「よし!フィーの救援に向かうぞ!」
「あぁ!」「当然だろう」「はいっ!」
俺たちはフィーが二体いた魔獣のうち一体を引き付けてもらって、もう一体の魔獣を倒した。軍用魔獣なだけあって、思ったより頑丈で協力だったが早く倒せたはずだ。そして、フィーの救援に向かうが……。
「あっ、終わったんだ」
フィーは一人でもう一体の魔獣を倒していた。俺たち
「フィー。まさか一人で倒したのか?凄いな」
俺の言葉にフィーが驚いた顔をして、直ぐに嬉しそうに笑った。ツナ以外にはあまり見せない表情だ。
「そうだよ。お兄ちゃん」
「貴様ら!よくもふざけた真似を…!」
お兄ちゃん、本当に驚いただけだった。普通は嫉妬とかされるはずだけど、純粋に驚いただけ。ツナの言う通りだったな。
「ふん。こいつらは俺の競い合う大切な仲間だ。理不尽な命令を受けつかせるものか…!」
「ユーシス……」
「君は…」
「ユーシスさん」
なんかユーシスが良いこと言っていた気がする。話を聞いてなかったから、どんな展開かわかんないや。
「えぇい!ユーシス様も捕まえろ!公爵閣下もわかってくれるはずだ!」
また戦闘?メンドイなぁ。
「ふむ。それは許せないな」
ん?声がした方を向くとユーシスのお兄さんがいた。どうしてここに?サラも一緒だし。
「あぁ。レーグニッツ君の誤解は解けてある。父上も説得したし捕まえる必要は無いよ。だから、君たちは元の持場に戻ってくれないかな?」
領邦軍の人に問いかけるユーシスのお兄さん。身分的にも絶対に命令だよねコレ。まぁ、戦う必要が無くなってラッキーだね。
「……っ!了解しました!戻るぞ、貴様ら!」
ユーシスのお兄さんの言葉で領邦軍も帰ったし疑問に思ったことをサラに聞かなきゃ。
「どうして教官がルーファスさんと一緒に?」
先にお兄ちゃんに言われちゃった。偉い人から命令を受けたら、それを撤回させるには命令をした人と同等かそれより偉い人に頼めばいいのは分かるけどけど…。
どうしてルーファスさん?確かに家族の人は例外かもしれないけど理由が分からないや。ルーファスさんも貴族だから貴族派として敵にまわるかもしれないのに…。
「いやー。どうせだからトールズ士官学院の理事に解決してもらおうかと思って」
え?
私だけでなく、お兄ちゃん含めた皆が驚いた。ユーシスも驚いているということは、ユーシスも自分の兄が理事だということを知らなかったのだろう。
「ほら。理事の中で一番、問題なく公爵家のちょっかいを回避させれるのは実の息子でトールズ士官学院の理事であるルーファス殿しかいなくてね。私のちょっとした人脈でマキアスが捕まったって聞いたときは急いでルーファス殿にお願いしたのよ」
なるほど。理事は四人いるって聞いたし案外、全員がⅦ組の関係者だったりするかも。
「どういうことですか!?兄上!」
「ふふっ。済まないな。お前の驚く顔を見たかったのだ」
「まっ、もう遅い時間だし列車に乗って帰りましょう」
やっとツナの弁当が食べれる。それにしてもツナの勘は勘を超えている。お兄ちゃん達には言ってなかったけど私が弁当を明日の夜にした理由を聞いたら”マキアスさんは兄さんと仲直りするし、ユーシスさんとも関係は落ち着くからね”って言ってた。勘って言ってたけどもうこれ予知だよね。
「「「「「あはははは!」」」」」
サラのクサいセリフでⅦ組の皆で笑った。
「もう!一筋縄じゃいかないわね!ツナだったら感激してたわよ!」
「さすがにそれはないですよ」
「あはは。たしかに……」
「どうしたんですか?マキアスさん」
「いや。ツナにも謝らないいけないと思ってな。折角の好意を無視してしまっていたし。僕も…その……君たちと朝食を共にしたいからな」
「マキアス……」
「ふん。ならさっさと謝るんだな。許してくれなかったら、俺達からも頼んでやる」
「君は……」
「どうせ許してもらえるかどうかで悩んで先延ばしにしてしまうだろうがな」
「君って奴は…!いいだろう、君たちの前でツナに謝るから見ていろ!」
なんかヒートアップしているけど、確かにツナならサラのセリフを聞くと感激するかも。
「そうなのかフィー?」
「うん」
ってあれ?
「口に出してた?」
「「「あぁ」」」「はい」「えぇ」
はぁ。口に出しちゃった失敗失敗。