それではどうぞ。
今日は、すずかちゃんのお家でお茶会です!
すずかちゃんのお姉さんの月村忍さんと私のお兄ちゃん、高町恭弥さんは恋人同士なので、私が月村家に行くのに付き添ってくれます。
お兄ちゃんとバスに乗って揺られる事30分ほど。月村家の大きな玄関前に到着です。
すずかちゃんのお家はとーっても大きくて、とーっても綺麗な所です!
お兄ちゃんがチャイムを鳴らすと、間を開けずに、月村家メイド長であるノエルさんが扉を開けて迎え入れてくれました。
ノエルさんは無口だけどとっても優しくて綺麗な人。憧れます。
ノエルさんに連れられてすずかちゃんのお部屋に行くと、そこにはノエルさんの妹で、すずかちゃんの専属メイドであるファリンちゃん、背もたれのある豪華なイスに座って優雅にお茶を飲んでいるすずかちゃん、その横で柔らかな笑顔を浮かべている姉の忍さん、膝の上に猫を載せて、その猫を撫でているアリサちゃん、そして、椅子の上で猫に埋もれている、私と同じ魔法使いであり、いつも通り寝ている熾堂くん…………って、
「熾堂君っ!?何があったの!?」
「…おう、おはようなのは。」
到着するなり大声をあげるなのは。おかげでそこまで来ていた夢の世界への扉が遠ざかってしまった。
「ああ、おはようなのは。熾堂はこの部屋に着いた瞬間に、猫達の突撃にあってからずっとこの調子よ」
「落ち着き過ぎなのアリサちゃん!?」
「うん。あんなに興奮してる猫達初めて見たわ。」
「あれはすごかったわね…大量の猫たちが覆いかぶさって…と、恭弥、いらっしゃい」
「ああ、おはよう忍。お誘いありがとう」
周りが落ち着いて対処しているのを見て、あれ、私がおかしいの!?と叫んでいる。全く騒がしいやつだ。
このお茶会。もともとは最近元気のないなのはを元気づけようとしてアリサとすずかが企画したもの。俺?俺は何時ものように、
と、言うわけで『魔法』側の関係者として話だけでも聞いてやることにする。
(「魔法に関わってから身体がなんだか重くなっちゃって……疲れがたまってるだけだと思うんだけど」)
(「慣れないうちは魔法を使うのにも体力使うからね……まだ使い始めてそれほど経ってないからしょうがないのはしょうがないんだけど……熾堂はそんな事ないの?」)
(「…俺はいつも寝てるからな」)
((「「ああ、なるほど」」))
…知り合って間もないユーノにまで納得された。自分で言っておいてなんだが納得いかん。
二人の言葉に眉をひそめると同時、どこからかジュエルシードの魔力が発せられ、俺となのはとユーノの身体がわずかに反応する。
その瞬間、俺に乗っていた猫たちが一斉に飛び降り、それに過剰に反応したユーノが震えあがり、なのはの膝から飛び降りて、一目散にジュエルシードの魔力を感じる方向に走って行く。
「あ、ユーノ君!わ、私追いかけてくる!」
「あ、なのは!私も…」
「…いや、俺が行こう。丁度猫も退いたしな。」
ユーノを追いかけようとするなのはをアリサも追いかけようとするので、それを半ば無理矢理押しとどめ、俺がなのはの後を追いかける。
「あっ、え、ちょ、熾堂!?アンタはいっつも勝手なことばっかりして…っ!後でお仕置きなんだからね!」
「あはは…」
「っ!発動した!急いで封時結界を張らないと…!」
所変わって、すずかの家の『庭にある森』内部。庭に森があるとか言う時点で色々おかしいがそうなのだから仕方が無い。
そんな事を思っている間にも事態は進んでいく。ジュエルシードの発動を確認したユーノが、アリサやすずかたちに被害が及ぶのを防ぐために。また、魔法の秘匿(笑)のために封時結界を発動。周りの景色から色が徐々に抜け落ちていき、世界が灰色に染まって行く。
完全に灰色に染まった後、俺達の進行方向上からジュエルシードが発動した時特有の青白い光が森の中から点に向かって伸びる。その光が収まる頃、その光があった場所には、巨大な猫がいた。
「「「………は?」」」
絶句。俺を含め、3人とも二の句を告げられず、口を開けたまま固まる。
青白い光から出てきた巨大な猫は、足元で唖然としている俺達には目もくれず、小さかった時と同じように大きく欠伸をした後、のっそのっそと歩きだす。
小さい時ならば、特に何も思わずに見ていいられたであるその行動は、これだけ巨大な体で行われれば、もはや災害と化す。
猫の息は普通にするだけで突風を巻き起こし、その歩みは1歩ごとに地震を起こす。
その場で立っているのも精一杯の脅威が、俺達を襲う。
「ッ…!ウィング、ロック!」
「レイジングハート!お願い!」
『『『OK,stand by ready.Set up』』』
俺達が持つデバイスが光を放ち、俺は水色の光、なのはは桜色の光に包まれる。その光が収まると、俺達の姿はバリアジャケットを纏ったものになっていた。
「ユーノ君、なるべくあの子を傷つけずに封印するにはどうしたらいいの?」
地面の上では地震と突風が俺達を襲う為、空中に避難した俺達。なのはがその肩に乗っているユーノに問いかける。
「そうだね…
「…っ!!」
ユーノの話が終わったかどうか、その瞬間、俺の耳に何かが空気を切り裂いて猫の方に向かっている音を聞く。その音を認識した瞬間、俺の身体は反射的に動き、飛来してきていた物体を黒刀で切り裂く。
刀を振り下ろし終えた瞬間に分かった、切り裂いたものの正体は、雷だった。いや、雷のような魔力と言った方が正しいだろうか。
振り下ろした黒刀をそのまま正眼に構える。ウィングは既に腰のホルスターに装着済み。雷のような魔力が飛来してきたその先…そこに敵はいた。全身を漆黒のバリアジャケットで包んだ金髪の魔法使い…。
そいつと目があった瞬間、俺の身体はまたも反射的に動き、
必要最低限の動きで行われ、刹那の間に振り下ろされた黒刀は、その先で漆黒の少女が振り下ろしていた黄色の鎌を受けとめていた。
「「……ッ!!」」
向こうは必殺の一撃が受けとめられた事による驚愕らしきものを浮かべ、俺は漆黒の少女のスピードに驚愕し、お互い、自分自身の獲物に力を込めて、相手と距離を取る。
『ナイス判断だマスター。良くあの動きを追えたな。』
「…いや…今のはたまたまだ。次も反応できるかどうかは分からん。」
ロックの言葉に苦笑を浮かべながら答える。自分でも何故反応で来たのかが不思議でたまらないが、次はないかもしれない。分かった事は相手のスピードが異常に早いという事だけだ。
なのはが横に来て、手に持つレイジングハートを構える。俺は先ほどのスピードに反応できるように右手にプロテクションの魔法を発動直前で止めているウィング、左手に黒刀状態のロックを正眼に構える。
そんな俺達の目線の先の漆黒の少女は、俺達とは逆に、自然体の構えで、こちらをやや冷たい目線で睨んでいた。
猫に埋もれている熾堂…主人公って大体動物に好かれますよね。俺も猫に埋もれてみたい…
念話内の会話…意外とやさしい熾堂君。今日の名言「俺はいつも寝てるからな」
速すぎるフェイトさん…まぁ、うん。こんなもんだよ実際。多分…。
テストは今週で終わるので、次は早めに投稿できるかと。
気長にお待ちください。感想などなど受け付けております。
それではノシ