魔術も呪術も一緒でしょ! 仲良くしてえええ(吐血) 作:かりん2022
リクの方も書きますよ―! リク、及び感想ありがとうございます!
様子がおかしかった順平を確保すると、上からの通達。
政府から引き渡し要求があったけど、本人が抵抗したことにして事情聴取を。
部屋を捜索して見つかったのは、妙な箱と動く写真のアルバム、あやしげな呪符だった。
夏油達が随分楽しそうにしていますね。とりあえずこのアルバム没収ね。
「どういうことかな、順平」
「何も知らないです、信じてください!」
「何も知らないってことはないでしょう。じゃあ、どうして動揺していたのかな?」
「五条先生、これ多分記憶を封印している箱です。小さい時に直哉さんが使っているのを見たことあります」
「ふぅん? 順平、開けてみて」
箱を開けると、戸惑って泣きそうだった順平の表情が変わった。
「うああ……」
頭を抱えて、ちろりとこちらを見る順平である。
なんでこんな事になったのかと言いたげだ。
「あの、その。ですね……クレイジーフォックス!!」
叫ぶと、箒が飛んできて体当たりをしてくる。
当然、そんな箒の体当たりでどうこうされる五条ではない。
だが、順平もそんなのは知っている。
杖を取り出し、口早に唱える。
「グレイシアス(氷河となれ)!!」
氷が広がっていく。そして、出されていたいかにもな呪符に触れようとする。
七海が咄嗟に政府から送られたアンチマジックを使うと、氷河は消え去り、順平は片膝をついた。
「嘘だろ、マグルめ……!」
「順平、どういうことなんだ?」
虎杖は不安そうに順平を見る。
「どういう事も何も。僕らは、カッコウの卵ってことだよ。はっ 僕のマグルの演技は上手かっただろ?」
「マグルって呪術師ってことかな?」
「非魔法族って事さ、呪術師最強!」
順平は式神を出してアンチマジックの機械を壊そうとする。もちろん、それを許す五条たちではなかった。
「うーん。あんまり生徒に手荒な真似はしたくないなぁ」
「順平。話してくれないか? 一体、何が起こってるんだよ」
とりあえず縛り上げて五条が言って、虎杖が聞く。
「マグルなんかに話すことなんてない。いつか、こんな日が来るって覚悟もしてた」
震えながらも、気丈にいう順平。追加の資料が来て、それを見ながら五条は言う。
「ま、大体の情報は政府から回ってきてるんだけどね。ダブルっていうんだっけ?」
「!」
「魔女狩りを恐れてるんだろ? ダブルの血肉はそれだけで有用って書かれてる。絶対に生きたまま捕らえろってね」
順平の顔色が悪くなる。
「ぼ、僕は……」
「先生! 順平、助けてくれるよな!? お願いだ!」
虎杖が庇う。
「ダブルは呪術界の管轄に出来るかもしれないし、その他の魔女についても口添えをすることは可能だよ。ダブルが協力してくれるならね」
「……僕は……あの人の所に帰りたい……! ま、魔法族だから迷惑がかかるかもって、天涯孤独って事になって、でも……! うちに帰りたい……!!」
「よしよし。傑たちについて話してくれるかな?」
順平の涙を拭いて、五条は質問を開始した。
「あはは、呪術師来ちゃったよ」
アンチマジックとやらの装置が、魔法使い達の体調を極端に悪化させていた。
子供達は耐えられず、泣きつかれて眠っていた。
正直、バレてしまった以上、大勢は決しているのだ。
魔女達は迫害されて殺されるだろう。魔女狩りである。実際、他の国では既に掃討が始まっているところがあった。
それでも。それでも、足掻くことを止めることなど出来ない。
「傑」
例え、立ちふさがるのが最強の呪術師だとしても。
かつて最強の名を分かち合った魔法使いは、友の前に立ちふさがる。
「やあ、悟。こんな形で会いたくはなかったよ」
「順平に聞いたよ。呪詛師になったのは偽装だったんだって?」
「まあね。そうでもしないと止められなかったから」
「……帰ろう、傑」
「それは出来ないよ。この子達を守らないと。……それに君はマグルだ」
「傑……!」
傑は呪霊を出して攻撃した。
「悟……!?」
「これ、で。信じてくれるかな」
「悟、なんで無下限を切って……悟!! ヴァルネラ・サネントゥール! ヴァルネラ・サネントゥール! ヴァルネラ・サネントゥール!(癒えよ! 癒えよ! 癒えよ!) 魔力が乱されて……!」
そして、傑が倒れる。
「あー、今降伏すれば、餓鬼共についてはなんとかしてやるよ。それとも、戦うか? 俺は五条の坊みてーに甘くね―ぜ」
「とーじくん……!」
直哉はぐっと唇を噛む。
「そんな事言って……!」
「駄目や。とーじくんには勝たれへん。降伏しよ」
「前田先生……!」
前田先生は、一瞬殺気を甚爾に向けると、苦渋の表情でこくりと頷いた。
「わかった。降伏する」
「……気が変わった」
「「「!??」」」
「本気で来いよ。俺を楽しませたら、もしくは俺に勝ったら餓鬼共をなんとかしてやるよ。前田。今思い出したわ。禪院家から直哉攫ったのお前だろ」
甚爾の合図で、アンチマジックが止められる。
「ヴァルネラ・サネントゥール!(癒えよ!)」
魔法を1つ悟に飛ばすと、前田は前に出る。
「エクスペリアームズ!!(武器よ去れ!)」
「直哉! 兼道! お前らも来いよ!」
「とーじ君、それは舐め過ぎちゃう?」
「勝つぞ、直哉!!」
子供達が固唾を飲んで見守る中、激闘が始まった。