よわつよ! 作:やきごはん
その後の授業は難なく進んだ。
時折、シンやレネと同じになることがあったので、その時は一緒に受けた。
全部、ノエルを見つけて2人が声をかけて来てくれる形式だが。2人はそれを嫌がってはいない。
むしろ、1人にしておくと頼りないノエルを支える。さながら親のような気持ちもあるのだろうか。
4/7
1週間が経過した。
寮の生活にも慣れ始め、授業も段々と本格化していく中の出来事だった。
放課後、6時間目をノエル、シン、レネの3人で受けたため、そのまま学内を歩いて寮へと向かおうとする。
ヴェルファイア学園には、部活動がある。
入るかは自由で掛け持ちも自由。
シンは将来を見据えて、料理部に入り、料理を学んでいる。
レネは筋トレ部に入り、普段の授業に加えて更に筋力を上げようとしている。
ノエルは何も入っていない。
そんな3人が揃って寮へと帰れる日は、週の中でもこの日くらいしかない。
と、目の前から3人の男がやってきた。
こちらを見ながら、何故かためらうように近づいてくる。
シンが居るからやはり気になってしまうのかなとノエルは思う。
シンもそう思ったのか、自らは一歩下りレネに対応を任せることにした。
「どうした?」
「え、えっと……」
なかなか言い出せない。
「あ、もしかしてシンが居ると気まずいとか?」
「い、いえ!!そんな訳では!!」
と、真ん中の子が狼狽えている間に、その右横の子が携帯端末を差し出しながら。
「け、決闘を申し込みます!」
決闘。
ヴェルファイア学園に在学している中、一度のみ使用可能。
個人戦からチーム戦まで対応されており、戦闘を行う双方の合意があればいつでも戦える。
戦う場所は学園内のスタジアム。観客は無し。
そして、決闘に勝ったチームは負けたチームのランキングまで上がることが出来る。
つまり、決闘は格上に対してしか行うことが出来ない。
現在挑んできた3人組のランクはこう。
C87
C260
C405
チーム戦なので、ノエル達3人より総合力は格下となる。
ただ。
「本当に良いのか?言っちゃ悪いけど、勝てるとは思えないぞ」
レネが忠告する。
C+3のシンが居る時点で、相当な実力差になっている。
ノエルが一番弱いからと言って、チーム戦ではカバーし合えるため、結局はシンに良いようにされてしまう可能性が高すぎる。
「だ、大丈夫です……!ですので、ノ、ノエルさん!よければ合意を……」
ノエルに携帯が差し出される。
ノエルは不安になって、レネとシンを見る。
「まぁ、私は良いぜ。手加減はしないし」
「僕も、彼らがどんな理由で挑むのかは分からない。でも、ここまでして言ってきてるんだから、受けなきゃね」
そう言われて、不安こそあれど2人がいるからと、自分の指紋認証や顔認証を済ませて、合意のボタンを押そうとする。
ジ_____________
自分の指紋認証や顔認証を済ませて、
申込のボタンを押そうとする。
押した。
「あ、ありがとうございます……ご、ごめんなさい!!!!」
突然目の前の3人が謝り始めた。
困惑するノエル達。