東方鷹伝   作:劉輝

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少し短めです。
やっぱ戦闘シーン書くのめんどくさ・・・じゃなかった。大変ですね!
無理やり感が半端ないです。


第二話

それは、みんなが寝静まった夜のことだった。机の上には空になった缶ビール。そして散らかったつまみの柿ピーと枝豆。

 

そして口を大きく開けてソファに寝ている正志。その横で小さな寝音を立てる佑介と空翔。

佑介の部屋では少女二人がスヤスヤと寝ている。

それは静かで、穏やかな時間だった。

 

しかし、そんな平穏は突如消え去る。

壁を背にして刀を持って寝ていた佑介の目が開く。そして、立ち上がり刀を持ったままその場を離れ、外に出る。

 

靴を履き替え、玄関を出て横に目をやる。

 

???「・・・」

 

そこにいたのは刀を構えた兵士だった。あまり騒ぎを起こしたくないらしく、銃器を持っていない。

 

佑介「すまんが、もう宴会は終わった。疲れたから眠りたいんだが・・・」

 

???「何を見た?」

 

佑介「あ?」

 

何を言っているのかわからず、聞き返そうとした瞬間、一人の兵士が有無を言わず刀を佑介に刃を向けた。

 

ガキィン!!

 

それを刀を抜いて斬撃を回避した佑介。

 

佑介「おいおい、ここは日本だぜ?こんな平和な国でちゃんばらなんざ・・・テメーら、オリジンだな・・・」

 

オリジン兵士A「昼間我らの隠れ家で彷徨いていただろう。何をしていた!」

 

とオリジンの兵士は夜中にもかかわらず大声で佑介に怒鳴りつける。

それを佑介はうるさそうな顔をする。

 

佑介「やはりあの記事の屋敷が関係しているのか・・・悪いが、俺らは何も見ずに引き返した。だが、帰す気はないんだろ」

 

オリジン兵士B「当たり前だァァァ!!」

 

兵士たちは一斉に佑介に向かって刀を突き立てて来ただが、

 

正志「オラァ!」

 

そこにやって来たのは寝ていたはずの正志と空翔だった。

正志が突っ込んでくる兵士を蹴り飛ばし、空翔も同じように突っ込んでくる兵士の手を取って地面にのした。

 

空翔「佑介!大丈夫かい!?」

 

佑介「おう。この通りピンピンしてるぜ」

 

正志「やっぱりお前の言ってた通りあの屋敷だったな。メリーちゃんたちが今政府に電話したからすぐに攻め入るだろう」

 

佑介「よし、俺らもこいつらさっさと倒して加勢するぞ!」

 

二人「応!」

 

オリジン兵士A「我々を無視して行くつもりか!?そうはさ「邪魔だ」グホッ!?」

 

敵兵士を蹴り飛ばし、バランスを崩した敵兵を斬り捨てる。

 

佑介「フン!」

 

オリジン兵士A「ぐああ!!」

 

大量の血しぶきを上げて兵士はドサッと倒れた。

 

三人は外にあるガレージのシャッターを開け、中から武器を取り出す。

 

正志「ったく、遠征に帰ってきたと思ったらこれだ・・・しんどいぜ・・・」

 

空翔「そうだね・・・お酒がまだ残ってるし・・・」

 

佑介「弱音いってんじゃねえよ。よし、空翔は俺と一緒にあの森に向かう。正志は二人を頼む。まだいるかもしれねえからな」

 

二人「了解」

 

P90 サブマシンガンを手に取り、弾倉を付けて準備を整えると先に空翔が辺りをドラグノフ スナイパーライフルのスコープで索敵をしている。

すぐに佑介もホログラフィックサイトで辺りを見渡す。敵がいないと思うとすぐに走り出す。

 

正志も手にM4A1 アサルトライフルで家の周りを見ながら警戒している。

 

蓮子「ま、正志・・・?」

 

メリー「佑介は?」

 

正志「二人共家の中にいろ。佑介たちならすぐ戻るさ」

 

正志の言葉に二人はうんと首を縦に振った。

 

町外れの森の中に入ると政府はまだ来ておらず、変わりに佑介たちが敵に攻撃を受けていた。

森の中には少人数だが、オリジンの兵士がいた。数はざっと50人と言ったところだ。

 

佑介「政府はまだか!?何分も持たねえぞ!」

 

木の陰に隠れながら体を少し出して銃を撃つ。しかし、敵の攻撃が激しいから、中々手出しできないでいた。

まさに手も足も出ない状態だ。

 

空翔「グレネードだ!伏せて!!」

 

佑介「あっ!?」

 

銃声で聞こえなかったのか、佑介は空翔の方に耳を傾けたその時、

 

ドガァァン!!

 

と佑介の少し前の辺りで爆発が起きた。距離が少し足りなかったため、怪我はしなかったが、キィィィンと耳鳴りが生じてしまう。

 

佑介「あ・・・ぁ・・・!」

 

空翔「佑介ぇぇ!!」

 

しかし、耳鳴りのせいで空翔の声が聞こえていない。

そこに突っ込んでくるオリジン兵士たち。

 

オリジン兵士C「死ねえ!!」

 

一人の兵士が佑介に斬りかかるが、佑介はなんとか意識を保ちその斬りかかってきた兵士を先に斬る。そしてそのまま兵士を盾にする形にして他に突っ込んでくる兵士たちを銃で撃ち抜く。

突っ込むことをやめたオリジン兵士たちは手に負えないと見て森の奥に撤退していく。

佑介は盾にしていた死体を地面に落とし、腰を落とした。

 

佑介「ハァ・・・ハァ・・・!」

 

空翔「佑介!大丈夫かい!?」

 

佑介「ああ・・・頭の中で鐘が鳴ってる以外問題はねえ・・・」

 

空翔「よかった・・・政府が来てくれたよ。後は彼らに任せよう」

 

政府軍兵士A「第一分隊進め!!」

 

とヘリから降りてきた兵士たちが森に進んでいく。

医療班らしき兵士たちが佑介たちに近づく。

 

政府軍衛生兵A「大丈夫ですか?」

 

佑介「こっちは大丈夫。それより、奴らを・・・」

 

政府軍衛生兵A「分かりました。ご協力、感謝します!」

 

それだけを言い残すと兵士はさっさと森の奥に行ってしまう。

 

空翔「僕たちの役目はここまでみたいだね・・・」

 

佑介「・・・すまんが先に戻っててくれるか?一服してから行くから・・・」

 

そう言い、佑介は懐からタバコを出し、それを口に咥えて火をつける。

 

空翔「わかった。先に戻ってるから」

 

何も疑うことなく空翔はその場を去った。そして、奥で鳴り響く銃声を音に佑介はタバコの煙を口いっぱいに吸う。

それから数分、佑介は夜空を仰ぎ見ていた。

 

佑介「星がよく見えていいな・・・そう思わねえか?」

 

まるで独り言を言うように佑介は誰かに問いかける。

だが、それはすぐにわかることだった。森の奥の闇から出てきた佑介と同じくらいの青年が目の前に現れたのだ。

彼の手には血塗られた刀が一つ。

 

佑介「・・・オリジン・・・にしては雰囲気が違う・・・傭兵か?」

 

???「フンッ!!!」

 

ガキィン!!

青年は問いかけに答えず佑介に斬りかかるが、佑介はそれを受け止める。

 

佑介「ご挨拶だなぁ・・・いきなり斬りかかるこたぁねえだろうが・・・」

 

???「契約のため、貴様を殺す」

 

佑介「やはり雇われか・・・」

 

キン!!カン!!ガキィン!!

 

有無を言わずに青年は佑介に何度も斬りかかるも、佑介はそれを全て受け止める。

なんとか青年との距離を縮めるために懐に飛び込むも、青年は佑介を引き剥がすために蹴りを与える。

 

佑介「クッ・・・!」

 

刀を地面に刺してスピードを落とすが、その隙を突かんと次は青年が懐に飛び込む。

 

佑介「フンッ!」

 

だが、それは佑介にとっては絶好のタイミングだった。佑介はすべての力を込めて青年に向けて刀を振った。斬ったと思えた。

 

しかし、目の前に青年の姿はなかった。

 

ドスッ・・・

 

服を赤く染め、滴り落ちる血。

 

佑介「カハッ!」

 

口から吐き出される大量の血。下に視線をやると、腹には自分の血で染まっているのか?血塗れの刀が突き出ていた。

一瞬何が起きたのかわからず、痛みも遅くやってくる。痛みにより全身の力が抜けていく感じがする。

 

佑介「ぁ・・・」

 

刀が腹から抜かれると、立てる気力もない。佑介はドサッとその場に倒れ込んでしまう。

 

佑介「(何が起きた・・・?消えた・・・のか・・・?)」

 

ありえねえ・・・!と心の中で思いながら、意識をなんとか保とうとする。

しかし、彼の意識は無情にもどんどん闇に飲まれていく。

 

死にたくねえ・・・死ねねえ・・・

 

そう思っても視界は悪くなっていき、血だまりが地面を赤く染めていく。もう言葉を発する気力もない。

 

佑介「(ちく・・・しょう・・・)」

 

━━━━━━━━幻想郷━━━━━━━━

 

ここは幻想郷。外の世界から隔離された神の作り出した忘れ去られた者たちの最後の楽園。

そこに一人の少女がいた。

紫のドレスに身を包み、傘を差している一人の少女が。

 

彼女の名前は「八雲紫」この幻想郷の管理者であり、この幻想郷の賢者と呼ばれる女性だ。

 

紫「・・・?」

 

奇妙な気配を感じた紫に、となりにいた八雲紫の式、八雲藍が尋ねる。

 

蘭「紫様?どうなされたんですか?」

 

紫「・・・いえ。なんでもないわ」

 

蘭「そうですか。ならいいのですが」

 

紫「(今、変な気配を感じたわね・・・)」

 

その時、空に輝いていた一つの星の光が消えたのだった。




という訳で、こんな感じですかね。

次回は佑介幻想入りですね。
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