魔術も呪術も一緒でしょ! 仲良くしてえええ(吐血) 作:かりん2022
「みんなー! 恋人が欲しいかー!」
「おおー!」
「チョコが食べたいかー!」
「おおー!」
「素敵な恋人をゲッチュー できる、美味しいチョコを作るぞー!」
「おおおー!」
と言うわけで、まずは記憶の返却である。
「思い出した! クィディッチ! お菓子!」
「そうだよ悟。今日は魔法薬学のレッスンだよ」
傑はニコニコしてチョコを用意する。
「ちょっと待て、どういうことだ」
「えっと、前田さん達が魔法使いだったんです。魔法使いは魔法使いの学校に行くんですけど、呪術の才能を持ってる人は、呪専にも通う義務があるそうです」
硝子が説明する。
「なるほど。そうなると、直哉くんを攫ったのは、直哉くんに魔法の才能があるから?」
「そうや。なんや、魔法使いが教育受けないでいると、呪霊みたいな存在になる危険があるんやて。それに、魔法使いの子供は魔法使いになる率が高いらしいんや。せやから、自分、もう戻れへんのや」
「いや、それは言うべきでしょ」
「魔法使いにも秘密規定あるしね」
「とんでもないことを知ってしまったわ」
冥冥の指摘に直哉が頷き、歌姫の指摘に輪が一言。
夜蛾先生は胃が痛そうだ。
一方、前田の同期の山田と上田は前田とはしゃいでチョコレートを作っていた。
魔法の鍋で煮るのと魔法を使うのは魔法使い組が。
材料を切るのは呪術師組が。甚爾大活躍である。
そんなこんなで、出来ました。
みんな大好き、蛙チョコ!
みんなドキドキ、愛の妙薬入りチョコ!
「できたぞー!」
「わあー!」
「試食するかー」
「いえー!」
「えっ ちょっと待て。これを配るのか!? そして食べるのか?」
躊躇している内に、魔法使い組はきゃっきゃと言いながらチョコを食べる。
そしてイチャイチャしだす。
「ねえ悟。大好きだよ♡」
「解毒剤だせ前田っ 」
「大丈夫だよ、魔法で解けるから。ほい」
「ふわ?」
夢から覚めたように、ふるふると首を振る傑。そして、次のチョコに手を出そうとして悟に拳骨を落とされる。
「乗るしかない、このビックウェーブに!」
「女の子はやめときなさい」
硝子が食べようとするのを歌姫は止めた。
試食でキャアキャア騒いで、しばし。
前田はラッピングを始めた。
「蛙チョコ一人10個、愛の妙薬入りチョコは一人一個ね」
「悟、いるかい? 私はいつでも手に入るからね」
「んー。両親にプレゼントするわ」
「弟か妹ができるかもね」
「やめて」
「直哉、お前の分は俺がもらうな」
「ええよー」
そうして、ホワイトデーも同じようにはしゃいで。
春休み、少し大きな会議が行われたのだった。
縛りの扱いは、御三家ならお手のものである。