店の外は日が昇っていたころと比べて人だかりは多くはないがそれでも人はたくさんいる。さすがは龍門といったところか。
う~ん頭が痛むな、あまり飲んだ記憶はないんだが浮かれていたのかもな。二日酔いかもな、仕方ないこればっかりは我慢するしかない。これから帰るわけだしな。それにしてもさっきから妙な匂いがする気がするんだよな落ち着くような…香草…の匂い?
ズキッ!
「が!?」
ドクターが急に頭を抱え苦悶の声を漏らす。
痛い!…………なんだ!?これ?街?ヤーナム?血の医療?獣?宇宙?悪夢?赤子?上位者?…狩人〈かりうど〉?なんだこれ、私の記憶?
『あんた あまり手を汚すんじゃあないよ 狩人狩りなど、あたしに任せておけばいいのさ クククククッ』
『獣はもはやとめどなく 狩人はもう、用無しさ あんたの血を! 狩人の血を! あんたの死を! 狩人の死を! そうして悪夢を終わらせるのさ!』
!? まて!この匂いは知っている。パヒューマーの調香するものじゃない『彼女』がつけていたものだ。でもなぜ?ここはあの悪夢でも、ましてやヤーナムでもないのに……
「ドクター!ドクター!どうしたんですか!何かありましたか?」
「はっ!?すまないホシグマ…少しな」
周りをチラッと見てみると私たちはかなり目立っている。ホシグマが大声で私を呼んでいたことが主に気を引いてしまっていたのだろう。まだあの匂いはしている。やはり間違いではないようだ。
探さないと、この記憶が正しいのか確かめるには探し出す他にない。やはり人は多いが、あぁ記憶は確かのようだ、 【狩人狩り】だ。 すぐに追いかける。人々は歩いている『彼女』を避けるように歩くため追いかける際『彼女』が視界から外れることはない、あと5メートルのところまで来たとき『彼女』はこちらを振り向く。その姿は鴉〈からす〉と思われる羽で作られたマントを羽織りペストマスクを着け鴉を思わせる格好をした恐ろしさ感じさせる恰好。また、雰囲気を放つ性別の判別のつかない人物だ。
「どうしたんだい、あんた」
声は老いた女性の発する声であった。どうやら、あちらもこちらを認識したようだ。
「すみませんね。実は「ドクター!どうしたんだ!今度は?」ん?あぁすまんなすっかりホシグマのことを忘れていたよ」
「む、それはひどいぞドクター…ん?ドクターそちらのお方は、もしかしてお知り合いだったりします?ないとは思いますが」
「いいや、初対面なはずだよ。あたしに知り合いなんてほとんどいないからね」
「えぇ確かにあなたと私は知り合いではありません。ですが少し話をする時間をくれませんか?」
「急にそんなことを言われてもね~損得の話をしたいわけじゃないがあたしに何かあるわけじゃないだろ」
やはりか、だが心配はしていない。
「一つだけ確認させてください。あなたはヤーナムという街をご存じですか?」!?
「ほう、ヤーナムね~こりゃ少しあたしもあんたら聞きたいことができたよ、話だったか、どうする?」
一瞬にして彼女から刺すような視線が向けられた。ペストマスクの双眼がこちらを向く。それに反応してホシグマも臨戦態勢で構えるが直ぐに手で制す。ホシグマは何か言いたげだが直ぐに構えを解く。正直助かる。さすが龍門近衛局エリート。
「実は私、ロドスアイランド製薬会社の者していまして、出来ればそちらで話をしたいんですがいいでしょうか」
「いいんですかドクター」
おそらくホシグマの言いたいことはこんなに怪しい人物を入れてもいいのか、自分の立場をわかっているのかというところだろう。
「いいんだ。これは必要なことだから」
「ふ~ん、まあいいさね。だがこんな時間だ今からでも行くのかい」
「えぇ、大丈夫です。ロドスはほとんど動いていますから問題ないでしょう」
「そうかい、じゃ、案内してくれ」
「ではそうしましょう、道はこっちです」
それからは三人とも終始無言だった。彼女はずっと何かを考えこんでいるようだったので声をかけるにはいかなかった。ホシグマもそんな様子を察して静かについてきてくれた。
それから、ロドスに入るときに少し時間がかかった。やはりいきなり怪しい人物を入れるほど甘くはないらしい。私が連れてきたことを伝えるとどうやらケルシーにまで届いたらしく、根掘り葉掘り聞かれたがこればっかりは説明のしようがないので応接室を開けてくれとお願いしたところケルシーも立ち会うということを条件に許可された。正直難しいと思ったが予想以上に私が客を連れてきたことに興味を持ったらしい。
「ここが応接室になりますね。どうぞ座ってください」
はは、どうしたものか、今この部屋には私含めて5人が集まっている。私とホシグマと目の前に座っている彼女とケルシー、そしてケルシーの私兵のレッドだ。聞きたいことは多いがまずこちらから話すべきだろう。
「お互い信用がないものだね~」
「はは、すみませんね。これじゃお話どころではないレッド。降りてきなさい」
!?この場にいるドクターと彼女以外の全員がその言葉に驚愕を表情を見せた。
ストッ「なんでわかったの」
ドクターの言った通りレッドは上から降りてきた。三人が驚いた原因は、ドクターがレッドの存在はともかく位置を把握していたこと、そしてドクターの対応に間違いがなければ初めてロドスを訪れた彼女がレッドの存在に気付いていたことになる。
「その説明は難しいな、だが意味のない潜伏をさせるくらいなら堂々としてた方がいいからな」
「あたしは気にしてないから話を始めようじゃないか」
「そうですね、名前は《アイリーン》さんで合ってますね」
「あたしの名前まで知ってるのかい、あんた誰なんだい。本当は昔に会ってるんじゃないかい?」
「どうでしょう、私は実のところよくわかっていません。そのために少し話をします、もし引っかかるところがあれば途中で質問してください。これでいいですか?」
「ああ、かまわないよ」
『ある男がヤーナムを訪れました。そこは医療の街として栄えていた大きな街です。男は病を治すためかはたまた好奇心を満たすためか。万病に効くとされる輸血を受けに来たのです。ある男の話です。その男はヤーナムのヨセフカ診療所にて目を覚ましました。ですが、男には一切の記憶を持ち合わせていませんでした、自らの名前すら思い出せません。そばには直筆と思われる手紙『青ざめた血を求めよ』と男には選択肢はなくその言葉通りに青ざめた血を求め探し出しました、ですがヤーナムには一つ問題がありました。それは、街全体に蔓延した獣の病と呼ばれる病気が流行っていたのです。捜索は難航。住民の協力は望めずごく一部の人間のみしか話の通じるものはいません』
「…ここまでは、大丈夫ですか?」
「………あぁ、続けてもらって構わないよ」
『ですが、探している途中こんな人物に会います。『その姿は鴉と思われる羽で作られたマントを羽織りペストマスクを着け鴉を思わせる格好をした恐ろしさ感じさせる恰好。また、雰囲気を放つ性別の判別のつかない人物』彼女は〈狩人狩り〉だと。助言や忠告なんかこのヤーナムでは珍しい人物だ。何やら血に酔った狩人を狩るらしい』
「…………少々話過ぎましたね。どうでした、何か気になることでもありましたか?」
「あぁ、聞きたいことが山ほどできちまったよ。あぁそうだもうこんな時間なんだ、すまないがここに来る途中にに見えたんだがここに寮があるようなんだが一晩貸してくれないかあいにく当てがなくてね」
「えぇ、いいですとも。ぜひそうしてください」
(いいよな、ケルシー)
ドクターは目でケルシーとアイコンタクトを取ろうとするがなかなか目が合わない、ようやく合った。少し衝撃的過ぎるか、あと二人はポカンとしている。あとケルシーそんなに睨まないでくれ、これしか思いつかなかったんだ。あとで説明するから。
とりあえず今日はここまでだ残りは明日だお互い知りたいことはあるだろう。あぁ、ケルシーへの説明はそのあとになりそうだ。胃腸薬でも用意しておこう。
「それでは今日はここまで、残りは明日ということで」
どうでしたでしょうか。ストーリーはなるべく会話形式で進めていきますがいわかんありますかね。誰の言葉かは見分けられるようにしたつもりですが自分ではわからないのでもうあきらめることにしたんですが伝わってたら幸いです。ペース激遅ですがこれでも頑張ってるんです許してください。