練習を終え、今日のところは解散となったスクールアイドル部一同。各々が帰宅していく中、
「良かったデスね! かのんはヒトリでもちゃんと歌えマシタし、独唱ナラ……歌唱力をイチバン活かせマスし!」
「うん……」
「……? ナニか……?」
「ちょっと、ね。はい、注文してたやつ!」
「あぁ……どうもデスっ!」
可可の言葉に頷いた千砂都の声音は、お世辞にも明るいものとは言えなかった。確かに下見へ行った際にかのんは無事に歌う事が出来た。ラブライブ東京大会の課題である独唱を、彼女は引き受けると言ってくれた。可可から見ればどちらも凄く良い兆しだと捉えており、東京大会に向けて順調に事が進んでいるのだと認識しているのだが、千砂都は自身と同じようにこれらの事を心から喜んでいる訳ではないと、彼女の表情からそう察する事が出来た。
何故千砂都がそのような顔をするのか分からずに首を傾げる可可だが、今手渡されたたこ焼きに目線を移す。いつもの如く完璧な球状に形を整えて焼かれているたこ焼きに、添えられた爪楊枝を刺して口に運ぼうとしたのだが、生地の中に入れられていた餅が、船型の容器に乗せられている6つのたこ焼きを繋げてしまっていた。
「こっ……コレは……!?」
「あはは……ごめん。お餅入れすぎちゃった……失敗失敗……」
まるで数珠のように1つに繋がっているたこ焼きを見て、千砂都は思わず苦笑し、珍しく手元が狂ってしまった事を自覚する。友達に渡す物だからと言って雑に作るような真似をするつもりは無いし、こんなミスは普段なら起こり得ない筈なのに。そう自分では思っていても、自身が今抱えている気持ちや心境は、こんなにも手先に影響するものなのだと彼女は改めて実感した。失敗した物を食べさせる訳にはいかない為、『作り直す』と可可に言ったのだが、彼女は笑顔で首を横に振る。
「平気デス! 食べちゃエバ一緒デスから! ふー、ふー……あむっ。……アジは美味しいデスよ!」
仮に調理に失敗した物でも、食べてしまえば同じだと言い、繋がったたこ焼きを1つ頬張り、千砂都に美味しいと伝えながら続けてもう1つのたこ焼きを口に含む。すると、充分にたこ焼きを冷ましていなかったようで、彼女の口内に凄まじい熱気が迸る。堪らず声を上げてその場でじたばたと騒ぐ可可を見て、千砂都は微笑を浮かべた後に意を決して彼女に声を掛ける。
「やっぱり、ダメだよ。このままは……良くないよっ!」
「けほっ、けほっ……千砂都……?」
「可可ちゃん、私がバイト終わるまで待てる? ちょっと、話したいことがあるんだ」
「ククは構いマセンが……」
千砂都が発した強い声に可可は驚きつつも、バイトが終わるまで待っててもらえないか、という彼女の頼みを了承する。千砂都の真剣な口調からして、大事な話であるのは確かだと可可はそう理解した。
「ありがとう。さて、あと少し頑張ろっと!」
千砂都のバイトが終わるまで残り数十分。定刻に仕事を終えられるように、彼女は今一度気合いを入れ直して業務に臨むのであった。
「……クク達が居たカラ?」
千砂都が定刻通りに今日の業務を終わらせ、彼女は可可と共に夜の街を歩いていた。ふと、表参道の交差点付近に位置する秋葉神社が2人の目に映り、『話すには丁度良い』と、鳥居の真下にある段差に腰掛けて千砂都と可可は最近の事について語り合っていた。そこで千砂都は、可可に自身が胸に仕舞っていた正直な思いを言葉にする。
「うん。かのんちゃんが歌えてるのは……皆と一緒だからだと思う」
「そう、デショウか……」
可可は千砂都の言葉に耳を貸しながら、今までのライブや出来事を思い出していた。かのんは、皆と一緒だから歌えている。本当にそうなのだろうか? 小学校へ下見に行った時もしっかり歌えていた筈で、歌えないといった事は無かった。それなのに、どうして千砂都は皆が居なければ歌えていないといったニュアンスでそう言ったのか。可可にはそれがよく分からなかった。
「可可ちゃんと2人でステージに立った時……かのんちゃん、なんて言ってた?」
まだ結ヶ丘高校でスクールアイドルの活動が正式に認められていなかった頃、かのんと可可が『クーカー』という名義で初めて歌唱を行った、代々木スクールアイドルフェスティバルのステージ。そこで、かのんは可可に対してどのようなことを口にしていたのかを千砂都が問う。当時は彼女も観客としてそのライブを観ていたのだが、ステージ裏やステージ上で2人がどんな言葉を交わしていたのかまでは把握していない。かのんにとっても可可にとっても、初めてステージに上がって歌ったあの日。底知れない緊張と不安が襲っていた中で、かのんはどのようにしてそれらを振り払い、可可と共に歌えたのか。その理由はきっと、かのんが当時言っていた言葉に何か手掛かりがあるのではないかと千砂都はそう考え、改めて可可にあの日の状況を聞いてみることにしたのである。
「タシカ……『歌える。1人じゃないから』、と」
「……やっぱり」
可可は代々木スクールアイドルフェスでのかのんとの会話を振り返り、彼女が自分に対して何と言っていたのかをすぐに思い出す事が出来た。『歌える。1人じゃないから』。確かにかのんは自分に対してそのようなことを言っていた。ステージに立った際、緊張で声が出ずに震えていた時。背中合わせの状態で、かのんは自分にそう言った。その言葉のお陰で可可は緊張を振り解き、歌唱するに至った。故にその出来事を彼女は鮮明に覚えており、一言一句聞き違いではないと確信を持ってそう言える。千砂都にかのんがそう言っていたと伝えると、彼女はその言葉がかのんらしいと思うと同時に、あくまでまだ自身の仮説の域を出なかった予想が悪い方向で的中してしまったのを悟る。千砂都はゆっくりと立ち上がり、可可に背を向けて歩き始める。
「その後のライブも、この前の小学校の時もそう。かのんちゃん、皆が居るから。『1人じゃない』って思えるから……歌えるんだと思う」
神津島で行った『Sunny Passion』との合同ライブや、学園祭で
「……ソレは、良くないコトなのデスか?」
千砂都にそう問いながら、彼女も段差を降りて千砂都の背中を追うように歩く。
「仲間が居るカラ歌エルって……ステキなコトだと思いマスけど!」
「……私も、そう思ってた。でもね、それって……本当に歌えることになるのかな。ずっと、今みたいな不安は……消えないんじゃないかな?」
そう言いながら千砂都は、鳥居の近くに置いてあった壺をなんとなく覗き込む。雨水が溜まっている為、自身の顔が反射して映り込む。自分でも呆れてしまうくらい、憂いや不安が表情に出ているな、と彼女は自嘲気味に笑みを零した。可可の言う通り、仲間が居るから歌えるというのは素晴らしい事だと千砂都は分かっている。皆で力を合わせて自分達のパフォーマンスを作り上げていくのだから、仲間の存在はスクールアイドルにとっては決して無くす事の出来ない存在であるのは確かだ。それを否定するつもりは微塵も無い。自分も、その仲間に幾度となく助けられてきたのだから。
しかし、仮にかのんが仲間が居る状態でなければ歌えないのだとすると、自分達『Liella!』は薄氷の上に立っているのと同義。いつ崩れてもおかしくない状態と言える。かのんの歌声や歌唱力を武器とするならば尚の事、このままの状態が続くのは良くないと千砂都は考えていた。仲間が居なければ、歌えなくなるのではないか。そんな不安を抱えたままこの先のライブに臨むのは、遅かれ早かれ更なる問題を招きかねない。グループの今後の事を考えると、早急に解決しなくてはいけないものだと千砂都は感じていて、その為には少々手荒な手段を使う事も辞さない覚悟で居る。不満、反対。それら全てを自覚した上で、千砂都は振り返って可可に声を掛ける。
「ねぇ、可可ちゃん。今から皆と通話繋ぐ。この前臨時で作った、あのグループで」
「えっ……?」
「私に考えがあるんだ。それを皆に聞いてもらいたい。もちろん、可可ちゃんも一緒にね」
千砂都は上着のポケットからスマホを取り出し、先日かのんを除くメンバーで作成したグループチャットを開くのだった。
数分後。皆とビデオ通話を繋いだ千砂都は、自分が今思っていること、今後どのようにしていかなくてはならないのかを正直に言葉にした。
『厳しいのですね……』
『千砂都ちゃんが言う通り……今のままじゃ良くないってこと、なのかな……』
『まぁ、気持ちは分からなくはないけどね。それで? 千砂都はどうしたいの?』
各々千砂都の話を聞き、彼女が言いたいことを理解する。たとえ1人だとしても歌えないようであれば、この先のライブに影響が及びかねないという事。『独唱』というラブライブ東京大会の課題を前にして、今の状態はあまり良くないという事。それを踏まえた上で、すみれが千砂都にどうしたいのかを単刀直入に聞いた。
「うん。反対されるかもしれないけど……私が今考えてることを話すね」
この現状を変える為に、千砂都が考えた手段を皆に話し始める。皆に伝わるように丁寧に、且つ簡潔に。千砂都が話している途中で、彼女の隣に居る可可が息を呑んだ。千砂都の言葉に驚きながら、画面の中に居る仲間の顔を見ると、可可の予想に違わず、
自分がしたい事、しなくてはならない事を皆に話し終えると、一同は無言を貫いて千砂都の言葉の意味を考えていた。
「……これが、かのんちゃんの為に私が、私達が……出来ることだと思ってる。皆は、どう思う?」
『やり方はちょっとキツいかもだけど……それが1番手っ取り早い気がするわね。私は賛成。不安要素があるなら、今のうちに潰しといた方が良いだろうし。今後の為にもね』
『確かに手荒ではありますが……それがかのんさんの為、『Liella!』の為に繋がるのであれば……私はそうすべきだと思います。心苦しいですが……それが千砂都さんの思う最善の方法、なのでしょう?』
「うん……そうだね」
すみれと恋は千砂都の提案を『手荒』だと感じたのは事実だが、それが最終的にかのんが抱える不安や恐怖の克服に繋がるのなら、そうするべきじゃないかと、2人からは賛成の意見が出された。けれど、通話を繋いでいるメンバーの中で、最も辛そうな表情をしている者が1人居た。
『……やだ。僕は……そんなことしたくないっ……』
「おとくん……」
音羽がそう言うであろうというのは、千砂都自身も容易に想像がついていた。恐らく彼は絶対に納得しないと。メンバーの中で人一倍優しさが強い音羽は、この提案を簡単に呑む筈が無いと。
『たしかに、千砂都ちゃんが正しいよ。それも、『Liella!』の為になる事なんだって。でも……かのんちゃんが悲しむような事は……したくないよ……』
「私も……本当はしたくないよ。こんな方法を使わなくても歌えるようになるのが理想だけど……理想だけ言ってても、何もならないんだよ」
『そう、だけど……でもっ……』
「じゃあ聞くけど、もし仮に東京大会でかのんちゃんが独唱のパートを歌えなくて、ラブライブの敗退が決まったとしても……それでもおとくんは今みたいなことが言えるのかな?」
『っ……』
「そうならない為に、しなくちゃいけない事だと思う。辛いのも、苦しいのもわかってる。それでも……するべきだって私は思う」
俯きがちに、千砂都は音羽にそのように告げる。千砂都が提案した方法は、メンバーにとって間違いなく心苦しい。かのんとの距離が近ければ近い者程、それは辛いものとなる。音羽や可可はかのんと特に距離が近い故に、すみれや恋とは違う別の苦しさが生じる。彼女の提案を受け入れるか否か、2人はただ只管に頭を悩ませる。
『僕は……かのんちゃんや皆を支える為に部に入ったんだ。誰かを突き放す為に居るんじゃないんだよ……?』
「わかってるよ。そんなことさせる為に、おとくんをサポーターにした訳じゃない」
『じゃあ……!』
「でもっ! ……相手に寄り添ってあげることが、必ずしも正しいって訳でもないんだよ」
音羽の反論を大きな声で遮った後、千砂都は静かな口調で諭すように音羽にそう伝えた。すみれと恋は口を挟まずに両者の言葉に耳を傾けており、2人共音羽と千砂都の言い分を理解出来るからこそ、複雑な心境で考えに耽っていた。確かに千砂都は音羽に皆を充分にサポート出来るように術を教えた。皆に寄り添えるようなサポーターにする為に、自身の知見を彼に叩き込んだ。そのお陰で音羽は誰もが信頼する優秀なサポーターとなった。特にかのんが音羽に対して心を許し、全幅の信頼を寄せるまでになった。故に音羽とかのんの距離は近く、自分を頼ってくれるかのんに音羽は全力で応えようと、彼女の力になる為に、寄り添う為に日頃行動している。だがその優しさが今、音羽にとっても千砂都にとっても足枷になってしまっている。優しいからこそ、他人を突き放す事を知らない。そのような事柄に強く反対の意を示す。そんな彼の性格が大きな長所でもあり、同時に短所とも言えるものであった。
『千砂都ちゃん……』
「おとくんは何も悪くない。かのんちゃんに寄り添いたいって思ってくれて、すっごく嬉しい。でも、ただ寄り添うんじゃなくて、信じて任せてみるのも……
『信じて……任せる……』
音羽は千砂都の言葉を反復し、自分なりに思考する。千砂都にとっての優しさとは何なのか。日々考えるものの、完璧な答えが出せている訳では無い。分からずに投げ出しそうになるし、簡単に見失いそうになったりもする。ただ、最近になって納得の行く考えが出せた。ただその人の近くに居る事が、その人に寄り添って励ます事だけが優しさとは限らないと。時にはその人を信じ抜く事も、優しさなのではないかと。
「おとくん、前に言ってたよね? 『かのんちゃんは強い』って。私は……その『強さ』を信じてみたいって思った。そう思えたのは、おとくんのお陰。だから……おとくんも信じようよ。かのんちゃんの強さを。直接じゃなくても、寄り添う方法は他にもあると思うから!」
『そうね。『治せ』とは言わないけど、あんたはちょっと人に対して優しすぎるのよ。辛いだろうけど……頑張って耐えなさい』
『私達は、そんな音羽くんの優しさに救われているんです。音羽くんにとっては酷かもしれませんが……良い方向に繋がると、信じましょう。音羽くんに『信じる』と言われれば、かのんさんは、何倍も力を発揮出来ると思います』
「あっ、やっぱり恋ちゃんもそう思う? かのんちゃんね、おとくんパワーがあればすごく頑張れるはずだし!」
『そ、そんなことあるかなぁ……?』
『まぁ……否定しないわ……』
『上手く言えませんが……音羽くんが励ましてくれると、不思議と力が湧いてくるんです。側に居てくれているのだと、心で感じられるといいますか……』
千砂都は音羽の言葉に宿る力を話題に出し、先程までの真剣な声音から一転。彼女は声を弾ませてスマホの画面に居る仲間に話し掛ける。音羽の励ましの言葉が皆にとって大きな力になるのは皆薄々感じていた事で、すみれはラブライブ地区予選でそれを改めて感じ取ることとなった。音羽の言葉には、周囲の空気は勿論、他者を変える力がある。千砂都が言うように、直接的な方法でなくとも、かのんの力になる術はあると言ったのはそういった理由も含まれているのだ。音羽の優しさは、誰が何と言おうと彼の強みであり、その優しさを向ける度合いや方法が正しければ、大きな力となって周囲に良い影響を齎すのである。
『恋ちゃん、そう思ってくれてたんだ……』
「だからさ、おとくん。今がその時だよ。私達でかのんちゃんを助ける。その為に……力を貸してくれる?」
千砂都はこの前音羽と2人で話していた、何かあった時は自分達でかのんの力になる。助けになると決めた事を話題に出し、今がその時なのだと彼に伝えた。彼女の言葉を聞いて、音羽は辛そうに閉じられていた瞼を開けて言葉を紡ぐ。
『……うん。千砂都ちゃんのしたいことに、手を貸す。その上で……僕がかのんちゃんにできること、もう1度しっかり考えてみるよ』
「おとくん……! ありがとう!!」
千砂都は花が咲いたような笑顔を見せ、音羽に礼を言う。正直なところ、千砂都はあの提案をした際に、音羽との衝突は免れないと思っていた。音羽の性格はよく理解しているとはいえ、手荒な真似をしようとしているのは事実ではあった為、それを良しとしない彼と言い争いになるのではないかと懸念していたが、幸いにも音羽が千砂都の提案を受け入れ、了承してくれた。胸が張り裂けそうな思いで皆に話をしていた千砂都は、肩の荷が一気に降りていくのを感じながら、彼女は頬を緩ませた。
『音羽も賛成、と。……で? さっきからだんまり決め込んでるけど、可可。あんたはどうなの?』
「……ククも、概ね賛成デス。辛いデスけど……ククも音羽とイッショに我慢しマス。コレも、かのんの為デスから」
「ごめんね、可可ちゃん。ありがとう」
「イエ……ラブライブで勝つ為に必要なコトなのは……ククだって分かってマス」
可可も千砂都の提案に賛成し、両手を強く握り締める。音羽と同様に、彼女にとっても心苦しい方法である事に変わりはないが、可可は音羽と共に頑張って耐え抜くと決めた。その気丈な振る舞いに千砂都は安心し、固く握られている可可の右手にそっと自身の手を添えた。
『じゃあ、決まりね。決まりったら決まり』
『では……理事長にも口裏を合わせなければなりませんね。かのんさんに悟られないよう、時間を見つけて相談しましょう』
「そうだね。皆辛いと思うけど……お願い。協力してほしい!」
『お安い御用よ。あ、音羽。近いうちにかのんを誤魔化す為の嘘、一緒に考えるわよ? あんた、ただでさえ嘘下手なんだし、今回ボロ出したらすぐバレるからね?』
『お、お願いします……』
「良いね! すみれちゃん、任せた!」
「音羽! ククもお手伝いしマスよ!」
『あんたもどっちかと言うと嘘下手な方じゃない。あんたの嘘も私が考えてあげるから、安心しなさい?』
「チョット誤魔化すのが上手いダケでナニ調子にノッテルデスか! グソクムシのクセに!」
『はぁ!? いい加減そのグソクムシって呼ぶのやめなさいったらやめなさいよっ!!』
『あはは……』
「ふふっ。……かのんちゃん、ごめん。私、決めたから」
可可が千砂都のスマホを手に取り、いつものように通話越しで言い合いが始まったのを見ながら千砂都は微笑みながら、大切な幼馴染のことを思い浮かべながら夜空を見上げる。仲間のの声がスマホを伝って聞こえ、冷たい夜風が頬を撫でる中、千砂都はかのんの為に改めて覚悟を決めるのだった。