炎閃の軌跡   作:rebo

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第8話

「「「「「ご馳走様」」」」」

 

 リィンたちは朝食を食べ終わり、ツナとフィーはお皿を片付け始めた。

 

「あっ、片付けなら僕たちがするよ」

 

「えっ。いいんですか?」

 

 エリオットの言葉にツナが驚いた。

 

「えぇ。もし朝の手伝いを忘れたら皿洗いと食器の片づけは私たちがしようって話し合ってたからね」

 

「はい。ですから、二人とリィンさんは自由にしてください」

 

 エマの言葉にリィンが驚いていた。

 

「貴様も朝早くから手伝っていただろうが。ツナにフィーも気にせず、自由にすればいい」

 

「ユーシスまで!?」

 

 大貴族であるユーシスが皿洗いをすることにリィンだけでなく他の全員も驚いていた。

 

「ふん。皿洗いをして何が悪い。これも後々、良い経験になるだろう」

 

 ユーシスの言葉にツナは頷いた。

 

「わかったよ。フィー行こう」

 

「ん」

 

 ツナはフィーを連れて寮から出かけて行った。

 

「どうした。何を見ている?」

 

 ユーシスは自分を見ているⅦ組に質問した。

 

「いや、ツナと仲がいいんだなと思ってな」

 

 リィンの言葉に何かを考えているユーシス。

 

「ど、どうしたんだ?いきなり黙って」

 

「いや、そうだな。お前らにも話しておこう」

 

 何かを決心したような表情でユーシスは話し始めた。

 

 

 

 

「ん。いい天気」

 

 そのころ、ツナたちは街道にいた。

 

「そうだね。それに街道には魔獣が出るから基本的に人は来ないからね」

 

「お蔭で、邪魔もなくイチャつけるし、コンビクラフトの練習もできる」

 

 どうやら二人は街道に出る魔獣相手にコンビクラフトの練習をしているようだ。

 

 そんな二人の周りに多くの魔獣が現れた。見渡す限り、二十は超えている。

 

「おいおい。やばくねぇか!」

 

「うん。クロウ君、アンちゃん!」

 

「まかせたまえ。そして、あの少女にいいところを見せてお持ち帰りしよう」

 

「アンもブレないねぇ」

 

「言ってる場合か!?」

 

 その状況を見ていた四人が慌てていた。横に見慣れない機械を置いて、二人を助けようと駆けてくる。ツナはそれを知ってか知らずか。フィーに声を掛ける。

 

「さっきまで練習していたコンビクラフト多数相手に使う奴だったし。範囲を狭めないで使ってみない?」

 

「ん」

 

 フィーもツナの言葉に同意して、スタングレネードを投げた。

 

「うぉ!?」

 

 銀髪の青年が光を直視してしまい。よろめいた。

 

「はぁ!」

 

 周りが閃光に包まれている間にツナは炎を自分とフィーの間に振り撒かす。振り撒かれた炎に魔獣はあるものは焼かれ、あるものは怯む。

 

「ふぅ。ようやく視界が戻ったぜ。よぅし!後輩共、俺様が助けて……あっちぃ!」

 

 銀髪の青年が今度は炎に当たっているようだ。

 

「ん」

 

「はっ!」

 

 それを尻目にツナとフィーは魔獣を高速で接近して殴ったり、切り裂いたりして魔獣をセピスにしていく。

 

 そうして魔獣を全て倒した後。

 

「へぇ。すごいなぁ」

 

「うん。二人とも凄いよ!二学年でも勝てる人は少ないんじゃないかな!」

 

 入学式で会った太めの男性と小柄な女性に声を掛けられた。

 

「あぁ。その可愛らしさでその強さ。素晴らしいよ。私と良い夜を過ごさないか?」

 

「アン」

 

「アンちゃん…」

 

 ライダースーツを着た女性がフィーにナンパをしていた。それを見て二人は呆れている。

 

「イヤ」

 

 フィーはナンパを断っている。

 

「ARUCS起動。ティアラ」

 

 ツナは先程、巻き込まれていた銀髪の青年をさせていた。

 

 アンと呼ばれた女性はツナを見て。

 

「ふっ。君は優しいな?まさか、勝手に巻き込まれて自滅した馬鹿に回復させてあげるとは」

 

「いえ…「んだと、こらぁ!」」

 

 回復しきったのか銀髪の青年がアンと呼ばれた女性に怒鳴り声を上げ、二人が言い合う。

 

 そんな二人を尻目にツナたちと会話しあう。小柄な女生と太めの男性。

 

「入学式でも言ったけど、僕の名前はジョルジュ・ノーム。あっちの銀髪がクロウで女性がアンゼリカ・ログナーだよ。でこっちの女子がトワ・ハーシェルだよ」

 

「こう見えても先輩だからね。学院で困ったことがあったら、何でも相談してね」

 

「ちなみにトワはこう見えても生徒会長だから、凄く頼りになるよ」

 

 二人が言い終わると言い合いをしていた二人が戻って来た。

 

「というか、二人とも何してたんだよ。ククッ、まさかデートとかかよ」

 

「馬鹿か君は。そんな筈……」

 

「はい」

 

「ん」

 

「「「「えぇ!」」」」

 

「本気かい。さっきので実力があることは分かるけど、普通のデートとは全く違うね」

 

「ツナと一緒にいられるだけで幸せ。形なんて気にしない」

 

「愛が重いぜ」

 

 フィーの言葉にクロウは若干引き気味だ。トワは重い言葉に「はわわ」と混乱している。

 

「あはは。先輩たちこそ何で街道に?」

 

 ツナの言葉にクロウたちは気を取り直し隣にあった機械を見せる。

 

「それは?」

 

「導力車みたい。だけど、なんか違う」

 

 ツナとフィーの言葉にジョルジュたちが教える。

 

「これは導力バイクと言って、僕たちが作ったんだ」

 

「と言っても、ほとんどがジョルジュが作って私たちがしているのは試運転だけだけどね」

 

「あっ。そうだ!」

 

 トワがいきなり声をあげる。

 

「この試運転が終わったら、お昼ご飯奢ってあげるよ。後輩との付き合いも大事だもんね!」

 

「それはいいね。なら直ぐに戻ってくるとしよう」

 

「うん。なら二人とも一時間ほど待ってくれないか?」

 

 その言葉にツナとフィーは顔を見合わせて頷いた。

 

「魔獣も出てくるだろうし、それを訓練がてら倒すのでそれに手出しをしないでくれませんか」

 

「ククッ。いいぜ」

 

「うーん。本当は手伝わなきゃダメなんだけど。わかったよ」

 

 ツナの言葉にクロウとトワは同意し、アンゼリカは導力バイクの試運転を始めた。

 

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