駄文であると思われますが、お手柔らかに読んでいただきたく存じます。
それでは、本編をどうぞ。
―――――気が付くと、そこは路地裏だった。
と、若干他人事のように過去を思い出しつつ俺は思う。
―――――雨の中、傘も差さず、ただ空を見つめていた。
雨に打たれているハズなのに、寒くはなかったな。と思いだしつつ俺は嗤う。
―――――そんな俺が見つめていた空を、水色の傘が覆った。
何かを言っている気がする。でも聞こえない。目も見えなくなってきた。
「は・や・く!起きなさい!熾堂ぉぉぉ!!」
グルァァ!と吼えそうな女の子の声により夢の世界へと別れを告げて現世へと意識が舞い戻る。
「…ふぁ…あ」
そして寝起きに大きな欠伸をポロリ。
「本当にアンタは…もう少ししたら学校に行くんだから、ちゃんと朝起きれるようになりなさいよ!」
俺を強制的に夢の世界から飛び立たせた声の主――――――アリサ・バニングスが腰に手を当てていかにも怒ってますと言わんばかりの顔をしながら俺に言う。
「…別に行かなくても…」
「駄目!絶対!行くの!」
俺の反論を許さず速効で言葉をかぶせてくる。何故だ。
「ほら、朝ご飯食べに行くわよ!早くしないと私が遅刻するんだからね!」
「…別に先に食べてても…」
「い・く・わ・よ!!!」
俺の腕をひき、赤い絨毯が敷かれた廊下を爆走するアリサ。朝から元気だなぁと思いつつ足を動かす。
俺の名は夕影熾堂。今の状況ならば熾堂・バニングスとでも名乗るべきなのかもしれないが一応こう名乗っておく。
俺の両親は3年ほど前に交通事故で他界した。暴走したトラックに真正面から突っ込まれて即死だったらしい。
親戚も俺をひき取ろうとせず、扱いに困っていた所に俺を引き取りたいと言い出たのがこのアリサの父親。俺の父親の親友だったらしく、アリサと同い年であった事もあり、引き取ってくれたらしい。
そんな訳で俺はバニングス家に引き取られることとなり、今までニートみたいな生活をしている。羨ましいだろう(ドヤァ
しかし、そんな状況が良くないと思ったのかアリサが母親に俺を学校に通わせるように進言。何故か母親が喜び父親に提案。父親も二つ返事で承諾。そんな感じで俺のニート生活もあと少しというわけだ。
俺としてはまぁいっかで済ましてしまうのだが。
「おはようございます、アリサお嬢様、熾堂坊っちゃん」
「ええ、おはよう鮫島!」
「…おはようございます」
執事の鮫島さんが小さく会釈する横を走り抜け、ダイニング前の最後の角を壁にぶつかる事なく綺麗にターン。廊下を走っても鮫島さんが注意しないのは、この光景が毎朝の事であり、日常茶飯事だからだ。
最後の角を曲がり切れば、後は直進のみ。アリサは俺を引っ張りつつ息を切らさず走るというアスリートもびっくりな体力をフルに発揮し、勢いを緩めずゴール。
「パパ、ママ、おはよう!」
「おお、おはようアリサ。相変わらず元気なようで安心したよ」
「あらあら、熾堂は相変わらず眠そうね?変わり無い様で安心したわ」
「…おはようございます、アリスさん、デビッドさん」
ダイニングにつくと、既にアリサの両親…まぁ、俺にとっても親なんだが…が席についていた。どうやら俺達を待っていたらしい。
アリサの両親はやり手のアメリカ人実業家でとても忙しい。帰って来るのなんて1か月に4回ほどしかない。が、それでも家族の時間を作ろうと、家にいる間はこうやって食事を一緒に食べている。
日本に家を建てた理由が、親友である俺の父親と会うためだという辺り人情に厚い人なんだな、という事が分かる。
…ただし、朝ご飯がご飯、味噌汁、焼き魚、漬物、煮物という古き良き日本の物だったという所から考えると、ただ単純に親二人が日本を好きなだけかもしれない。と思わない事もない、という事を追記しておく。
アリサの両親の名前…オリジナルですね。アリスはアリサから連想…並べてみるとどっちがどっちか分からん(笑)。原作には出てきてませんでしたよね?アリサの両親。まぁ、これ以降はあんまり出てこないかと…(笑)
男の子を一人引っ張りながら廊下を爆走…パワフルですね。どうしてこうなった。
と、言うわけでプロローグでした。まだ戦闘はありません。
誤字脱字などありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も受け付けますので。それではノシ