ウマ娘 ワールドダービー RTA 称号「沈黙も栄光も超えた先」取得 DLC使用チャート 作:星ノ瀬 竜牙
スペちゃんの水着狙ってガチャを回したらエアグルーヴさんの花嫁衣裳(初ゲット)が来たので)初投稿です。
おかしい……僕はスペスズを書くはずだったのに
エアグルーヴさんが書いたら出る状態になっている……どうして……?
レース前のちょっとした小話です。
レース描写もこういうキャラ描写も難しいねんなって……
神戸新聞杯、秋に阪神レース場で開催されるG2レース。
それは菊花賞指定オープン重賞とされており
菊花賞トライアル。つまりはクラシック路線にとって三冠目。
最後の頂きにある「最も強いウマ娘」が勝つ為の前哨戦である。
そんなレースに「ポールスター」の一員であるサイレンススズカは挑む事になる。
無論、菊花賞に出る。というわけではない。
寧ろサイレンススズカ、彼女の家は天皇賞・秋に焦点を当てている家系だ。
大本を辿ればもっと大きな家系らしいがそこら辺は割愛する。
「……1番脅威になるとするなら……マチカネフクキタルかな」
トレーナーは1人、「ポールスター」専用のトレーナー室で
神戸新聞杯に出走するウマ娘のデータを調べながらそう口に出す。
彼が担当するサイレンススズカとは一度、プリンシバルステークスという
スズカ共々、ダービーでは入着を外したのを映像で確認できるが……
「……伸び切れてない。というより、まだ脚が残ってるな。彼女は」
ダービーでの走りは間違いなくその末脚と持久力を活かせていなかったのだろう。
そうでなければ、芝コースの6週。
つまりは2000×6の12kmを走るなんて出来やしないのだ。
「彼女の本格化……本命は菊花賞だと暫定しておくとしてだ。
だとしても、その持久力を活かす走り方を覚えられると……まずい」
スズカが得意とする逃げ。それに対して持久力があるウマ娘の差しは脅威になる。
早い話、スズカが全力で走れなくなる頃合いでも
尚、ペースを維持。或いは加速できるということ。スズカが失速し始めた段階で噛みつかれるのだ。
日常的な所ではともかく、レースにおいては相性最悪である。
スズカがトレーニングでスタミナを後天的に培わせたのだとすれば、
マチカネフクキタルのスタミナは先天的に持ち合わせた天賦の才になる。
スズカのように逃げ特化な才を持つウマ娘にとって
持久戦を得意とするステイヤータイプのウマ娘は苦手なのだ。
「基本短期決戦みたいな感じだからなぁ……逃げは。特に……」
彼女が向いているであろう「大逃げ」はそれが顕著だ。と呟く。
「どうするかなぁ……スズカはようやくレースのあれこれを思い出してきた。
というよりは感覚を取り戻し始めた頃合い……
勝って欲しいけど、今の状態じゃ厳しいかな……」
今なお、思い詰めた表情を浮かべることがあるサイレンススズカの顔が脳裏に過ぎる。
それでも移籍してくれた当初よりはマシになってきてはいる。
エアグルーヴとスペシャルウィークのおかげだろう。
「まあ……なるようになれ。としか言えないか」
サイレンススズカ自身も天皇賞・秋に前向きに調整し始めている。
ここで負けたからといって折れる少女でないことも理解はしている、つもりである。
それに、最終的にレースで物を言うのは
ウマ娘一人一人のやる気や意識になる。
無論、才能や培ってきたものが無駄になるわけではないが……
執念や意地というものはどうにもレースで勝つウマ娘ほど強い。なんて認識がある。
「あとは……スズカ自身が何処でアレに触れるか。かな」
エアグルーヴが札幌記念で見せたもの。スズカはそれが視えた。
早い話、スズカ自身条件は整いつつある。切っ掛けさえあればおそらく目覚めるのであろう。
彼女がどうして走りたいのか。なぜ勝ちたいのか。
それを思い出す切っ掛けさえあれば。だが。
「でも無理強いするものでもないし……
スズカ自身の問題だからできるのは助言ぐらい、か」
結局の所結論はそうなるのである。
最終的にはウマ娘自身の意思が優先だ。
教育者としての側面も持つトレーナーの都合に
生徒ともいえるウマ娘を付き合わせる訳にもいかないのだ。
「それに、できるなら楽しく走って欲しいし……」
義務感や使命感で走って欲しくない。というのは彼の本音である。
当然だが時にはそういう風に厳しく接さねばならない時もあるだろう。
だがそれで本来の実力を発揮できなくなれば本末転倒だ。
だからこそ楽しく、本人が走りたいと思ったレースに走らせる。
それがポールスターのトレーナーのやり方であった。
そういう事もあってかスピカのトレーナーと方針がよく似ている。と言われている。
「さて、と……あとは、こっちもか……」
エアグルーヴのこの先の天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンカップに向けた調整、そしてスペシャルウィークの希望に添えた勝負服の確認。
やる事は山積みであった。
あれはああしてこうして、でもこれはこうじゃないな。と悩んでいる所に
コンコン、と扉を叩く音が聞こえる。
エアグルーヴが来たのだろうか。と空いている。と伝える。
「トレーナーさん、すみません、お忙しい時に」
そこに居たのは珍しい客人、というかサイレンススズカだった。
基本彼女はここに来るのは方針を伝えたりする時だけだ。
自ら足を運ぶことはなかなかない。
「珍しいね。何か気になることとかあったのかい?」
意外だ。と思いつつもここに来たという事は
聞きたいことがあるのだろう。と思い、彼女の言葉を待つ
「はい、少し。トレーナーさんに聞きたい事があって……
来週のレース、私はどう走れば良いんでしょう……?」
「んん……??」
おや?と首を傾げる。そして思い返し……あっ。と思い出す。
彼女にどう走りたいか、走るか。そういう事を言っていなかった。
「ごめんごめん。言い忘れてたね」
うっかりであった。目の前の仕事に集中し過ぎて1番大事な所を言い忘れていたのである。
エアグルーヴにどやされるなこれ。と苦笑いしつつも
さて、どうしたものか。と考え込む。
サイレンススズカは基本的に指示を必要としないウマ娘である。
どちらかといえば、気ままに好きに走る。そういうスタイルだ。
だが、彼女は脚の事を考えて育てようとしてくれた
前担当の上村トレーナーの思いを無視することができるような少女でもない。
「……スズカはどう走りたい?」
「え……私は……」
言うべきだろうか。そんな風に悩むスズカを見て
彼はあえて、何も言わずに待つ。ここで、君はこう走れ。とは言わない。
それは彼女に逃げる道を作ることになる。
困った時はトレーナーに聞く。それは確かにウマ娘としては正しいのだろう。
だが……悩み、自分を見失いかけている相手にそれは良くない。
それを彼はよく知っている。自分がそうだったから。
「私は……走りたい。……見たい。
誰よりも……先で、先頭で……その景色を譲りたくないです」
「……なら、もう答えは出てるんじゃないかい?」
「答え……でも……」
「良いんだよ」
「え?」
「今、僕が君に求めるのは、楽しく走ってもらうこと。
……だから君の好きに走ればいい。逃げてもいい、攻めてもいい。
君のやりたい走り方をすればいい」
それ以上は告げない。
既に答えがあるのなら、それに従えばいい。それ以上は望まない。
「トレーナーさん……」
「それで負けちゃったならその時は僕の放任主義が悪かったってだけだ。
だから、魅せてくれ。エアグルーヴがそうしたように。
君の走りを僕は見たい。スペシャルウィークがそうだったように。それじゃダメかな」
「わかりました……私は、私らしく……
「うん、それでよし。来週頑張ろう。スズカ」
「……はい、ありがとうございます」
少しだけ、悩み事が晴れたように微笑むスズカにほっとしながら笑い返す。
きっと彼女はまだまだ思い詰めることは多いだろう。
なら、その時その時で少し助言を与えてあげよう。
いつかのオグリキャップに、エアグルーヴにそうしたように。
まあ、父親に比べれば青二才もいいところだけど。
ふと、そういえばクリークはそんなこと無かったなぁ。なんて思い出したりもした。
彼女はメンタル面もガッチリしすぎていたというか。
甘える(?)ことはあれど、悩み事は基本的に自分で解決してるような子だった。
「トレーナーさん、どうかしましたか……?」
「ん?ああ、いや。ちょっと昔のことをね。
スズカみたいにエアグルーヴも悩んだりしてたなーって」
「エアグルーヴが……?」
意外そうにするスズカに
まあ、傍から見れば完璧超人だからね。なんて苦笑する。
正直な話、デビュー当初から知らなければそんなイメージは湧かないよなぁ。と彼自身も思っている。
「まあ、女帝だって悩むさ。蓋を開ければ君も彼女も
ただの女の子だ。悩める時に悩んでおけばいいんだよ。それを何とかするのがトレーナーで大人の役目ってやつだからね。まあ、まだまだトレーナーだと未熟な方だけど」
「そんなことはないと思いますけど……」
「そう?ならありがたい話なんだけどね?」
スズカのフォローをありがたく受け取りながらも肩を竦める。
実際今、スズカにどう走るか、走りたいか。それを聞くの忘れてた前科もできたわけで。
「……じゃあ、改めて。来週頑張ろう。スズカ」
「はい、けっぱります」
「お、スペの真似だね?」
「はい。スペちゃん、よく北海道の方言が出るので
……私も幾つか覚えちゃいました」
時折素で方言が出るスペシャルウィーク。
そんな姿にトレーナーは親近感が湧いている。
自分も油断すると方言が出る側だからである。
「僕も覚えた方がいいかな?」
「それなら今度、エアグルーヴと三人で北海道の方言の勉強も……」
「ありかもねぇ……まあ、その前に……
これ全部片付けないとね……」
チラリと、山積みになった書類を見て苦笑する。
トレーナーの仕事は多いのである。とくに、重賞。その中でもG1を制したウマ娘を担当に持つチームトレーナーは。
「あっ……えっと……本当に邪魔をしてすみません」
「いいのいいの。仕事より担当ウマ娘のこと第一優先だからね。
むしろ、担当ウマ娘の事で仕事が増えるならばっちこいさ。やる気も出るしやり甲斐もあるからね」
彼は担当ウマ娘第一優先タイプである。
故にそっち方面で仕事が増えるならドンと来い。という性格であった。
「あ、そうだ。ついでで悪いんだけどスズカ。
これ、エアグルーヴとスペに渡しておいてくれるかな?」
「これは……?」
三つほど書類を渡されたスズカはキョトンと首を傾げる
「スズカの金曜日までのトレーニングのが1番上ね。
で、その下の分厚いヤツがエアグルーヴの秋天からのスケジュール調整した書類。
1番下のファイルに挟まってるのは今度スペの勝負服のサイズ合わせがあるからその時に必要な物とか書き留めたヤツ。
今ここから離れたら仕事後回しになりそうだからお願いできるかな」
「はい、分かりました。トレーニングスケジュールありがとうございます、トレーナーさん。
ちゃんと二人に届けておきますね」
「どういたしまして。頼んだよー、スズカ」
書類を持って、トレーナー室からスズカが去るのを見届け背筋を伸ばす。
「さて、と……お仕事頑張りますか」
トレーナーの仕事はまだまだ多い。
ここからが正念場であった。夜はこれから。というやつであった。
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