それではどうぞ!
後日、早朝の公園で散歩していた所、出会ったなのはに気絶した後の事の顛末を聞いた。
気絶した俺をキャッチしたのはなんとなのはではなく、敵であったはずの金髪の少女。俺を受けとめた後、俺の身柄を対価としてジュエルシードを要求したらしい。
なのはとユーノでは相手に勝てないので渋々その要求をのんでジュエルシードを渡したらしい。
「…悪いな。俺の所為で」
「ううん、私だけなら負けてたし良いの!今度勝てばいいんだし!」
気にしてない様子で明るくふるまうなのは。元気なのは大いに結構なんだが…。
「…いくら早朝だからって魔法を隠す気も無く使うのはどうかと思うがな。」
「にゃ?」
現在なのはの周りにはピンクの魔力球が5つほど浮いている。その5つの魔力球で空き缶をどんどん空へと撃ち上げている。
「でもでも、結界は熾堂君がはってくれてるし…」
「いつもはどうしてたんだよ…」
そう、寝る事が3度の飯よりも大好きな俺が早朝にここに来ている理由は、コイツが理由だ。ユーノから毎日毎日魔法の練習をしているなのはの手伝いをしてほしいとの事。
ユーノがやれよとも思ったが、アイツは現在なのはの姉と一緒に寝させられており、早朝に抜け出せないとの事。
因みに俺が散歩という理由で早朝に家を出ようとしたら、屋敷にいる全員のメイドと鮫島とアリサが驚き過ぎて叫び、熱があるんじゃないかと屋敷中の温度計を持ちだしてくるという珍事件が起こった。解せぬ。
「それで、あの時の魔法は何だったの?」
コイツの言う『あの時の魔法』とは、先ほど話に出てきていた金髪の少女との戦いの際に使ったものだろう。
「…あれについては俺も良く分からんが…一応ロックとウィングと建てた仮設がある。それでもいいなら話すが?」
「お願いなの!」
撃ちあげていた空き缶を5つの魔法級で弾き飛ばし、某超エキサイティン!なゲームの如く、綺麗にゴミ箱へ空き缶をシュートしたなのはは俺が寝そべっているベンチに座る。
「…まず、俺にはどうやらリンカーコア…魔力をためておく器みたいなものだな…が、2つあるらしい。」
「えっと…普通の人には1つなの?」
こてん、と首をかしげつつ聞くなのはに「普通はそうなんだがな」と返して話を続ける。
「そう仮定した上で話をつづけるぞ。普通の人とは違い、リンカーコアを2つ持つ俺だが、魔力になじみの無かった俺はその2つ目のリンカーコアを機能させていなかった。しかし、敵の攻撃を受けた時、使われていなかった2つ目のリンカーコアに、受けた魔力が『保存された』」
今思い返してみれば、あんなにバンバン魔力を放出する移動方法で攻撃してすぐに魔力が尽きない事に疑問を持つ。すなわち、相手の攻撃の魔法をそっくりそのまま吸収してしまったのだろう。
バリアジャケットが破けていても、素肌に傷が無かったのもそのためとも思われる。
「『雷の性質変換』状態で俺に吸収された魔力は、そのままの状態で保存された。俺が相手の魔法を使えたのはそのためだろう。」
今の俺の感覚は、2種類の魔力を持っているような状態だ。意識すれば使い分けられるが、何も考えずに魔力を解放すればどうなるか分からない。要修業だな。
「むぅ…要するに『雷の魔力』と『普通の魔力』が今の熾堂君にはあるって事?」
「ああ、不可解なのは敵の攻撃を受けて2つ目のリンカーコアが解放された瞬間に『ソニックレイヴ』の魔法が無意識に発動した事だがな」
まるでその2つ目のリンカーコアに封印してあったかのように。だがしかし、俺は小さいころに魔力を使った覚えなど無いのでそもそも解放されていないリンカーコアに封印を施すなど不可能なはずだが…そしてするにしてもいったい誰が?それにそもそもリンカーコアに封印などできるのか?など疑問は尽きない。
「…ま、あんまり深く考えなくていい。今のところ問題はないんだからな」
「それに、今度は絶対私があの子とお話しするの!!」
……………………何故だろう。背筋の辺りがひんやりする……風邪か…?
熾堂の力の一端の解説でした。まぁ、熾堂本人の考察を元にしているので違う部分もありますが。
関東の方とか台風大丈夫なんですかね?こっちには全然来なかったのでどのくらいすごいのかがイマイチ分かんないんですよね。
それではノシ