魔術も呪術も一緒でしょ! 仲良くしてえええ(吐血) 作:かりん2022
多分誰かはきっと書いてると思うんだ。
一つの村を皆殺しにし、私は非術師の皆殺しを決意した。
まず初めに、枷となる両親と妹を殺しに行こう。そう決めて、妹に電話を掛けようと携帯を取り出した。
まさに電話を掛けようと思っていた時、電話が鳴る。妹だ。
『お兄ちゃん! 今夜、一緒に家族でご飯食べない?』
「いいね。ちょうど私もそう思っていたんだよ」
妹は何も知らずに声を弾ませていた。ちょうどいい。
非術師は猿。猿は駆除せねばならない。
私は、美々子と奈々子と共に、実家へと急行し、家に入った。
間抜けにも、両親はご馳走を用意して待っていてくれた。
最後の晩餐なんてするつもりはない。
家族が揃い次第、消す。
ニコニコと表情を取り繕って、非術師への嫌悪感を押し隠して。
ようやく、妹が来た。
「お兄ちゃん!」
「優!」
揃った。見知らぬ幼児の非術師2人を引き連れているようだが、どうでも良い。私は笑った。優も、笑った。
「「死ぬがいい、猿め!!」アバダ・ケダブラ!」
全く同じセリフで。
全く同じ感情……殺意がぶつかりあう。
私が出した呪霊は、妹が杖から出した緑の光で消し飛んだ。
妹は眉を顰める。
「何故当たらないの? これは最強の死の呪文だというのに」
そうして、もう一度杖を振る。
「アバダ•ケダブラ!」
私は呪霊を盾にすることでそれを防いだ。
私は妹を信じがたい目で見る。
妹は私を信じがたい目で見る。
そして、言葉が重なった。
「「……何者?」」
慌てた両親を私は、呪霊で父を、妹は杖からの光で母を殺す。
「お兄ちゃんも魔法使いなの?」
「私は呪術師だ」
「「……」」
「呪術師って何?」
「魔法使いってなんだい?」
言葉が重なる。
私と妹は同時に首を振った。
「どうだっていいのよ、そんなこと」
「ああ、確かにどうだっていい。そんな事」
「お兄ちゃん。私ね。村一つ皆殺しにしてきたの」
「えっ 優もか。私もだ」
「えっ お兄ちゃんも?」
「……」
「……」
「まさか、迫害された子を救う為か」
「そうよ。まさか、お兄ちゃんも?」
「……」
「……」
「「キッショ!!」」
え? 嘘? そんな偶然あるのか!?
まるで鏡写のように状況が一緒とか!!
純粋に気持ち悪い。
私は、焦ったように妹と情報交換をする。
あまりに状況がそっくりすぎて運命がバグっているとしか思えない。
双子でもないのに!?
双子でもないのに!!
「あー。とりあえず、お兄ちゃん。色々漁って家こない? それとも潜伏先用意してあんの?」
「ああ、目星はついているけど、直近の宿泊先は決めてないかな」
「行き当たりばったりがすぎるでしょ。説明ついでに泊めてやるから、洗いざらい話しなさいよ」
「こっちのセリフだよ」
この後、2人でめちゃくちゃ悪役した。
夏油 傑
非術師大嫌い。
でも自分も別の業界では非術師な事を知った。
女の子を2人保護している。
マグルを支配できると思っている妹は馬鹿だと思っている。
あと、魔術師も文明遅れの馬鹿だと思ってる。
何故か妹と一緒に行動している。
思うところはあるが、一つの村を皆殺しにしていて後戻りできない。
最強の呪術師の親友がいる。
夏油 優
マグル大嫌い。
でも自分も別の業界ではマグルである事を知った。
男の子を2人保護している。
非術師を皆殺しにできると思っている兄は馬鹿だと思っている。
あと、呪術師も望んで奴隷になるマゾやろうだと思っている。
何故か兄と一緒に行動している。
思うところはあるが、一つの村を皆殺しにしていて後戻りできない。
最強の魔術師の親友がいる。
両親
2人の争いの余波で死んだ。