交戦開始から一時間。戦隊は三機の損害を出しつつも善戦。
市街地特有の遮蔽の多さを利用し、反撃される前に陣地転換を行うことを徹底、圧倒的なまでの戦力差を前にしてなお、遅滞戦闘を成立させていた。
しかし、
撤退に呼応するかのように、戦域全体に降り注いだ
そこからは皆、生き残るために必死だった。
《Bandit : 1045》
《Alpha 04 : Lost》
《Friendly Signal : 14》
『第五小隊!
『──ッ!エコー・リード戦死!エコー・ツー!お前が指揮を執れ!』
《Bandit : 781》
《Bravo 03/Echo 01 : Lost》
《Friendly Signal : 12》
『デルタ・リードより...戦隊各位......私はここまでだ.........っ先に───』
『嫌っ!死にたくないっ────』
《Bandit : 617》
《Delta 01/Charlie 02/Foxtrot 02 : Lost》
《Friendly Signal : 9》
『ブラボー・リードよりエクスターミネーター。これ以上は持たねえぞ!どうするよ戦隊長!』
敵の数は確実に減らしているが、ブラボー・リードの言う通り、このまま防御だけを続けた先に待っているのは全滅だ。誰か一人でも生き残るには、敵の指揮官を討ち取る他はない。
幸い、指揮官の位置は捕捉している。
「南東1500丘陵上に
『そいつを倒せば終わりだな』
「志願者のみで吶喊する。残る者は後退しつつ戦線を維持」
生存の望みが薄い吶喊に残った中で何人がついてくるか、少し不安を覚える。
《Bandit : 409》
《Bravo 04/Charlie 03/Foxtrot 04 : Lost》
《Friendly Signal : 6》
『敵陣ど真ん中に突っ込むなら露払いが要るでしょ?あたしもついていくわ』
『どのみちそれしかないんでしょ?』
『おいおい、敵の攻勢のど真ん中に置いてけぼりは御免だぜ』
『
『戦隊長、皆あんたについてくってよ』
生き残った戦隊員全員がついてくるつもりらしい。
これでは前線の突破を許してしまうことになるが、もとよりこちらの指揮官からの命令は敵の撃滅だ。
「戦隊全機聞け!これより残存戦力による吶喊を行う。目標は前方1500に位置する
捕捉しているレギオンの残存戦力は397機、
何機がたどり着けるかなど、考えたくもなかった。
半数の援護射撃と共に吶喊を開始。
突破に要した時間は120秒に満たなかったが、その間に二機が撃破された。
戦隊に残された戦力は僅か四機。
対する
ここまで来ても戦力の差は絶望的だった。
そしてたった今、僚機も57mmを撃ち尽くした。
自身の背後で隙を見せた機体を仕留めるため、
《57mm Out of ammo》
唯一の弱点を撃ち抜かれた
「
《Bandit : 317》
《Friendly Signal : 3》
戦場に夜明けが訪れる。
東の空からは太陽がゆっくりと顔を出し、戦場に残された敵味方の残骸を照らし出す。
稼働限界を迎えた
夜明けまで戦場に残っていたレギオンは一斉に撤退を開始。
戦隊は十九機の損害を出しながらも戦線の維持に成功した。
『ハンドラー・ワンより第一戦隊全機へ、任務の達成を確認。帰投せよ』
大きくため息をつき、装甲キャノピーを開放する。
まだ少し肌寒い春先の風が、戦場の香りを運んできた。機械の焼ける臭いと硝煙の匂い、それに微かな血の香り。
眼前に広がるのはいつもの戦場。
無人機たちが殺し合う、戦死者0の戦場だ。
「エクスターミネーター了解」
最低限の応答を返し、無線機のヘッドセットを乱雑に放り捨てた。
ふと思い立ち、操縦席を離れ、瓦礫の上に立って空を見上げる。
何とか週二で更新していけそうです。
ゆっくりと頑張りますので何卒、よろしくお願いします。
筆が進めば週一にしようかな……
そういえば、今期はロボットアニメが豊作ですね。
毎週水曜日が私の希望の灯だ!