魔術も呪術も一緒でしょ! 仲良くしてえええ(吐血)   作:かりん2022

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1年生の冬

 五条と硝子は気づいた。気づいてしまった。

 

 前田 利彦。黒薔薇 輪。夏油 傑。花柳 兼道。禪院 直哉。伏黒 甚爾。甚爾の子供の恵と津美紀と前田の同級生の山田 健と上田 美穂。

 以上の10人で、冬に旅行に行くらしいと。

 

 仲間はずれに気づいた二人はSANチェックです。

 

「どういうことだよ! 傑!! 輪!! 俺も思い出作りしたい!」

「どこ行くんだよ、お前ら!」

「思い出作りじゃないよ? それに悟、硝子。私はちゃんと誘ったよ?」

「え」

「そーだっけ?」

「前田さんが個人的に受けた依頼のお手伝いで、依頼の後に縛りで忘れるのが大前提」

「ああ、あの怪しげなやつ? お前ら受けんの?」

「そうだよ。ほかだったら絶対受けないけど、前田さんの場合特別だし、縛りはよく練って結ぶし」

「口外禁止じゃ駄目なの?」

「前田さんの呪具お目見えするから駄目だって。まあ悟はこういうの関わらなくて良いんじゃない? 硝子だって警戒感持つのは大事だし」

「悟と硝子もいたら楽しいなとは思うけど、後から絶対何があったんだろうって疑うと思うし、それがきっかけで気まずくなると嫌だしね。今回はスルーしたら? 僕達は毎年行くし、そもそも僕は記憶を消さないけど」

「は? ずるい!」

「輪は前田さんの呪具知ってるからね」

 

 五条と硝子は、少し考えたあとに言った。

 

「俺も行く!」

「私も行く!」

 

 こうして、旅行に行くことになったのである。

 

 集合場所は人気のない公園である。

 もちろん、マグルよけの魔法をした上で、魔法使い組が導いている。

 縛りを結んだ後、姿現しの魔法で前田さんの家まで移動である。

 甚爾がついてきた理由? 直哉が言う事聞かないとお正月に実家帰らないって言うからである。

 

「ここ、もしかして利彦の家?」

「洋風なんだな」

「ちょっと待っててくれないか」

 

 そうこうしている間に前田は山田と上田に箱を出してくる。

 

「じゃあ、箱開けて」

 

 山田と上田は、箱を開けると脱力した。

 

「もうっ いい加減記憶抜くの止めない?」

「今更話さないって。縛りも結ぶからさ」

「そうだ、な。そろそろ、縛りを切り替えようか」

 

 気安い様子に空気が緩む。

 

「今回は初めての子がいるから、クィディッチ見学に行こうと思う」

「えー! 私、ショッピング行きたい!」

「美穂は私の金で持ち帰れもしないものを買い漁るのやめてくれないか」

「じゃあ、ちょっとでいいから持って帰らせてよ!」

「そうだぞ、聞いたぞ絵を描いたの! 俺たちの絵も持って帰っていいだろ?」

「それは……仕方ないか。後輩もできたし、少しなら持ち帰り許可できると思う」

「「やったー!」」

「じゃあ、着替えとお小遣いを入れた財布用意したから、男はここ、女の子はあっちの部屋で着替えて着替えて」

 

 はてなマークをつけた悟と硝子、甚爾と津美紀を導き、手早く着替えて姿現し。

 クィディッチの会場についた。

 

「何あれ何あれ何あれ! 魔法使いみたいなの呪術師があんなに!?」

「それが呪術じゃないんだなぁ。前田、魔法使いなんだよ」

「そうなの! 私達の自慢の同級生!」

 

 山田と上田は楽しそうに魔法界について解説する。

 

 へーほーダブルねぇ。

 輪も? なるほど、輪は魔法界の御三家かぁ。

 貰ったお小遣い、どれがいくら?

 

 そこに、会場での販売員が訪れる。

 

「魔法界のお菓子は美味しいんだ。バタービールはアルコールなくて甘くておすすめ。温まるよ」

 

 ということで、皆でバタービールやお菓子を買い込み、見学である。

 

「おおー! ゴールした!」

「これ、前田先生の写真じゃん。お菓子の写真に付くほど有名なの? すっげ」

「ダブルのシールは魔除けとして人気なんだ。絵と違って喋れないけど、呪霊が近づくと嫌がるからね」

「これ持ち帰れないの?」

「絵を書いただろ」

「持ち運べるじゃん」

「輪の写真もあるの?」

「卒業したら撮るよ」

「ちょこうごいたー!」

「マグルの世界のお菓子は動かないよね」

 

 きゃっきゃとはしゃぐ生徒達を尻目に、上田と山田はいい具合にアルコールで出来上がっていた。

 クィディッチを楽しんだ後は、お菓子屋、悪戯用品店を巡り、一晩パジャマパーティーをして記憶をそれぞれの記憶箱に封印、もしくは縛りをして解散である。

 子供向けコースにブーイングの山田と上田は無視です。

 

 普段ネグレクトされている津美紀と恵だがこの日ばかりは構い倒されて至福のときを過ごした。なお、記憶箱はお高いので、赤子の恵の分はない。

 

 さて、同級生のマグルを一年に一度だけ魔法界にご招待するのはダブルの特権である。

 ちょっとは旨味や思い出がないと、きつい仕事は出来ない。

 

 でも、ここで注釈が付く。

 

 今までは、一般出の呪術師たちばかりだから、問題は出なかったのである。

 

 五条と甚爾の表情の強張りに、情報収集されていることに、魔法使いたちは気づかない。

 バレたとしても輪だけ? いやいや、魔法使いのお菓子への反応で魔法使い組はバレバレですとも。

 呪術師のターン。今回は、情報収集で終わり。二人はおとなしく記憶を奪われた。

 




ココスキ、お気に入り、感想、誤字報告、評価ありがとうございます。

この話からpixiv版と分岐です。

魔法界にご招待してたルートと魔法界にご招待なしルートです。
https://www.pixiv.net/novel/series/7587762

分岐話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15689353
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