仮面ライダーアクト:彩羽雄飛は
プロトアクト:風間大吾を救うべく
戦いを挑む
一度は敗北を喫するも
仲間たちの手によって作られた
新しい力、ネクストフォームの力によって
無事、プロトアクトを撃破
風間大吾の救出に成功する
──爆炎が立ち上った
何者かが炎を突っ切り、
地面に突き刺さるように降り立つ
そこに立っていたのは
「・・・よっしゃ」
仮面ライダーアクト:彩羽雄飛であった
そしてその肩には、自分達が使役していた
風間大吾のその姿がある
つまり──
自分達の企みは、仮面ライダーの手によって
見事に防がれてしまったということだ
『嘘だろ・・・!?』
ペローは驚愕する
かつて、多くのテラー達を屠った
風間大吾の仮面ライダー
それを、あのぽっと出の男は破ったのだ
その状況が、どうしても信じられなかったのだ
「うぉおお!!」
『!?しまっ
『POP!ROCK!RAP!』
『
エネルギーが槍に集まり、巨大な穂先を形成する
そして、サウンドはペロー目掛け全力で
振り払った
『・・ぐっ!・・ぐぁああ!』
ペローはそれを手にした刺突剣で受け止めるも
細い刀身でその一撃を受けきれるはずもなく
吹き飛ばされる
「・・・くそっ!」
地面を叩き、悪態を吐き出す
何もかも思い通りにいかないことに
怒りが吹き出す
そして──
『・・風間大吾位で調子に乗るなよ!』
「!?」
突然、声を荒げ喚き散らかす
負け惜しみにしか聞こえない
言葉を怒りに任せ、放ち始めた
『そいつ程度が消えたところでなんも意味もない
もう計画が止まることはない!
──そうだ、お前らがなにをしようが
神の降臨は、
『ペロー』
次の瞬間、ペローの目の前に
ブルーと呼ばれた、あの男が現れる
『喋りすぎだ、帰るぞ』
『・・・くそっ!覚えていろ!!』
「・・・待て!!」
サウンドが2人の立っていた場所に
槍を振るうも
2人はどこかに転移してしまい
槍は、唯地面にぶつかるだけであった
「・・・神?」
突然のペローの絶叫
その中に出てきた神という単語
その意味に頭を悩ませるも
結論は何も出ない
「・・・重っ」
「何やってんの!そら、そっちの肩を貸して!」
すると遠くに、雄飛と杏奈の声が聞こえる
見やると、ボロボロになりながら
人一人を抱えようとしてふらつく雄飛と
それに手を貸そうとする杏奈が見えた
──とりあえず考えてても仕方がない
翔もまた、手を貸すため
2人に駆け寄っていったのだった
※
暗い廃屋に転移したペローとブルー
そしてペローは怪人態から人の姿に戻り
その場に崩れ落ちた
痛む体を押さえながら立ち上がる
『見事な様だな、ペロー』
『えぇ、全くね』
そんな彼を皮肉るような言葉が投げかけられる
暗がりの奥から、2つの人影が現れた
クイーンと呼ばれていた女と
サンと呼ばれていた男である
2人はさぞ見下したかのような目で
それでいて愉快そうに彼を見ていた
『クイーン・・サン・・・なんだよ・・・!!』
苦虫を嚙み潰したような顔をして
ペローは2人をにらみつける
彼らがなぜそんな顔をしているのかの
その見当がついているのだ
『いや、よくもまぁ帰ってこれたなと思ってな』
『負けてボロボロ、
しかも風間大吾まで奪われてしまうなんて・・・ねぇ?
彼が器の候補だってことちゃんとわかってたのかしら』
『──僕があんな奴らに負けるわけないだろう!』
怒りを滲ませて吠えるペロー
しかしその体は深く傷がつき
お世辞にも説得力がある言葉とは思えない
『風間大吾がなんだ!
器の候補なら僕がいくらでも見つけて──』
『いや、その必要はない』
そういったのはブルーだった
彼は部屋の中央に移動する
部屋の中央にはあるものが設置されていた
『君は、もうテラーを作る必要はない』
『・・・何?』
それは、大きな台座であった
何かをはめ込む薄い窪みがいくつもついた台座
そして、その台座からいくつもの管が伸び
ある一点に繋がっている
その先にはまた、一枚のチケット
まだ未完成であろうそれの表面には
"■ウ■・■■ス・マ■■"
薄っすらと文字が浮かび上がりかけていた
続けてブルーは話していく
『──風間大吾によって倒された68体のテラー』
ブルーが懐から何かを取り出す。
それは──チケットであった
『そして、ペローがこれまでに作った8体のテラー』
"狼と子山羊達" , "亀の競争" , "
"カエルの王子" , "
"
そう書かれたチケットを一枚ずつ台座に収めていく
『──そして、我々4人を引いて
これで残りは20枚』
『
第1段階の終了までは、もうすぐだ』
『残りは、クイーンとサンに任せる』
取り出したのは
17枚の真っ白なチケット
『ま、待てよ!僕はまだ!』
『十分やっただろう
チャンスは、平等に・・・だ』
『・・・ぐっ』
ペローが悔しそうに押し黙る
『そう怖い顔をするな
お前には、2人のサポートをしてもらう』
『・・・。』
納得はできない
しかし、結果は結果だ
文句は言えない
そう、ペローは口を噤んだ
『じゃあ、次は私が行くわね?
ペロー、行きましょう』
そう言うと、クイーンは
17枚の内12枚を手に取り
ペローを引き連れて部屋から出ていくのであった
『おい、取りすぎだぞ!
・・・ッチ』
舌打ちをしながら
サンは残りの5枚を手に取り・・・
『・・・?おい、数が合わないぞ』
残り20枚で、置いてあるのは17枚
3枚足りていない
『ああ、そちらは私が使っている』
そう答えるのはブルーである
『8年前に、既に・・・な』
期待を膨らませるように
そう呟いた
※
──1週間後
喫茶「テアトロ」──
「おはようございまーす」
早朝にそういいながら店内に
入ってきたのは
仮面ライダー:彩羽雄飛である
彼は誰もいない店内を見回しながら
「あれ?・・・留守か?」
手荷物を置いて、椅子に腰かける
誰もいないとはさすがに珍しい
等と考えていると
「おー、雄飛。おはよう!」
店の奥から翔と大木さんが
エプロンとコーヒーミルを装備して
ゴリゴリと豆を挽きながら出てきた
「・・・何やってんの?」
「見てわからないかい?店番だよ」
挽き終わった豆でコーヒーを注ぐ大木さん
・・・いやいや
「勝手に店の備品使わないでくださいよ!!」
「失礼な!・・・ちゃんと
コーヒー一杯分の金銭を
払った上でやっているとも!」
そういって注ぎ終わったコーヒーを口に運ぶ
・・・あっ、顔が歪んだ
「・・・で、浩司さんも杏奈さんもどこに?」
「病院に見合い、博士も付き添ってる」
・・・そうか、風間さんのお見舞いか
──あの戦いの後、
救出された風間大吾さんの
搬送先を見つけるのに苦労した
何せ、公的には8年間行方不明になっていた人間が
昏睡状態で見つかったのだ
下手な病院には運び込めない
そこで手を貸してくれたのが、刑事の太田さんだ
彼の伝手で、隣町の大型病院の院長に
協力を漕ぎつけてくれたらしい
・・・もちろん、仮面ライダーの諸々は伏せてだ
そして、病院に運ばれてから早一週間
──風間さんは一向に目を覚まさない
やはり、一度精神が壊れているという状態では
いつ目が覚めるのかもわからないだろう
そういった理由から、杏奈さんや浩司さんは
たびたびお見舞いに向かっているのだ
それならどちらも店にいないのは納得だ
──ただし
「・・・行く前に、浩司さんはなんて?」
「・・・店は閉めとけって。」
──そうか、無断か
ならば止めねばなるまいと、
声を上げようとしたその時
Prrrrr
店の固定電話が鳴る
客からか・・・?
電話に出る
「もしもし?」
"・・彩羽君か!?"
「・・・太田さん?どうしたんです?」
"××地区だ!急いでくれ、不味いことになってる!"
「!?」
突然のSOS
しかし、声の感じからして相当切羽詰まっている
「翔!!」
「聞こえてる!!」
「大木さん!ちょっと出ます!
・・・使ったものはちゃんと
洗って、掃除しといてくださいよ!!」
「・・・ああ、頑張って」
渋い顔をしてコーヒーを啜る大木さんに見送られ
2人して店を飛び出してバイクに跨る
2台のバイクは一気にアクセルを吹かして
聞いた座標に向けて走り出した
※
そして、2人は現場にたどり着く
××地区は、多くの高層ビルの立ち上る
都市部・・・のはずだった
「これは──」
目の前には見渡す限りの緑、緑、緑
人工物だらけのビル街の中央に
人の手が何も入っていない
巨大な大森林が形成されていた
「町がいきなり、森に・・・?」
「どうなってんだ・・・?」
「彩羽君!!」
呆気に取られてると
遠くから誰かが近づいてくる
──太田さんだ
「見ての通りだ、突然町がいきなり消えて・・・
この森が出現した」
「元々この場所にいた人たちは?」
「何名かは、すぐに森から出てきたなどの報告もあるが
ほとんどが不明だ・・・
しかもすでに警官が何人か突入している」
「──何だって!?」
※
うっそうとした森の中に
2人の警官がゆっくりと辺りを見回しながら
進んでいく
「・・・しっかし、こんなことがあり得るのか?」
「ほんと、信じられませんよねぇ・・・」
近頃はどうも、治安も悪く
この前には、他の地区の担当達が口をそろえて
化け物を見たなどと話すところを聞いた
聞いた当初は、下手な冗談だと思ったが
ここまで、現実離れした光景を見てしまっては
木も引き締まってしまうというものだ
"うわぁああ!!"
その時、近くから悲鳴が聞こえてきた
2人の警官は顔を見合わせ、声の方に走った
声のした場所には
2人の男性、元は作業服を聞いていることから
道路工事員などが逃げ遅れたのだろうか
「どうしました!?」
酷く怯え、その体には複数の切り傷が見える
しかも一方は、足に何かが刺さり
酷く、出血を起こしていた
これは・・・
「一体何が・・・」
「あ、あんた!!伏せろ!!
怯えながら、工事員が叫ぶ
撃つ・・・?
そんな疑問が頭に浮かんだ瞬間
ドッと衝撃が足を捉え、倒れこんでしまう
見ると、足に何かが刺さっている
これは・・・矢?
そして、認識した瞬間じんわりと鈍く
痛みが襲ってきた
「がぁあああ!!?」
「せ、せんぱ・・!?」
自分の隣にいた警官もまた
崩れ落ちた、顔を歪め、手で押さえた肩からは
血がタラリと垂れている
そこまで言ってようやく状況がわかる
──狙撃されている
そして、それを認識して顔を上げた瞬間
自分の目の前でキラリと何かが見えた気がした
警官の眉間目掛けて矢が飛んでいく
それが到達し、警官をあわや絶命させかけたその瞬間
『MASKED RIDER!!』
「──オォ!!」
矢が警官の目の前で静止した
警官は瞬きを一つして目前の光景を見る
緑色をした、謎の人物が
自分へと撃たれた矢を掴み取っていた
「立てるか!!」
「えっ、あ、ああ・・・」
「4人とも速くこの森から出るんだ!速く!!」
男がおそらく、外に繋がっているであろう
方角を指差し叫ぶ
警官は、自分に起こっていることが
現実なのかどうかも信じられないまま
他の人達に肩を貸しながら
言われるがまま駆けだした
※
警官達が離れていくのを確認したアクトは
目の前を見据える
危なかった、あと少し遅れていたら
この矢が警官の命を奪っていただろう
キラリと矢尻が光に反射したのが見えた
──来る
その場から飛びのく
次の瞬間、自分の頭があった場所に
寸分狂わず矢が飛来した
続けて、2発3発と矢が飛んでくるのを回避する
──不味いな
地の利という奴だろうか
薄暗い森の中、相手の姿が全く確認できない
一方的に射撃を放たれていては
たまったものではない
とにかく、こちらも応戦しなければ
「──ならば!」
『WILD WESTERN』
『Start』
『
『
ウエスタンフォームに変身した次の瞬間
矢が飛来する
「そこかぁ!!」
矢を転がりながら回避し、
そのまま矢が飛んできた方角に
弾丸を放つ
弾丸はガサガサと木の葉を揺らし突き進むが
どうも手ごたえがない
当たらなかったようだ
──だったら
アクトが走り出す
先程からいた地点から
どんどん離れていく
──耳を澄ます
ガサリガサリと木の揺れる音が聞こえた
「──!」
音の下場所に弾丸を撃ち込む
──外した
また走り出す
とにかく、相手を見つけなければ話にならない
音を頼りに見つけ出す!
背後から飛んでくる矢を避けながら走り回る
そして、今度は目の前の木が揺れるのを見た
「──そこ・・・!?」
銃を構え放とうとした瞬間
何かが足に引っかかった
足を取られ大きく体制を崩してしまう
足元を見ると
「──罠!?」
木と木の間に固く繋がれた縄
目の前からがさりと音が立つ
「!?」
目の前に飛来する矢を顔面ギリギリで避ける
──危なかった・・・!
矢が飛来する
避けようと足を踏み込んだ次の瞬間
足が動かない・・・?
見れば、足が何かに挟み込まれていた
──トラバサミ!?
──そして、アクトは気づく
自分の周りが、先ほどの縄を始めとした
「──!?」
そして罠に気を取られたその体に矢が叩き込まれ
アクトは吹き飛ばされた
※
森に入った後、アクトと二手に分かれた
仮面ライダーサウンドは森の中を突き進んでいた
そして、進んでいった場所である人物を発見する
「──ペロー!!」
『・・・あぁサウンドか』
『あら、彼が仮面ライダー?』
そこに立っていたのは、
ストーリーテラー、ペローと
見たことのない女性であった
「やっぱり、この森はテラーの仕業か」
『森・・・?あぁ、これね
だからわざわざ、現実に侵食させてまで
物語に沿った舞台を用意してるって訳』
そう言うと、ペローは自身の傍に設置された
森の中心に打ち据えられた何かを撫でた
あれは・・・楔?
「・・・物語の舞台が、現実を侵食している・・・?」
──どんな原理かは、分からないが
どうやら、あの楔を起点に
ビル街を森に変えているらしい
なら・・・
「どうやらそれぶちこわしゃあ、元通りみてぇだな」
『──あら、駄目よ?』
そういったのは、ペローの横に立っていた女性だった
──彼女は一体?
「──誰だ?」
『あら、失礼ね!私はクイーン。
駄目よ、今いいところなんだから』
そう言うと、女性は懐から何かを取り出す
それは──チケットだった
「まさか!」
『
『──怪演』
クイーンの中にチケットが取り込まれる
その姿が変わる
人間の姿をした女性は
次の瞬間には、ハートの意匠を付けた
女王のような怪人に姿を変えていた
『──さぁ』
クイーンが手を上げる
木の裏から、多数の
どうやら、森に巻き込まれた
辺りの歩行者達のほとんどが
彼女によって変えられていたようだ
『行きましょう?私のかわいい兵隊達?』
サウンドは武器を構え、それに立ち向かった
※
飛来した矢がアクトの体に突き刺さり
吹き飛ばされる
「──痛ぅ・・・」
矢が飛んできた方を撃つ
しかし、当たった感覚はない
「──くそぉ」
まずい、このままでは罠と矢で
押し込まれてしまう
場所を変えようにも、
テラーはここから逃がす気はないらしい
動くのを抑制するように
息つく暇もなく矢が撃ち込まれてくる
猛攻を避けようと木の陰に隠れても、
すぐに射線が通る位置に移動し
こちらを狙ってくる
そして、こちらはその姿をまだ確認できない
よほど、この森に合った保護色をしているのだろう
多数の木に埋め尽くされたこの森は
生い茂った葉で、太陽の光すらも
僅かにしか通していない
それほどまでに生い茂っていた
──せめて、この葉っぱさえなければ
「・・・!!」
そうして、あることを思い出す
この森は、元はビル街であるということだ
それなら──
チケットを取り出す
『MASKED RIDER
チケットをアクトブレイガンに装填し
すぐそばの木に足を掛ける
「──ハッ」
そして次の瞬間
足に力を込め、木を駆け上り跳躍した
『──何!?』
ここで初めてテラーが声を漏らす
意表を突かれ、矢が止む
すかさずに
アクトは森へ目掛けてその引き金を引いた
『NEXT』
『
次の瞬間、ブレイガンから
巨大な竜巻のような旋風が放たれた
竜巻のような一撃は、そのまま森に突撃する
『──どこ狙っている!』
空中のアクトに矢が飛んでくる
どうやら、テラーには当たらなかったようだ
ブレイガンを盾のように使い
矢を弾きながら着地する
そして最後に矢が飛んできた方を見る
──見つけた
ブレイガンを構え、弾丸を放つ
『グワ!?』
弾丸が音を立てて当たり
木から何かが転げ落ちた
『な、なぜ!?』
それは、緑の色をして
弓を携えた、狩人の様な
いで立ちをしたテラー:アローテラーであった
「はっ、上を見るんだな!」
『!?・・・森が!?』
周りを見れば、アクト達が立っている
周囲の森の様相が一変していた
多くの葉がうっそうと生い茂ったその森で
その場所だけが、
まるで、冬のように全ての木から葉が抜け落ちていた
『──まさか!さっきの風で!?』
「そのまさかだ!!」
そう、先ほどの森への一撃は
テラーを撃つためで放ったのではない
突風で木から葉を吹き飛ばすためのものだ
『──くっ!』
アローテラーが矢をつがえ放つ
しかし、弾道さえはっきり見えていれば──
「甘ぇ!!」
『ぐわぁあぁ!?』
アクトが腰だめに弾丸を連射する
一発は、矢を叩き落とし
残りの全てが
アローテラーに叩き込まれた
『WESTERN!』
アクトブレイガンにチケットを装填する
「次は外さねぇからな!!」
『──不味い!』
アローテラーが、森の中に逃げ込もうとする
「逃がすかぁ!!」
『WESTERN!』
『
『ウワァアアア!?』
アクトブレイガンからの強力な一発が
アローテラーを正確に捉え
着弾する
アローテラーは痛みを叫びながら
森の奥に吹き飛んでいくのだった
※
「ハッ!ソラァ!!」
サウンドが槍を振るい
戦闘員を次々になぎ倒していく
『あら、やるわね!』
それをクイーンは楽しそうに見る
そんなクイーンにサウンドは切り掛かった
「そぉら!!」
『あら、怖い怖い』
クイーンは手に持つ杖を掲げ
その攻撃を受け止める
「・・・どけ!」
『あら?』
押しのけるように杖を弾く
そして、がら空きの体に槍を突き出す
しかし、その攻撃は、
ひらりと避けられてしまう
『フフッ』
「・・・クッ」
どうにも、攻めずらさを感じる
相手は、まともに戦う気さえなさそうだ
その時──
『ウワァアアア!?』
突然、サウンドが戦っていた場所に
何者かが飛んできた
──それは、アローテラーであった
「逃がすか!」
そして、その後に続きアクトが現れた
──どうやら優勢のようだ
「雄飛!」
「翔!──ストーリーテラー!?」
2人の仮面ライダーは合流し
怪人達に対峙する
対してテラー側は
『あら、負けちゃったのね?』
『ぐ、ぐぅ・・・』
痛みに悶えるアローテラーを
クイーンは見下ろしていた
そして──
『でも、もう少し頑張れるわよね?』
クイーンが手を開く
次の瞬間、何かがその手に現れた
それは、四角いカードに
赤いハートのマークが3つ刻まれている
つまるところ、
ハートの3のトランプだった
トランプがひらりと落とされる
それが倒れているアローテラーの体に落ちた
その時、変化が起こった
『う、ぉぉお!?』
アローテラーが立ち上がる
そして、その体に変化が起こり始めた
緑色の唯の狩人のような意匠のその姿に
金属のような光沢をもつ銀色が加わっていく
木製のような質素な弓も
金属でできた重厚なものに
やがて変化が終わったその姿は
まるで、狩人と西洋の兵隊が入り混じったような
姿に変わっていた
「な、なんだ!?」
「──変わった!?」
『それじゃあ、よろしくね?
私の兵隊さん?』
『──。』
姿だけではない
先程までにはなかった、確かな威圧感すら感じる
そのテラーは、既に先ほどまでのそれではなく
クイーンの手によって
強力な、別の何かに生まれ変わっていた
続く
次回 仮面ライダーアクト
強化された、テラーとの対決
「っ!さっきまでのテラーと違う!」
『私の兵はすごいでしょう?
私が直々に力を与えてるんだもの』
ライダー達は町を取り戻せるか?
「どうにかして、あの楔を壊さないと
──町がどんどん森になってくぞ!」
第14章[不思議な森]