魔術も呪術も一緒でしょ! 仲良くしてえええ(吐血) 作:かりん2022
クリスマス。五条悟は、へばって机に突っ伏していた。
それは硝子も同じである。
「なんかすげー疲れてんだけど」
「同じく」
「あれだけはしゃげばね」
クスクスと夏油傑は笑う。
「なんで傑達は記憶消さないわけ? ずるい。俺全然覚えてないんですけど?」
「あはは。その内、口外禁止の縛りに切り替えてくれるよ、前田さんも」
「それっていつだよ」
「そうだね。卒業した頃にはお願いしておくよ」
「来年からにして!」
「一応、前田さんには言っておくけど、厳しいと思うよ?」
そんなこんなで、魔法使いは気を緩めていた。
「クリスマスパーティーだけど、やっぱりクリスマスはケーキだよね!」
ガラガラガラと音を立てて兼道に運ばれてきたのは。
「ケーキが動いてるー!?」
「なにそのクソ立派なケーキ! ウェディングケーキかよ!」
「前田さんからのプレゼントだよー♡ ケーキ入刀する人!」
「僕はやり慣れてるから、悟と硝子する?」
「ハイハイハイ! 俺が傑と入刀する!」
「私かい? じゃあプロポーズして」
悟は流れるように跪いた。
「俺と最強になってください!」
「喜んで」
俺達は大盛り上がりで、ケーキの入刀を囃し立てて、ケーキを切り分けて食べた。
夜蛾は頭を抑えている。
「悟。ケーキはどんな理屈で動いているんだ。前田の術式か?」
「んー? 呪力ぜーんぜん感じない。なんか不思議な力だな!」
「不思議な力って……」
「前田面白い奴みたいじゃん? 上層部はどうするのかなっと」
とことん他人事な五条悟だった。
さて、お正月である。
直哉と兼道は里帰りである。
格式のいい家のお正月行事に突撃。控えめに言って地獄だった。
直哉は甚爾にベッタリひっついて凌いでいた(凌げていない)が、兼道はそれすらできない。
終始隅っこで震えているだけで終わった。
冬休みが終わって、五条達に泣きついたのは言うまでもない。
「ウケる。実家なんだから、慣れろよ」
「簡単に言うけどさぁ」
夏油と輪も魔法使いの家柄は良いので、ちょっとげっそりしてたりする。
年始は散々なスタートとなったのだった。
さて、一月も過ぎ、2月となった。
バレンタインデーである。
バレンタインデーである。
「夜蛾先生。私達、ちょっとバレンタインデーはいません。ホワイトデーもいません」
「なんでだ」
「前田さんと、チョコを作らねばならないので」
「チョコ。まさか生きたチョコか。何に使うんだ」
「よく分かりましたね。前田さんのご友人に配ると言うことで」
「また俺と硝子仲間はずれ!?」
「別に一緒にしてもいいけど、記憶の封印か他言無用の縛りが必要だよ」
「他言無用の縛りする!」
「はぁ。仕方あるまい。俺も一枚噛ませろ」
そして、来たる2月14日。
歌姫、冥冥も巻き込んで、バレンタイン騒乱が起こる事になるのだった。