ハイスクール・フリート ~転生の護衛艦~ 作:メトロえのしま
納沙「まだ、この会見場には現れていませんねぇ…ちょっと遅れているようです」
\パシャパシャパシャパシャ…/
納沙「あ!来ました!!」
馬鹿「え〜本日は、お忙しい中、え〜。お集まりいただき、ありがとうございます。え〜この度の、最新話投稿における、遅延につきまして、え〜。関係者を代表して、筆者の私、メトロえのしまより、謝罪と…釈明会見を、執り行わせていただきます」
\パシャパシャ…/
馬鹿「え〜まずは、その〜…1ヶ月以上もお待たせして、すみませんでしたァ!!」
\パシャパシャパシャパシャ…/
\コーン!!/
望畑「質問よろしいですかぁ?」
馬鹿「あ、はい。どうぞ」
望畑「あの〜、まずは今回の事態に至った経緯を教えて欲しi…」
馬鹿「ウオォォォォォォ!!!((号泣)」
望畑「おい!泣くの早えよ!まだ何も聞いてねえよ!!」
馬鹿「ウェー、私は、プロローグ上げただけで、UA数が298件、お気に入り登録16件もいくだなんて思ってなくて!本当に、読者の皆様には、感謝の気持ちで、っぱいデェヨッホッホッホ~!!」
馬鹿「でもまた!スーツ着た、学畜の大人どもに目をつけられ!そうかと思ったら、突然乗ってた電車が人身事故起こすし!!ワクチンに至っては、副反応が全然治らず!!」
馬鹿「でもね!皆さんに何がわかるって言うんですか!副反応の何がわかるって言うんですか!!」
望畑「何言ってんだかよくわかんないんですけど!?」
馬鹿「ですから、私がこの場で、皆さんに申し上げたいことは!! こんな感じだよォ~!! オ~↑ オ~↓!!」
馬鹿「…今謝ったんで、第一話、始まりま〜す((キリッ」
望畑「っざけんなぁ!!」((パイプイス投球
馬鹿「ジュントッキュウ!!」((直撃
〜羽村 Side〜
「…ん、んん…」
気がついたら私は、どこかにうつ伏せで寝ていた。いや、倒れていた?どちらにしても見た目は同じだからどっちでもいい。少しずつまぶたを開けると、筋のように真っ直ぐとした光が、起きろと言わんばかりに差し込んでくる。まだ視界がぼやけていて自分がどこにいるのかわからないけど、大体の予想はつく。
あぁ、私は遂に天国へとやって来たのか。
あの後、艦隊はどうなっただろう。『あかぎ』に被害はないかな。波留間の奪還はできたのかな。乗員のみんなもこっちに来てるのだろうか。だとしたら『はつづき』のみんなもいるよね。あの艦長とは同期だから仲良かったのに…取り返しのつかないことをしてしまった。一自衛官としてみんなを守れなかったのは本当に申し訳ない。もし会えたらすぐに土下座してでも謝らなきゃな…。
そうこうしているうちに目の焦点が定まってきた。薄暗い部屋の中、目の前には大きなモニターがいくつもの機械と一緒に青白く光っている。そしてその上にはオレンジに光るボードがあって…アレ?この風景なんか見たことあるんだけど。というかさっきまで私ここに居たよね。CiCでしょここ。もっと言えば、私が死んだのここじゃん。
あぁそうか。『たかお』も一緒にこっちへ来たんだね。ごめんね、あなたを守ってあげられなくて…。本当は私、天国に来ちゃいけないよね。乗員のみんなも、そしてあなたのことも、私が殺してしまったようなものなんだし。アハハ……。
そう言えば、あの時右手に握ってた懐中時計。どこかにいっちゃってたりしないかな…。あ、艦長席にある。アレだけは失くしたくなかったんだよね。私の大事な思い出だもの。
アレ?何か変な感じがするな…。艦長席ってこんなに高かったっけ。それに座ってるとなんだか足が変な感じ。ついさっきまではドッカリと座れてたのに、なんだか足が床にしっかりつかないな。私ってそんなに身長低かったっけ。それにモニターとかも少し顔を上げないと見えづらいような…。
「あぁ、艦長!お目覚めになられましたか!良かった…」
後方からいきなり誰かの声。驚いて振り向くと、そこには青のつなぎを着た、見た目10代半ばくらいの少年が2人並んでいた。
え、どちらさまですかあなたがた。こんなイケメンこの艦に…って言ったらみんなに失礼なんだけどさ。ていうか本当に誰?
「そのお顔は「お前誰?」って感じですね…。私は護衛艦『たかお』副長兼船務長の半沢 智久二等海佐であります。」
「同じく、護衛艦『たかお』砲雷長、望畑 真三等海佐であります。失礼ですがあなたは、羽村艦長でお間違えないですよね…?」
え、2人ともこんなに若かった?いやもっちくんはウチの艦の中だと若い方の部類になるんだけどさ。こんなに背丈低くないし、声も高くないでしょ。
「え、えぇ。私は羽村 七海で間違いないわよ。そっちこそ、本当に半沢くんと望畑くんなの?」
「はい、間違いありません。いやぁ、しかし…」
「やはり艦長もお姿が変わられていると…」
え?自分の姿?私そんなに見た目変わってます?? しばらく自分の体を眺めてみる。言われてみれば確かに気持ち足が短くなっているし、手も少し色白くなってツヤが増してるような…いや私はそんなに老けとらんわい。でも小さくなった半沢くんと望畑くん共々、明らかに何かおかしい。嫌な予感がしてくる。
「あ〜、あ、あ、あ〜…テステス」
うん、私も声高くなってる。この感じの声は10代の頃にそっくりだ。もう目の前のモニターを見ることすら怖いんだけど…。そっと見てみよう。そっと。
「…な、なにこの顔!?若返ってる!?」
そこには自分ではない誰かの顔が反射されていた。いや自分の顔ではあるんだけど、これは間違いなく中学を卒業した辺りの見た目じゃん。なにこの展開、怖すぎるんですけど。
驚いてふっと振り返ると、半沢くんと望畑くんが私をじっと見つめていた。そんなに見ないでよ恥ずかしい…。
「な、なにこの状況!?」
「それが我々もさっぱりですよ…起きたらこの体になってるし、他の人たちもみんな子供の姿になっているし。まるで訳がわかりません」
安心してもっちくん。私も訳わかってないから。
「他のみんなも?」
「えぇ。士官たち以下、乗員全員がこんな若くなっちゃってて…とりあえず副長の判断で他の艦や市ヶ谷に連絡を取ってみたんですが、応答があったのは『はつづき』だけ。しかも向こうも同じような状況になっているらしく…」
「『はつづき』がいるの?」
「目の前のモニターをご覧いただければ」
半沢くんにそう言われたので見てみると、そこにはこの艦を示すマーカーの右隣に、「119 HATSUZUKI」と表示されたマーカーが浮かんでいた。なにこれ、マジじゃん。
「…意味がわからないけど現状はとりあえず理解した。『はつづき』も混乱しているはずだから、こっちは一旦士官のみんなを集められるだけ士官室に集めて。すぐに」
「士官室に集められるだけ…ですか?」
「とりあえず今どういう状態なのか把握しないと。なるべく早くお願い。あと半沢く…いや、副長。私たちがいない間、ここの指揮をお願い。いいね?」
「は、はい!」
今ある情報をできるだけ多くかき集めなきゃいけない。私は目の前のモニターに浮かぶ、自艦と『はつづき』のマーカーを数秒見つめた後、CiCの外へ出た。
〜Side Out〜
〜 数十分後… 〜
羽村と望畑を含めた士官たちは、CiCを任されている半沢と艦橋を取りまとめている航海長を除いて、全員が士官室にいた。
みな、中学から高校生くらいの見た目に変わってしまっている。この状況を受け入れることなどできるはずなどないが、これは夢ではない。
とにかく事を進めなければならないため、羽村は情報を集めようとする。
「『はつづき』も同じ状況なのよね…。乗員以外で何か変わったことはある?」
「私から報告いたします。先の戦闘で消費したはずの魚雷やミサイルなどの武器の数が、どう言う訳か増えていまして…」
「私からも!食料などがなぜか減ってないんです…そこそこの量を消費していたんですが…」
「機関長より申し上げます。簡潔に述べますと…燃料の残量が上がっています!」
次々上がる報告に、羽村は困惑の表情を浮かべた。
「物資が全部減ってない…?具体的には?」
「佐世保を出港する際に補給を行いましたよね。その時と同じです」
「要するに満タンってことね…一体どこから出てきたのよ……」
そんなのわかる訳ないじゃない、と心中でノリツッコミをする羽村。
「そういえば、今の現在地点はわかる? ここまで状況が不一致だと、位置も変わってると思うけれど…」
「現在、『はつづき』と共同で調べています。『あかぎ』や佐世保の司令部、市ヶ谷には変わらず通信を試みていますが…いずれも返答がありません」
半沢の答えに、羽村はもう頭を抱えるしかなかった。
対艦ミサイルが直撃して容姿が変わったと思ったらお次は物資の数が増え、僚艦との連絡は取れず救援要請もできない。もはやお手上げと言っていい状況だ。
「…とにかく、今は現在位置の特定と周辺状況の確認を最優先させましょう。続きはそれから。みんなそれでいい?」
士官たちは口を揃えて「はい」と返したが、彼らも、そして羽村も。こう言うしかなかったのだ。いかんせん他に打つ手が無いのである。
会議を終え、痛みを抱える頭を気にしながら歩く羽村とそれを心配する望畑がCiCへ戻った時、事態は動いた。
「水上レーダー反応!左90度に艦影1、リンク16およびIFF(敵味方識別信号)、いずれも応答なし!」
「CiC、艦橋!左90度方向に艦艇1隻視認!まっすぐ近づく!!」
「FC(レーダー)系は出てる!?」
「現時点では何もありません!」
CiCの空気は凍りついた。もしや、東亜連邦が新たな船を出してきたのか。羽村と望畑は駆け足で所定の席に座った。
「艦長、配置につけます!」
「うん、お願い。」
「対水上戦闘用意!!」
半沢は号令をかけると、机上にある「一般警報」のスイッチを押した。艦内は鳴り響く警報音とともに、自分の持ち場へと乗員たちが急いでいた。見た目は変われど、中身は海上自衛官のまま。みな黙々と戦闘の準備を行なっている。ただ、身体状態が変わってしまったこの状況下において、まともな戦闘ができるか不安ではあるが。羽村は状況確認のために艦橋へ通信を取った。
「艦橋、CiC!一体どんな船が来てるの!?」
すると、艦橋からは素っ頓狂な返事が飛んできた。
「東亜連邦の船でないことは間違いありません。間違いないんですが…どこの船なのか見当がつきません…」
「見当がつかない?そんなわけないだろう!」
望畑が苛立ちを露わにする。
「本当かどうか信じてもらえるか…接近中の艦艇は、戦前につくられた旧日本海軍の駆逐艦のような見た目をしています!」
「旧日本海軍の駆逐艦だと?何を訳の分からないことを…」
羽村は「なんの漫画の世界観だよ」と思いつつ、軽く手を挙げて望畑を制した。
「待って。その駆逐艦はどんな見た目をしてるか、確認できるか?」
「…5インチ程と思われる連装砲1門、小型の航空機と思われる物体2基、艦橋窓の下部分に赤のラインあり、艦番号は…Y-467!」
その言葉に、羽村は驚愕の表情を浮かべながら顔を上げた。そして隣の半沢と目を合わせた後、こう述べた。
「副長、ちょっとここを頼みます」
「え、いやしかし艦長、今は非常閉鎖中…」
突然の事態に戸惑う半沢。
「すぐ戻るから。ごめん、お願い」
羽村は半沢の言葉を遮ると、CiCから飛び出した。
〜羽村 Side〜
さすが戦闘配置中…誰もいない…。何度か足早で移動したことはあるけど、戦闘配置中にCiCの外へ出たことは無いから少しビックリ。いや普通の人はそんなことしないから当たり前なんだけど。
しかし閉鎖中の扉を1枚ずつ開けて閉めてを繰り返すのは余計に体力使うな…背丈が小さいから余計に力を入れる必要があるし。
やっと着いた艦長室。配置が変わってないなら、あの中にあるはず…。デスクの一番下の、資料をまとめてある引き出しに冊子が混じって…発見。この真ん中あたりのページに確か…。
「12.7センチ主砲、艦橋下に赤のストライプ、Y-467…!!」
頭の中で立てていた仮説が全て確信へと変わる。相手と砲弾の応酬など嫌よ。早くCiCに戻らないと。
「いかんいかん、冊子を持たないと意味ないじゃん…」
ここへ来た理由がわからなくなるじゃない。何してんのよ私…。あ、わかりやすくなるように付箋を貼っておこう。
〜Side Out〜
息を切らした羽村がCiCへ戻ってきたのは、彼女がここを飛び出してからわずか数分のことであった。
「艦長!どちらへ?」
「ちょっと艦長室に。それより副長!相手艦はまだ発砲していないな!?」
「あぁ…はい!まだ向こうも我々も攻撃はしていません!!ですが、呼びかけに応答しません」
「無線に反応しないと?」
「はい。『はつづき』と共に何度か通信を試みましたが相手からの反応がありません。国V (※国際VHFのこと) もダメでした」
「…了解」
羽村は無線機を手に取った。
「Hull Number Y-467. Hull Number Y-467. This is Japan Navy. This is Japan Navy. We observed that you are approaching to us. What is the purpose of your act? over.」
英語で呼びかけるも、応答がない。
不明艦が旧日本海軍のそれと酷似していることはさておき、軍艦に乗るような人間が英語での呼びかけに反応しないなど通常はあり得ない。
現代の軍隊 (※自衛隊も含む) は、自国以外の様々な国の軍隊と合同で演習を行うことがあるからだ。仮に不明艦の乗員が英語を理解できていないとするならば、どこかの軍に所属するものではなく海賊である可能性が高くなる。
だが、羽村だけは先方に英語が通じないことについて、1つ心当たりがあった。羽村はそれに賭けた。
大きく息を吐くと、今度は日本語でこう呼びかけた。
「…こちらは日本国海上自衛隊、護衛艦『たかお』である。そちらは横須賀女子海洋学校の航洋直接教育艦『晴風』であるか?」
この言葉に、CiC内部の乗員はみな困惑した。
聞いたこともない学校名と艦名である。この人は一体何を言っているんだと言わんばかりの表情をしている。
「こちら『はつづき』。羽村艦長、アンタ何を言っているんだ?」
『はつづき』の艦長から説明を求める無線が入るが、羽村はそれに答えない。ただじっと、不明艦からの応答を待った。
そしてついに…。
「…こちら、横須賀女子海洋学校航洋艦『晴風』です。」
少しばかり震えた少女の声。
羽村は「きた!」と心の中で叫ぶと、無線機を握りしめた。
「こちら『たかお』。君たちは『晴風』の乗員で間違いないのね!?」
「…はい、私たちは『晴風』の乗員です。…あの、あなた方は『ブルーマーメイド』の方たちとは違うんですか?」
「それについては、残念だけど今はまだお答えできない。そちらの艦長と直接お会いして、対談がしたいわ。その内容次第では、こちらの情報をそちらに開示しても構わない」
少し間が空いた後、『晴風』から回答が来た。
「…わかりました。艦長と副長がそちらへ向かいます」
「いや、こちらの艦長2人でそちらに向かうわ。内火艇で向かうので、受け入れの準備だけお願いしたい。『はつづき』、それで良いか?」
「え?あ、は、はい…」
『はつづき』を勢いで押し切った羽村は、対水上戦闘用具収めの令をかけると、内火艇を準備するよう伝達し、再びCiCを後にした。
「…なぁ、羽村。なんであの艦について詳しく知ってんだよ」
『たかお』が用意した内火艇の上で、『はつづき』艦長の平井 翔太(ひらい しょうた) 1佐が問う。羽村と平井は同期生で、一般幹部候補生学校に入校した時からの仲である。
「お前が無線で口にした学校。あんな名前の学校、俺らは見たことも聞いたこともない。何で知っているんだ?」
平井が問い詰めるも、羽村は表情を一切変えずに無言を貫く。
「…質問を変える。お前、一体何者なんだ?」
わずかに羽村の眉が上がる。
「…ごめん、今はまだ」
「…遅かれ早かれ、説明はしてもらうからな」
羽村と平井はそれ以降何も話さず、目の前の『晴風』を見つめた。
「艦長!『たかお』と『はつづき』の艦長がお見えになりました!」
羽村と平井の乗る内火艇が、『晴風』の横に到着する。
『晴風』艦長の岬は、小刻みに体を震わせていた。
「(…やっぱり、実際会ってみるとなると少し怖いな…。『かいじょうじえいたい』って言ってたっけ。聞いたことない名前だけど、大丈夫だよね…?)」
元々、自衛隊との対談については乗員の中でも反対意見が上がり、特に西崎は
「攻撃して向こうが動けない間に逃げようよ!」
と言い出したくらいだ。
しかし、岬は対談を承諾した。
「いきなり私たちを拿捕すると言ってきた訳じゃないんだから、受け入れようよ。話してみないと、何もわからないままだよ」
この言葉に、西崎たち反対派も渋々ながら納得したのだ。
やがて、外から複数人の足音が聞こえてきた。ついに対面だ。
岬は気持ちを切り替えようと両手で1、2発頬を叩くと、制帽を被り、その時を待った。
「初めまして。自分、日本国 海上自衛隊 護衛艦『たかお』艦長の羽村 七海一等海佐であります」
「同じく、日本国 海上自衛隊 護衛艦『はつづき』艦長の平井 翔太一等海佐であります」
羽村と平井は、敬礼をしながら自らの名と役職を名乗った。
「航洋艦『晴風』副長の宗谷 ましろです。そしてあちらが…」
宗谷がそう言いかけた時、岬は目を見開いたまま動かなくなった。
「はなちゃん…?」
誰も聞き取れないようなそのか細い声に反応したのは、羽村だった。
「…え?う、嘘…ミケちゃん…?」
岬は小さく一歩、また一歩と羽村へと近づいていく。
「はなちゃん…?はなちゃんだよね!?」
「う、うん…そうだよ。七海だよ…!」
その言葉に、岬は顔を真っ赤に染めながら羽村へ抱きついた。
「はなちゃん!ごめん!!ごめんねぇ!!」
羽村は一瞬、目の前の状況が信じられずに呆然としていた。
だが、抱きついてきた岬の温もりを感じ取ると声を殺して泣き出し、2人ともそのまま膝をついた。
平井や他の『晴風』乗員は、呆気に取られた様子で2人を見つめていた。
「…ごめんねはなちゃん、いきなり飛び込んじゃって…」
「ううん、こっちこそごめん…泣いちゃったから、制服濡らしちゃって…」
数分後、やっと涙が収まった2人は抱き合っていた互いの体を離した。そして岬は、羽村に改めて尋ねる。
「それで、はなちゃん。その着てる服にも書いてある『海上自衛隊』って、何の組織なの?」
「なぁ羽村。こっちも理解が追いついてねえんだから説明してくれ。何だよ『ブルーマーメイド』って」
「え…?あなた、『ブルマー』をご存知ないんですか?」
「それはこっちのセリフですよ。日本人なのに、我々『自衛隊』を知らないだなんて。というか、どうやったらこんな駆逐艦が動けるようになるんです?第一陽炎型は…」
平井と宗谷が軽く口論になるが、羽村はそれを抑えた。
「それについてなんだけど、少しいいかな。これは、私の推測でしかないんだけど…」
「…はなちゃん?」
「「「異世界転生!?」」」
羽村を除いた艦橋にいる全員が、異口同音を口にした。
「じゃあ、あんた達はこことは別の世界から来たってこと!?」
「そんな幼児向け読本みたいな話あるかよ!?」
羽村は頷く。
「私たち『自衛隊』と、ミケちゃんたちの『ブルマー』が同じ環境下にいることなんて、本来はあり得ないの。だって、こっちの世界に『自衛隊』は存在していないし、逆に向こうの世界にも『ブルマー』は存在していないから。でも、今私たちはこうして顔を合わせている。となると、私たちがこっちの世界へ飛ばされてきた…そう考えるのが1番現実的なのよ」
羽村の仮説に、平井が質問を飛ばす。
「でも、さっきの抱き合いを見るに、お前と『晴風』の艦長と友達のようだが…それはそれで話の辻褄が合わねえぞ?」
すると、納沙が割り込んできて1人語りを始めてしまう。
「もしかして、お二人は生き別れた恋人同士的な!?「はなちゃん!私もうあなたを離したくない!」「ミケちゃん!私も!これ以上離ればなれなんて嫌よ!!」みたいな!」
この瞬間、艦橋の空気は一気に白けムードとなる。
「失礼にも程があるだろ! すみません、ウチの者が…」
「あ、アハハ…。でもね、それあながち間違いじゃないのよ」
「えっ?」
「…私、元はこっちの世界の人間なの。9歳くらいまではこっちで育ったの。でもある日、色々あって私は向こうの世界に飛ばされた」
平井と『晴風』乗員のほとんどは驚いた表情を見せるが、岬は暗い顔をして俯いてしまった。
羽村は岬の表情を見て「しまった」と思った。慌てて岬へ話しかける。
「あ…ミケちゃんごめん。大丈夫?」
「…う、うん。大丈夫だよはなちゃん」
岬は精いっぱいの笑顔で羽村へ返すが、精神的に無理をしているのは誰が見ても明らかだ。
「…ともかく、私はこっちの世界のことと向こうの世界のこと、両方を知っているの。こっちの世界については知識が古い部分もあるかもしれないけど、ある程度のことはわかるから、とりあえず現在の状況などを知りたいんだけど…。その前に、ちょっとごめんね」
羽村はそう言い残し、岬を連れて艦橋の外へと出て行った。
艦橋の外へ出た2人は、他に誰もいないことを確かめると、再び抱き合った。
「はなちゃん…ずっと会いたかった…!!」
「私もだよミケちゃん…会いたかった…!」
岬はまた涙を流し始めた。
「あの時、はなちゃんがいなくなっちゃって、もかちゃんと雫さんと、みんなではなちゃんを探して…。ブルマーの人たちも探してくれたけど、見つけられなくて…もうダメだと思ってた。はなちゃんには会えないと思ってた…」
羽村は岬を抱きしめたまま、彼女の背中を優しくポンポンと叩く。
「はなちゃんがいないまま小学校を卒業して、もかちゃんは松本に帰っちゃって…。必死に勉強して横須賀に入学して、またもかちゃんと一緒になれたのに、「『晴風』が反乱を起こした」って言われて…また1人なんだって。もう1人はいやだって。寂しい思いはしたくないって思ってた…。だから、はなちゃんに会えてよかった…よかったよぉ…!!」
抱きしめている腕の力を強くさせ、わんわん泣きながら自分の思いを打ち明ける岬。羽村は、途中ものすごく重大なワードが入っていることに気づいていたが、まずは岬の気分が落ち着くまで待とうと判断した。
「ごめんね…寂しかったよね…」
しばらくすると岬は落ち着いたのか、抱いていた腕の力を弱め、やがてその腕を離した。
「はなちゃんごめん、流石に痛かったよね…」
「ううん、大丈夫だよ。ミケちゃんが変わらず私を大事に想っていてくれて、私嬉しいよ」
ここで羽村は、つい先ほど聞こうと考えていた疑問をぶつけた。
「ねぇ、ミケちゃん。さっき、「『晴風』が反乱を起こした」って言っていたけれど、それどういうこと…?」
「う、うん。実はね…」
岬の話を聞いた羽村は、驚きと憤りで胸がいっぱいになった。
横須賀を定刻に出港したもののトラブルが重なり、演習を実施する予定だった海域に182分の遅れをもって到着した『晴風』。
すると、担任の教官が乗っていた艦から実弾砲撃を受け、乗員の1人が軽傷を負ってしまう。
断腸の思いで、岬たちは演習用の魚雷を相手に命中させ逃走。
その数時間後、『晴風』が行った雷撃は学校に対する反乱行為と認定されてしまったという。
その時、艦橋の方から「反乱!?」という平井の絶叫が聞こえてきた。艦橋でも、同じような説明がされているのだろう。
「…私たち、他に頼れる人たちもいないし、方針も決まっていなくて…。どうすればいいのかわかんなくて…」
羽村は、岬が自分に向けて「助けてくれ」と言っているように思えた。
「…わかった。ひとまず、艦橋に戻ろっか?」
2人は、ゆっくりと艦橋へ足を向けていった。
「羽村、正直言ってこの艦やべえぞ?」
「わかってる。今ミケ…岬艦長から教えてもらった」
羽村は平井の方へ向き直ると、こう言った。
「平井艦長、私…『晴風』を助けたい」
平井は血相を変えて否定した。
「なに言ってるんだ!そんなのできるわけないだろう!!」
「幸い私たちには防衛出動が発令されている。もし私たちを狙った攻撃が飛んできたら、それに対抗することができる」
「そうを言っているんじゃない!この艦は反乱認定されているんだろう!?そんなのと一緒に行動したら、俺たちまで日本の敵になっちまうよ!!」
だが羽村は折れない。
「だからこそよ。この艦は反乱なんか起こしていない。正当防衛と緊急避難の上での行動だったと、ちゃんと主張できるようにしてあげなきゃ!」
「言いたいことはわかる。だがお前はそのために乗員300人の命を危険にさらすのか!?」
西崎が「えっ!?300人!?」と驚きの声を上げるが、2人は全くと言っていいほど気にしていない。
「じゃあ私たちは味方が誰一人いないまま逃げ回るっていうの!?物資や燃料は現時点だといっぱいあるけど、それだって永遠にもつ訳じゃない。でも今の段階では私たちは補給を受けることはできないに等しいのよ?そうなったら私たちも晴風も、みんな危なくなるじゃない!」
「っ…!!」
平井は反論する言葉を失った。艦にとって重要な燃料や、乗員が生きていく上で必要な物資が補給できない…。そうなった時に自分たちへ訪れる結末は、この世界の『ブルーマーメイド』や各国海軍に拿捕されるか沈められるか。はたまた餓死するのを待つかである。
ならば現状の『たかお』『はつづき』『晴風』の3隻を臨時的な艦隊として設定し、自衛隊の2隻は『晴風』を護衛。そして『晴風』の母港である横須賀を目指した方が、まだ希望が持てるのだ。
「何せ私たちは "おたずねもの" 扱いだからな…。あなたが不安になる気持ちも十分理解できる。下手すれば私たちはテロリストとして、この艦ごと捕らえられてしまうかもしれない。しかし残念ながら私たちは、この艦の乗員を守れるほどの力を持っていないんだ。突然会ったばかりなのに、無理難題を押し付けてしまって申し訳ない。だがどうか、どうか、私たちを助けてはくれないだろうか。この通り…!!」
「シロちゃん…」
宗谷はそう訴えると、羽村たちに深々と頭を下げた。
羽村はその言葉に頷いた。「今すぐにでも晴風を助けたい」という、羽村の固い意志の現れである。
平井は目を閉じて腕を組んだ。
『晴風』との行動を選択すると、この世界の日本と対立しなければならなくなる。
だが『晴風』の乗員はみな日本人。日本国民を守る自衛隊の一員として、簡単に見捨てることなどできない。
平井はしばらく考えこんだ後、やがて決心をしたのか、ゆっくりと目を開けた。
「…岬艦長、乗員の皆さんは、全員日本国籍を持っていますね?」
「え…?は、はい。みんな日本人です」
「では、この『晴風』を建造する際に使われた資金は、何処から支出されていますか?」
「『晴風』を含めて、海洋学校の直教艦は全て旧海軍からの払い下げなので、日本政府がお金を出していると思います」
「…なるほど、わかりました。 おい羽村、乗員を説得するぞ」
羽村は一瞬、驚いたように目を見開いた。
「…いいの?」
「国民の命、そして財産を守るのが、俺たち自衛隊の使命だ。今の話から、俺はこの『晴風』が日本所有の財産であり、乗員は日本国民であると判断する。そしたら、俺たちがやるべきことは1つだけだろう」
平井は、覚悟を決めていた。
「…わかった」
2人は、岬たちへ顔を向けた。
「今から、我々の乗員を説得します。申し訳ないが、宗谷副長の要請に対する回答は、その結果次第ということにさせてください」
「…わかりました。どうか、よろしくお願いします」
宗谷は、2人へ向けてもう一度頭を下げた。
「はなちゃん!」
岬は、『たかお』へと戻っていく羽村を呼び止めた。
「…大丈夫。必ずミケちゃんたちの力になれるようにするから」
羽村はそう告げると、岬へ笑顔を見せた。
「わかった。私、待ってるからね」
「うん、じゃあ行ってくるね」
岬は胸の前で自分の手を握りながら、内火艇で『たかお』へと戻っていく羽村の背中を、じっと見つめていた。
『たかお』へと戻った羽村は、再び士官たちを士官室へ集めた。先ほどは参加していなかった、半沢たちも一緒だ。
「…以上が、『晴風』と会談した上で得たこの世界の現状です。私のせいで君たちを巻き込むことになってしまって、本当にごめんなさい」
羽村は、岬たちと話した内容と自らの過去についてを包み隠さず話し、謝罪した。
黙って天井を見上げる者、表情を一切変えずに聞いている者など、士官たちの反応は様々だ。
「…それで『晴風』の副長から、横須賀への帰還にあたって、我々に護衛を依頼されたの。私と『はつづき』の平井艦長としては、晴風の要請に応じたいと考えている。けれど、その前に君たちの意見を聞きたいと思う。賛成でも反対でもいい。思っていることを私に聞かせてほしい」
早速、1人が手を挙げた。副長の半沢だ。
「正直申し上げて、私は反対です。平井艦長のおっしゃる通り、反乱容疑をかけられている艦と行動を共にするのは、あまりにもリスクが大きすぎるかと」
対して、砲雷長の望畑は真逆の意見だった。
「具申します。私は、艦長のご意見に賛成です。『晴風』単艦で横須賀へ戻るのは危険です。敵艦隊に遭遇した時、いくら現代艦より装甲があるとは言え、駆逐艦1隻だけでは荷が重すぎる。幸いにもこちら側は、弾薬などは満載になっています。ならば、やるべきだと思います」
他にも、賛成派・反対派で数多くの意見が上がった。羽村はそれら1つ1つをしっかりと受け止めた。
やがて全員の意見が出揃った頃、最後に羽村が自分の思いを口にした。
「…私はさっきも言ったように『晴風』の護衛活動には賛成している。でもそれは、『晴風』に私の幼なじみが乗っているからではない。1人の自衛官として、『晴風』の乗員全員を助けたい。そう思っている。だって考えてみて?なぜ私たちは、自分たちが死ぬ覚悟をしてまで、あの波留間に向かって行ったのか。東亜連邦の軍隊と戦闘をしたのか。それらは全部、自衛隊が日本国民を守るために存在しているからでしょう? 今みたいに違う世界へ来ようとも、その信念は揺るがないものだと思うの。私たち自衛隊は、今まで何度も災害や有事の際に出動して、日本国民を守ってきたじゃない。今回もそれらと同じだと、私はそう思う」
誰一人として、それに異を唱えるものはいない。みなじっと、羽村のスピーチに耳を傾けている。
一方同じ頃『はつづき』の士官室においても、平井による乗員への説得が行われていた。
しかし、こちらは『たかお』と比べて反対派が多く、説得に時間がかかっていた。
中には「単純に自分たちが生き残る選択をするのであれば、この世界の日本政府に泣きつけば助けてくれるのではないか」という者までおり、平井は最初戸惑ってしまった。
平井の思いは羽村と一緒だった。平井は、羽村と同じように自分の思いを乗員たちにぶつけた。
だがどうしても折れない士官が1人だけ残ってしまい、最後の最後で説得に陰りが見え始めてしまった。
そこで平井は、羽村と共通している部分とは別の、彼なりの思いを語り始めた。
「…なぁ副長。さっき貴官は「この世界の日本政府が助けてくれるだろう」と、そう言ったな」
「…はい。私たちは日本の組織です。政府も鑑みてくれるかと思います」
前述の意見を述べたのは、この艦の副長 兼 船務長であり女性士官の 五香 三咲 (ごこう みさき) 二等海佐である。
「だがな副長。それでは、政府は助けるついでにこの艦や『たかお』を接収しにくるかもしれないだろう」
「接収…ですか?」
五香は感情こそ抑えつつも、「あり得ない」とでも言いたげな表情をしている。
「あぁ。護衛艦1隻を造るのに、何百億、千何億という莫大な金がかかるだろう?その艦が2隻同時にタダでやって来たとなったら、いくら民主主義を掲げている日本だって、手段を選ばずにかかってくると思うぞ」
そして平井は、こう口にした。
「それにこの艦はな、俺たちに遺された『最後の故郷』なんだよ」
「『最後の故郷』…?」
「仮に俺たちがこの世界の日本に泣きついて、政府がそれを受け入れたとしよう。するとどうだろう。この艦は自衛隊を離れて、この世界の日本政府の持ち物になっちまうし、俺たちはこの世界の人間になっちまう。いくら地形や面影が似ていたとしても、この世界に俺たちの親は家族はいない。あくまでも俺たちの故郷は、元いた世界の日本だ。この艦は、その証明代わりみたいなものなんだよ。だから俺は、そう易々とこの艦を手放したくはない」
五香は、自分の意見が間違いであることに、少しずつ気がついていた。
「俺たちは海上自衛官であり、この『はつづき』の乗員であると、高々と胸を張って言うんだ。そしてそれを名乗る以上、自衛官として日本国民を守るためにあらゆる手段を尽くす。それが、俺たちの故郷を守る最後の手段だと思っている。…どうだろう、五香ちゃん」
平井が五香のことを"ちゃん"付けで呼ぶのは、1佐や2佐といった階級は取り払い、1人の先輩として語りかける時だけだ。
「…艦長のおっしゃる通りです。私は少し、考えが甘かったのかもしれませんね」
少し苦笑いを浮かべると、平井へ向き直った。
「私も『晴風』の護衛に賛同します。自衛官として、今後も使命を全うしていく覚悟です」
五香は、平井の考えを受け入れる決断をした。
「ありがとう、五香ちゃん!」
「いいえ。今後もよろしくお願いします、艦長」
『晴風』艦橋では、重苦しい空気が立ち込めていた。
自衛隊の艦長2人が戻ってから、すでに1時間近く経とうとしている。
2人が戻ってくる気配は一向になく、『晴風』乗員は不安を抱えている。
「ねぇ、本当にあの人たちは協力してくれんのかね?」
西崎が疑念を呟いた。
「もしかしたら、ここで交渉決裂なんてことにならないですよね? 「反乱の疑いがかけられているお前たちに協力はできん!今ここで沈めてやる!!」\ドーン!!/ みたいな…」
納沙は相変わらず1人芝居を打ち続けているが、知床や立石にとってはそれが洒落にならなかったようで…。
「こ、怖いよ〜…!!」
「うぃ〜…」
と悲鳴を上げてしまった。
「ろくでもないことを言うな!今、羽村艦長と平井艦長が説得をしてくれているはずだ。それが終わるまで、大人しく待っておく他ないだろう…」
と言った宗谷であるが、彼女自身も多少の不安は持っていた。
「大丈夫だよ。はなちゃんは、絶対私たちを助けてくれる」
岬だけは、自衛隊が協力してくれることを確信していた。
「…そんなに信頼していらっしゃるんですね、羽村艦長のことを」
「うん。だってはなちゃんは、私の大事な幼なじみの1人だもん」
その時、自衛隊側から再び内火艇が近づいて来るのが見えた。
岬たちは迎え入れるための準備に取りかかったが、1時間前と比べて緊張度が上がっている。
そして、遂に羽村と平井がやってきた。
「お待たせしてごめんなさい、皆さん」
「いいえ、とんでもありません。それで早速ですが…」
宗谷が1番に結果を聞いてきた。自分たちの今後に関わることだ。急かしてしまうのも無理はない。
「結果ね。実は『たかお』『はつづき』共に、同じ結論が出たの」
岬たちはみな、真っ直ぐ羽村たちを見つめた。心臓は既にこれ以上ないくらい高鳴っている。
自分たちは横須賀へ帰れるのか、それともここで終わってしまうのか。
全員が前者であってほしいと願った。
「私たち海上自衛隊は、貴艦 横須賀女子海洋学校 航洋艦『晴風』を保護し、貴艦の母港である横須賀まで護衛することを決定いたしました」
その瞬間、艦橋に拍手と歓声が沸き起こった。
岬は嬉しさのあまりまたしても涙を流し、羽村へと飛びついた。
「ありがとうはなちゃん!本当にありがとう!!」
「ううん、私だけじゃない。うちの乗員や『はつづき』のみんなが賛成してくれたおかげ。だから、お礼はみんなに言ってほしいな」
羽村はあくまでも、自分は立役者ではないと言った。
「平井艦長!ありがとうございます!!」
「いや、いいんですよ。貴方たちの安全は、どうぞ私たちへお任せください」
「なにカッコつけてんのよ!ドラマ撮影でもしてる気?」
「はぁ?ちげえよ!!」
羽村のツッコミに、歓声は一気に大きな笑い声へと変わった。
この瞬間『海上自衛隊』にとっては先の波留間有事に匹敵し、『ブルーマーメイド』にとっては創設以来最大規模となる、壮絶な物語が幕を開けることとなった。
次回予告
明乃「さぁ始まったね!私たちの航海!!」
七海「 「反乱を起こした〜」なんて言われるなんてとんでもはっぷんだよ!2人とも大変だったね〜…」
ましろ「全くツイてない…」
明乃「そんなにツイてないことばっかりじゃないよ〜。だって次回は、みんなでカレーを食べるんだよ!やっぱり船と言ったらカレーだし〜♪」
ましろ「まぁ、私もカレーは嫌いじゃないが…」
七海「自衛隊のカレーは凄いんだよ!何人もの給養員さんたちが、学校の給食室みたいに大きなお鍋と木べらを使って、勢いよく食材を炒めながら作っていくの!!」
ましろ「私たちからすれば、戦闘艦に300人も乗るだなんて考えられないからなぁ。自衛隊は凄いんだなぁ…」
明乃「というわけで次回『ハイスクール・フリート』!「シロちゃんつまずいて、お皿をひっくり返す!(仮)!!」
ましろ「ほ、本当なのかそれは!?じゃあ、やっぱりツイてないじゃないか…」
七海「…今度、ウチのカレーをご馳走してあげるね?」
明乃「明日へ向かって、ヨーソロー!!」
皆さんこんにちは!メトロえのしまです。
転生の護衛艦シリーズ、第一話をお読みいただき、ありがとうございます。
大変お待たせして申し訳ございません…。
私自身、前回のプロローグを出してから1ヶ月あれば次を出せるかなと思っておりましたが、実生活が多忙な上に執筆も納得のいくような形にならず…((←言い訳
※いやね?人身事故起こした電車の中で執筆活動する作家さんなんか早々いないと思いますよ私( ) 頼むぜK◯さん…
その代わりと言ってはなんですが、今回はボリュームたっぷり!14,000文字を超える特盛でお送りいたしましたがいかがでしたでしょうか?
前回が7,000文字弱だったことを考えると、2倍以上の増量になっております!!
一つのお話でこんなに書いたのは本当に数年ぶりです。ですので所々に誤字脱字があるかもしれません。その時はご遠慮なさらず筆者までお知らせください((他力本願寺
さて、次回から本格的にわたくし流の「ハイスクール・フリート」が始まるわけでございますが、その前に自衛隊側の登場人物がどういった人たちなのか?ということで、人物紹介のコーナーを設けさせていただいております。皆さんのお気に入りや推しとなる人物は現れるのでしょうか?
((いてくれるといいなぁ…
次回は第二話!vs.アドミラル・シュペー 第1回戦!!
ポケット戦艦相手に、装甲ペラペラの護衛艦がどうやって立ち向かうのか…頑張って形にしていきたいと思います。
今年中に出せるように頑張ります!!気長にお待ちください!!それでは!!
※自衛隊側 登場人物紹介(一部)
[DDG178 たかお]
艦長
・羽村 七海 (一等海佐)
この物語の中心的人物。長野県松本市出身。
ブルーマーメイドに勤める母とホワイトドルフィンに勤める父との間に産まれたものの、5歳の時に両親ともに海賊対処へ出動して殉職。広島県呉市の孤児院へ送られ、明乃に出会う。
後にもえかも孤児院にやってきて3人で楽しく暮らしていたが、9歳の時に自然災害に巻き込まれ別世界に転移。
孤独を感じながら必死に努力し、海上自衛隊に入隊。平井と同期生になる。
明乃が海のお父さん、もえかが海のお母さんだとするならば、七海は海のお姉さん的な存在。
年次や階級関係なく気さくに話しかけ、相談を持ち込まれたら優しくアドバイスを与えたりしていたため、乗員たちからの人望が厚い。
好きな食べ物:焼肉
嫌いな食べ物:なし
得意科目:体育
苦手科目:化学
好きな言葉:「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってるんだ!!」
モデル人物:「探偵はもう、死んでいる。」より 夏凪 渚
副長 兼 船務長
・半沢 智久 (二等海佐)
群馬県安中市出身。JR信越本線の横川駅付近に実家がある。
幼い頃から海に接点が無く、強い憧れを持っていたことから海上自衛隊へ入隊。
だが、プライベートでは山の中でキャンプをするのが趣味と、言っていることとやっていることがチグハグな人物。
戦闘態勢においては、自艦にとって最も最適なプランを選択し実行する、頼れる攻撃指揮官。
好きな食べ物:釜めし
嫌いな食べ物:なし
得意科目:公民
苦手科目:美術
好きな言葉:「どんな難問にも、必ず答えはある」
モデル人物:「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」より 白銀 御行
砲雷長
・望畑 真 (三等海佐) ※もっちバターさんの友情出演です。
海上自衛官の中では珍しい鉄道マニア。東京都府中市出身。
幼い頃から鉄道が好きで将来は運転士になる夢を描いていたが、ある日駅前で地本の人に声をかけられ、自衛隊にも興味を示すようになる。高校生の時に鉄道会社へ入社するか自衛隊に入隊するかで迷っていたが、進路指導の教員に勧められて自衛隊の道を選ぶ。
だが本人は運転士になる夢を捨てきれなかった為、波留間有事の終結をもって自衛隊から除隊し、地元を走る大手民鉄へ中途で入る予定だった。
好きな食べ物:チャーハン
嫌いな食べ物:なし
得意科目:社会
苦手科目:古典
好きな言葉:「速さは正義」
[DD119 はつづき]
艦長
・平井 翔太 (一等海佐)
羽村と同期生の自衛官。愛知県名古屋市出身。
一般大学から幹部候補生学校へとやって来た数少ない人物で、前職はなんと国民的アイドルグループのメンバーという異色の経歴の持ち主。
彼がグループを抜けると宣言した時は日本中が話題に包まれ、連日所属事務所や防衛省に多数のファンや報道陣が詰めかけた。
DDG176 ちょうかい艦長の浮舟に育て上げられた逸材で、戦闘態勢になると浮舟同様好戦的な性格になるが、平時ではアイドル時代に根付いた優しさを誰にでも振る舞う。
好きな食べ物:カレーライス
嫌いな食べ物:里芋
得意科目:体育
苦手科目:数学
好きな言葉:「常在戦場」
モデル人物:「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」より 丸 末晴
副長 兼 船務長
・五香 三咲 (二等海佐)
ピンクっぽい色の髪が特徴的な女性自衛官。千葉県鎌ケ谷市出身。
高校生の時に公共の場で働きたいと思うようになり、その中から自衛隊を選択。体力に自信はないものの、それに取って代わる自慢の明るさで周囲を和ませるムードメーカー的存在。
姉が地元の鉄道会社に勤めるほどの鉄道マニアで、プライベートではよく姉のブレーキ役になっていた。
好きな食べ物:シチュー
嫌いな食べ物:かぶ
得意科目:国語
苦手科目:体育
好きな言葉:「好きこそものの上手なれ」
モデル人物:「艦隊これくしょん〜艦これ〜」より 潜水母艦 長鯨