炎閃の軌跡   作:rebo

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第23話

「マキアスにユーシス、おはよう。今日からはよろしく頼む」

 

 朝、一階に降りたらマキアスとユーシスがいた。お互いに顔を背け合っている。少しは仲良くしてくれたらいいんだが。

 

「一応、言っておくが同じ班だからと言って気軽に話しかけないでくれよ。貴族と一緒だなんて吐き気がする」

 

「ふん。下らん」

 

「なんだと、待ちたまえ!下らないとはどういう意味だ!」

 

 はぁ。マキアスの貴族嫌いはどうにかならないかな。ユーシスもマキアスを煽るようなことを言わないでくれよ。

 

「あっ。兄さんにマキアスさん。おはようございます」

 

「おはよう」

 

 ツナとフィーが食堂から出てきた。二人とも両手に何かを持っている。

 

「二人とも何を持っているんだ?」

 

「それぞれの班の弁当」

 

「せっかく作ったんだし、持って行ってください」

 

 Ⅶ組全員の弁当を作ったのか!?それでフィーはいつも以上に眠そうなのか。

 

「あぁ。今日の昼にでも食べるよ」

 

「いえ、長持ちするものですので明日の夜に食べてください」

 

 はっ?

 

「俺は勘が良いんです」

 

 そう言ってツナは学生寮から出て行った。おそらく駅に行ったのだろう。

 

「私も先に駅に向かっているね」

 

「あぁ」

 

 フィーもツナの後を追うように学生寮を出て行った。いや、ツナを追ったのだろう。フィーは相変わらずツナのことが大好きだな。さて、俺も駅に向かうか。

 

 

 

 

 

 ようやく特別実習の2日目。これでツナのご飯が食べれる。昨日はユーシスとマキアスのせいで魔獣退治の後、お兄ちゃんが怪我したちゃった。ほんと、厄介。これが傭兵団にいたころだったら、力ずくで協力させたり、排除できたのに。まぁ、二人ともお兄ちゃんに謝ったし、お兄ちゃんも許したからいいや。

 

 

 貴族ってメンドイ。学業中なのに父親に呼び出されるなんて。昨日の見た感じだと利用されそうだけど大丈夫かな?まぁ、マキアスと一緒にいて、昨日みたいになったら嫌だから別にいいけど。

 

 

 昨日も実習してて思ったんだけど遊撃士のマネだっけ。便利屋だよね。町の依頼をある程度片付けてから魔獣退治に行ったけど、マキアスも上手く協力し合えて昨日よりは楽に魔獣を倒せた。朝にも思ったけどホントに成長したんだ。エライエライ。

 

 

 町に戻ったらマキアスが捕まちゃった。ユーシスを屋敷に呼んだのはこのためかな。下手したらユーシスに邪魔されて捕まえられないかもしれないし。

 

 

 マキアスの救出作戦に行くことになった。情報を教えてくれた人は多分、サラが回してくれたんだろうな。サラほどじゃないけど、戦場で何回か見たことあるような気がするし。あっ、ユーシスだ。マキアスのいる場所も検討が着くみたいだし、すぐ終わりそう。

 

 

 はぁ。本当にメンドイ。傭兵団にいたぐらいバレてもいいけど死神ってヒドイ。そこで教えてもらった技術で助けられたくせに。マキアスもこれで助けようかな。どうせ鍵でも掛けられて出られなさそうな状況だろうし。

 

 

 おぉ。ユーシスが率先して兵隊たちを倒しちゃった。……ん。捕まってたはずのマキアスを脱走させようとするんだから早く逃げないといけないや。あれ、なんか遠吠えが聞こえるけど?

 

 

 

 

「くっ!まさか、あれを使ってくるとは……!」

 

「おい!なんだ今の遠吠えは!?」

 

 ユーシスが遠吠えを聞いて焦り始めた。牢屋から脱出したマキアスが焦りだしたユーシスに問う。

 

「今の遠吠えは領邦軍の軍用魔獣だ。追いつかれる前にこの水道を出ないとマズイぞ!」

 

 ユーシスの言葉にリィンたちは驚いていた。軍用魔獣を使ってくることにもだが、いつも強気のユーシスが危険と言ったことに対してだ。それだけ、ヤバいと認識したリィンたちはスピードを速めた。

 

 が……。

 

「「ウオォォォオオオォォン!」」

 

 追いつかれてしまった。

 

「しょうがない、皆!トールズ士官学院Ⅶ組A班、軍用魔獣を撃退する!」

 

「「あぁ!」」「ヤー」「はい!」

 

 リィンの言葉にそれぞれが武器を構えた。

 

「お兄ちゃんたちは片方を倒して、もう片方は私がやる」

 

「何を言ってるんだ!一人じゃ無茶だ!」

 

「その通りだ!傭兵団にいたと行っても一人じゃ限度がある!」

 

「そうです。危険ですからやめてください!」

 

 フィーの言葉にリィンたちは驚き否定する。

 

「じゃあ、さっさと片方倒して」

 

 フィーはリィンたちの拒絶を無視する。

 

「わかった。直ぐにそちらに救援する。無茶はするなよ」

 

 リィンの言葉にフィーは頷いて片方の魔獣に襲い掛かった。

 

「皆、フィーを信頼しよう。そして、片方の魔獣を倒して救援に向かうぞ!」

 

「はい!」「おぉ!」「あぁ!」

 

 

 

「グオォォォ!」

 

 さて、やろうか。

 

 まずは切りつける。

 

「ガアァァ!」

 

 切りつけたら、爪を振るってきたので避けながら銃を撃ちまくる。

 

「ガアァ!!」

 

 っと今度は噛みついてきた。当然、避けながら切りつける。やっぱり、軍用魔獣はメンドイ。普通の魔獣よりタフだから倒すのに時間が掛かってメンドイ。

 

「グオォォオオォォ!」

 

 私は軍用魔獣を相手に切り付け、攻撃を避け、銃を撃ち。目くらましに閃光弾を投げる。それを何度も繰り返す。

 

 切る。避ける。撃つ。また避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。投げる。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。投げる。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。投げる。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。切る。避ける。撃つ。避ける。

 

 ふぅ。やっと終わった。やっぱり、軍用魔獣とか改良された魔獣はタフでメンドイ。

 

 

 

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