炎閃の軌跡   作:rebo

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第4話

「グォォォ!!」

 

 リィンたちはアリサたちが援護きてくれても尚、劣勢を強いられていた。

 

(何度も再生されてしまう。…こうなったら)

 

 リィンが何か覚悟を決めたとき、銃撃が魔獣を襲った。

 

「『ARUCS』起動」

 

 後ろからアーツと銃の援護が来た。ユーシスとツナたちだ。

 

「フィー」

 

「ヤー」

 

 フィーにツナは声を掛け、フィーが返した途端。ツナは魔獣の懐にいた。

 

「なっ!?」「嘘!?」「何!?」「なんだと!?」

 

 他の面々の驚きをよそにツナは炎を纏った拳を構えていた。

 

「いくぜ」

 

 その一撃は魔獣の顎を捉え、魔獣の体を浮き上がらせた。

 

(なっ…!なんて一撃だ。あの魔獣を浮かせるなんて。あの小さい体にどれだけのパワーがあるんだ!?…それにあれは炎か…?額にも灯っているが)

 

 今のツナは両拳と額に炎を纏っている。

 

「ハッ!」

 

 そして、フィーは魔獣がツナに殴られ、体を浮き上がらせている間に魔獣の体を縦横無尽に切り刻んでいく。

 

「ガゥ!」

 

 魔獣は呻き声をあげ、倒れる。

 

「リィンさん。まだ、セピスになっていません。指示を出してください」

 

 いつの間にかツナの炎が消えている。

 

(炎が消えている。気のせいか…?いや!そんなことは後回しだ!)

 

「皆、今が好機だ!」

 

「「「「「「「「「おぉ!」」」」」」」」

 

 リィンの掛け声に皆が答えたとき、全員が青い光に輝いた。

 

 それぞれが攻撃し、ラウラで最後の一撃を決めて魔獣の首を刎ねて魔獣は光となって消えた。

 

「ふぅ、やっと倒せたな」

 

「あぁ、倒したと思っても再生して厄介だった」

 

「ほんとだよー。他の皆が来てくれてよかったー」

 

「確かにな。助かったよ。ありがとう」

 

 リィンたちがそれぞれの魔獣の感想を言い。

 

「別に気にしなくてもいいわよ。貴方じゃなかったら、私たちが最初に戦っていたかもしれないんだし」

 

「うん。その通りだ。そなた達のお蔭で比較的、簡単に倒せた」

 

「はい。実際、私たちが最初だったら前衛はラウラさんだけでしたので、やられていたかもしれません」

 

 アリサ・ラウラ・エマがそう返し。

 

「ん。気にしなくていいよ」

 

「えぇと。どういたしまして」

 

「ふん。気にするな」

 

 ツナたちもそう答える。

 

「はいはいー。若者の青春の会話は終わったかしら。思ったより仲良くなれて、良かったわ」

 

 サラがそう言って、Ⅶ組の前に現れる。

 

「サラ。あの繋がった感覚は何?おそらくARUCSが原因だと思うんだけど」

 

 ツナが現れたサラに質問する。

 

「今から順を追って説明するわね」

 

 サラは咳払いをして説明を始めた。

 

「ツナが言っていた感覚。貴方たちも感じたんじゃない。例えば、最後の魔獣とか」

 

「それは」

 

「うん」

 

 頷くⅦ組のメンバー。

 

「それが戦術リンク。貴方たちに渡されたARUCSの最大の特徴。それが戦場にもたらす効果は計り知れないわ」

 

 フィーはそれを聞き。

 

「他の人たちとの連携や戦術には役立つけど。ツナとの間には必要ないね。それよりも、日常的には使えないの?ツナと繋がった様な感覚がすごく良かった「パンッ!」…危ないんだけど」

 

 フィーが言い終わるかどうかで銃をフィーに向かって撃つサラ。

 

「教官!?」

 

 フィーは驚いてないし、ツナも恋人が銃を向けて撃たれたというのに平然としている。むしろ、周りが驚いている。

 

「ツナ君も恋人が撃たれたのに、なぜ平然としている!?」

 

「いつものことだからね……」

 

 ツナの言葉にいつものことなのかと思わせる説得力があった。

 

「独り身のあたしへの嫌味かしら。個人的に会ったりするたびにツナのことで惚気を言って!しまいにはいつも、イチャイチャしてむかつのよ!」

 

「そんなにしてたっけ」 

 

「してるわよ!見ていて微笑ましい感じな分、独り身にはキツイのよ」

 

「ドンマイ、サラ」

 

「ムキャー!」

 

 フィーとサラが言い合っている。

 

「イチャイチャって。そんなにしてたかな。というよりフィー何言ってんの!?サラも怒っているのって年齢の割に恋人が……「パァン!」うおっ!」

 

 ツナが余計なことを言いそうになった瞬間、銃がツナに向かって飛んできた。

 

「年齢が何かしら」

 

「いえ、何も」

 

「あの教官、話を続けて欲しいのですが」

 

 サラ・フィー・ツナの掛け合いに声を掛けたリィン。

 

「それもそうね」

 

 リィンに声を掛けられ一旦、落ち着こうとするサラ。

 

「ふぅ。戦術リンクのことまで話したわね。貴方たちが選ばれた理由は単純にARUCSの適性が高かったから。それが、身分を選ばなかった理由よ。ちなみに辞退もできるわよー。今ならクラスにもすぐになじめるんじゃないかしら」

 

 Ⅶ組に選ばれたメンバーは顔を見合わせ悩んでいる。そんな中、最初に出たのはリィンだった。

 

「…リィン・シュバルツァー。Ⅶ組に参加させてもらいます」

 

「……君が最初か。理由を聞いてもいい?」

 

 ツナはサラの言葉に疑問を抱いている。

 

「我儘で学院を通らせてもらっている身です。自分を高められるならどのクラスでも構いません」

 

「…そう。他は?」

 

「えっと、僕も参加させてもらいます」

 

「俺もだ。この出会いを風と女神に感謝して大事にしていきたい」

 

 エリオット・ガイウスと声を上げ。

 

「あたしも参加するわ」

 

「うん。このクラスなら他のクラスより自分を高められそうだ。私も参加しよう」

 

「せっかく仲良くなれましたし、私も参加しようと思います」

 

 アリサ・ラウラ・エマが参加した。

 

「俺も参加しよう」

 

 ユーシスが参加しようとする。

 

「何!?君が参加するだと!?」

 

 マキアスが驚きの声をあげる。

 

「ふん。参加して何が悪い。貴様は別のクラスに行ったらどうだ。貴族のいるクラスなどよりはよっぽどいいだろう?」

 

 ユーシスが挑発する態度でマキアスを別のクラスに行けと口撃する。

 

「ふざけるな!いいだろう。貴族より上だと証明してやる!」

 

 マキアスが言い終わると同時に顔を背け合うユーシスとマキアス。

 

「あとはツナとフィーね」

 

 ツナとフィーに向かってサラは言う。

 

「俺は参加するよ。他のクラスだったら、フィーとは違うクラスになるかもしれないし。それに、面白そう」

 

「ん。私もツナと一緒の方が安心するし参加する」

 

 どこまでも、一緒にいたいという言葉にあきれるサラ。

 

「あんたらね。たまには別々に行動しなさいよ」

 

「ん。部活は別々にするつもり」

 

「はぁ。ならいいわ。まっ、歓迎するわよ。Ⅶ組諸君。ようこそ、トールズ士官学院へ」

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