていた。これだけでも学園に来れて良かったと皆も言っていた。

 

「少し早いけどお休みなさい。」

 

 っとツナはもう寝るみたいだな。フィーもツナに離れて欠伸している。フィーもおそらく部屋に戻って寝るつもりだろう。

 

「あぁ。ツナもフィーもお休み」

 

「ん。お休み」

 

 さてと、俺も部屋に戻って明日の準備やらするか。

 

 

 

 

「それじゃ、実技テストを始めるわよ」

 

 サラの実技テストかぁ。前はフィーとのコンビだったし今度は何だろう。

 

「まずリィンとツナ、エマにアリサにエリオット。前に出なさい!」

 

 今度はリィン兄さんともか。あの依頼の後から毎日、手合せしているからお互いの手の内を知っている分、お互いの息を合わせやすいからフィーを除いた他の人より楽だな。それにしても、あの人形相手に戦うって弱すぎて一人でもどうにかできそうなんだけど?

 

 まぁ、テキトーに手を抜いて補佐に集中すればいいかな?俺を除いた三人で互角よりちょっと下程度に感じるし。

 

「それでは、始め」

 

 

 

 

 うん。やっぱり強くなかったな。けど、何でフィーも含めて皆して俺を見てくるんだ。フィーとサラなんて呆れた目で見てくるし。

 

「はぁ。サラ、続きをやろ」

 

「そうね。次はフィー、ラウラ、ユーシス、マキアス、ガイウスよ」

 

 その言葉と同時に先程の戦闘の傷を直した戦闘人形が出てくる。

 

「始め」

 

 

 

 はぁ。ツナ、また強くなっている。明らかに手を抜いたって分かるのに文句が付けれないぐらいに完璧なサポートだったし。リィンを隙を補う形での牽制、後衛の時間稼ぎやアーツでの補助。ホント、戦闘に関しては天才的。このままだと、おいて行かれちゃうかな。

 

 守られるだけなのはイヤだし。もっと頑張ろうっと。「……ィー!フィー!」ん。呼ばれているんだけど、どうしたんだろう?

 

 って、あ。いつの間にか倒してたみたい。たしか、ユーシスとマキアスの連携があまりにも上手くいかなかったのは覚えているけど。ツナのことしか頭になくて覚えてないや。

 

「フィー。ユーシスとマキアスの連携があまりにも上手くいなかったから、二人の武器を蹴飛ばしたんだけど。しかも、最後はフィー一人で人形を倒しちゃうし」

 

 そういえばそうだった。あまりにもこの二人が邪魔だったからそうしたんだった。仲が悪くても目的ぐらいは協力してほしいのに。

 

「はぁ。フィーたちは最低点ね。もう少し協力し合いなさい」

 

「ん。マキアスやユーシスの武器を蹴飛ばした後は他の仲間とは協力し合うべきだった反省」

 

 サラの言う通りだったから。素直に反省点を述べるとサラは納得したのか頷いていた。他の皆は苦笑している。でも、マキアスとユーシスはお互いをいがみ合っている。

 

「次の特別実習を発表するわよ」

 

 そう言ってサラは紙をよこしてくる。また、ツナとは別の班。残念だな。

 

 あっ!ツナが手を繋いでくれた。嬉しい。もう少し見てみるとお兄ちゃんとエマの班だ。でも、ユーシスとマキアスとまた同じのはイヤだな。おちおち昼寝もしてられないし。

 

「こんな班は認められません!」

 

「全くだな」

 

 二人ともサラに食って掛かってるよ。そんな事よりツナ膝枕してあげる。

 

「リィンも前に出なさい。教官の実力を見せてあげるわ」

 

 お兄ちゃんも巻き込まれてる。やっぱりツナの髪、柔らかい。安心して体を預けてきてくれるからすごく幸せ。

 

「これで文句は無いわね。ってそこイチャイチャすんな!」

 

 あ、終わった。

 

  

 

 

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