一夜の記憶は継がれる   作:ストームテラー

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前書いてたやつは消してしまいました。気に入らなかったのと展開が早すぎたってのが理由ですね。次はもっと段階を踏む予定です。もう消さないつもりです。


記憶

「そうさね…あんたにはどう映ったんだい」

 

「ヤーナムのことですね、そうですね悪夢ですよ少なくとも私にとっては」

 

「そうかい、そりゃよかったよ。あれ以上なんてあっていいもんじゃない……まあ、ヤーナムもあってもいいものではないがね」

 

何の話をしている。誰なんだ。少なくとも私の記憶にはない。ドクター…君に記憶はないんじゃないのか?

 

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「ぐへ~~疲れるな~ホシ「何がいいですドクター」…コーヒーであ、ミルクも頼む」

 

「了解です」

 

「にしても仕事量おかしいと思うんだよなーホシグマが居るとはいえ」

 

「まあまあ、皆さん忙しいですから仕方がないですよ」

 

まあわかっている。ロドスは製薬会社であり日々〈鉱石病(オリパシー)〉の治療法や感染者への支援、それだけにはとどまらず鉱石病発症患者たちによるテロ行為や略奪行為などの対処を行う軍事的組織としての活動もある(ぶっちゃけこっちの対応が大変)。この二つを管理するのは非常に大変なのだ。治療法探しのみに傾いてしまうとどんどん感染者たちの立場、安全が損なわれてしまう。逆に軍事的色を強くしてしまうと製薬会社としての信用、立場がなくなってしまうため非常にバランスが重要なのだ。

 

「あ~~、肩こるよこれじゃ」

 

てかもうこってる、ちょっと動かすだけで痛みが走って動くに動けない

 

「どうぞ、「ありがとう」そういえば今度休みがありますよね」

 

「ん、あ~あるな、でも予定ないんだよな~」

 

しまった、こんな話を部下にするもんではないのに

 

「でしたら今度小官と龍門へ一緒に出掛けませんか。もちろんドクターがよければの話ですが」

 

おや。

 

「いいのか、こっちとしてはうれしいくらいだよ」

 

「では、予定は決まったということで、仕事を再開しましょう。楽しみがあるだけでもやる気は出るものです」

 

「確かに、その通りだな」

 

────────────────────ー

龍門にて

 

「ホシグマ、龍門で行きたいところでもあるのか」

 

龍門の街の知識はほとんどが地形や立地、独自のルールくらいだ。デートに使える知識は空に近い。

 

「特にはないんだが、ドクター龍門の街についてはわかるのか?」

 

「いや、ほとんどだな」

 

「じゃあ私が龍門の案内役を務めさせていただこう。色々案内できるはずだ」

 

あぁ、なるほど、ホシグマは私が龍門についての知識がないのを予想していたようだ。こんな気遣いができるのは彼女の素晴らしさというほかない。記憶が一生戻らなかったら彼女と…なんてことを考えてしまうものだ。

 

──────────────

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

ドクターはホシグマに案内してもらっている中で露店街にてあるものを見て足を止めた。

それはアクセサリーを売っている店に並べられていた一つの売り物だ。

 〈耳飾り〉

黄色を基調としたデザインで、明るい黄色をした石が埋め込まれている。特に目立つようなものでもなく高価なものでもないが綺麗にされている。

 

「おばあさん、これください」

 

「はい、○○になります」

 

「お~い、どうしたんだドクター」

 

「ホシグマ、これ、もらってくれるか」

 

それは、記憶を失った男の小さな、だが確かな意思なのだ。

 

ホシグマは突然の贈り物に驚きつつもすぐに

 

「ふふ、ありがとう大事にしよう」

 

そんな甘い展開もありつつ案内は続いた。強いてあげるならばホシグマとの物理的距離が近くなったことくらいだろう

 

「ドクターもうそろそろ日が暮れるが夕食、行きたいところがあるんだがいいか。そこそこいい酒も出してもらえる。いい店だ」

 

「いいぞ、だが私が下戸なのは知っているだろうあまり飲ませるなよ」!?

 

「わかっている。ちゃんとそこは配慮できる」

 

どこかのフェリーンが似たようなセリフを吐いていたきがするがまるで信憑性が違う

 

ブレ「クシュン!?…?」

 

──────────────

 

ホシグマが連れてきてくれた店は出てくる料理も酒もいいものだった。料理に関してはロドスも負けてはいないがロドスでは出ないようなものもあり料理の奥深さを知ることができた。

 

「ドクター、どうだったここは」

 

「料理も食べたことのないおいしいものばかりだったし、店も清潔で掃除が行き届いていることがわかる。雰囲気も良いし、酒もいいものだ。仕事に対しての誇りを持っているのだろう。いい店というのもうなずける」

 

「ふふ、そうか、それは良かった。連れてきたかいがあというものだ」

 

「そろそろ、お暇しようか。遅くなりすぎるわけにはいかないからな」

 

「そうだな、帰るとしよう」

 

店の扉をでた。

 

「暗いな、思ったより長居していたようだ」

 

「夜道には気を付けましょう」

 

 

 

 

 

 




次が本番となります、今回はブラボ要素ありません。ごめんなさい。導入は必要だと思ったの。

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