それではどうぞ。
「熾堂君…!!」
相手の金髪の女の子が放った魔法は熾堂君に直撃し、辺りに轟音と煙と衝撃が飛び散る。熾堂君が私を突き飛ばしたおかげでその被害から逃れる事は出来たけど…。
『なんて魔力…!見た感じなのはと同じ歳なのに…!』
「……次はあなたです」
肩に乗っているユーノ君が歯ぎしりする音が聞こえる。こちらへ鎌を向けて突き刺すような声音で宣言する女の子。
次の瞬間、既に鎌を振りあげ、その刃が届く範囲までの接近を許してしまっていた。
「きゃっ!」
その姿を認識した刹那、手に持っているレイジングハートを相手の方につきだすと『protection』という声が響き、ギャリィン!という音と凄まじい衝撃が発生する。
「うぅ…っありがと、レイジングハート!」
『No,problem.』
レイジングハートにお礼を言い、改めてシールドの先にいる女の子を見つめる。
私と同じくらいの歳だろうけど、綺麗な長い金髪、赤く輝く瞳、透き通るように白い肌…まるで人形みたいな女の子だった。
でも実力は私よりもはるかに上。あの熾堂君だって苦戦するような近接戦闘技術と私よりも上手い魔法技術。私では勝ち目が無いのは明らかだけど、ユーノ君の為にもここで負けるわけにはいかない…!
「お願い!」
『Flier Fin』
機械質な声が響き、私の靴にピンクの羽が片方に2枚ずつ現れる。あの子は早いけどその分服は薄い。なら私の砲撃魔法で一気に打ち抜く…!
『Divine』
レイジングハートのその掛け声と共に、シールドを解除し、魔法によって高速で飛行して、一気に後ろまで回り込む。
「バスターッ!!」
魔法が発動し、杖の周りに魔法陣が展開されるその刹那、完全に後ろに回り込んだはずなのに、あの子の赤い瞳が此方を正確に見抜いて―――――――
「…バルディッシュ」
『Scythe Slash』
手がブレ、目で追えないほどの一閃で、私の砲撃を切り裂いた。
「うそ!?」
黄色の刃は私の魔力の中を苦も無く易々と突き進み、私へと着々と迫ってくる。
(ここで負けるわけには…っ…いかないっ!!)
「レイジングハートッ!!」
『Boost』
さらに多くの魔力を込め、刃を遠ざけるように…いや、刃を砕き、あの子に勝つために!
「いっ………けぇーーーっ!!!」
先ほどまで順調に魔力の中を進んでいた黄色の刃も、さらに魔力を込められ、威力を増した砲撃の前には動きを止め、それどころか押し返している。
(行ける!これなら…!)
「甘いです…!」
安心したのもつかの間、鋭い声が響くと同時、先ほどよりも速く、鋭く私に迫る。
「うっ…く…!!」
「これで…終わり!!」
魔力の波を乗り越え、杖が弾かれる。しかしその刃の勢いは止まらず、私の喉元に迫り――――――――――――――――
「…ソニックレイヴ」
一瞬で黒刀の切っ先が黄色の刃を弾き飛ばし、見慣れた黒の服が視界を遮る。
「…え、熾堂君?」
見慣れた黒刀の持ち主は、先ほど私をかばってくれた熾堂君だった。
ソニックレイヴ…キングダムハーツに登場するクラウドが使う技ですね。日本語訳は音速の怒号らしいです。ゲームではカッコいいからこの技ずっと使ってましたね…
短かったですが更新です。近いうちに更新したいなー…と思っております。
完結はさせますのでご安心を。
追記…感想にて主人公の名前の読み方が分からないという方がいらっしゃったのでここにかいておきます【しどう】です。
感想などどしどし送ってくださいねー!
それではノシ