鬼殺隊と怪人を倒す者 作:托生
自分も気を付けていきますが、もし気づいたところがあれば、今後とも是非教えてください。
指摘のあった、ところを修正しました。
鬼に連れられ数分、人気のない場所で足が止まった。
「さて、そろそろか、よく聞け人間、あの方はとある墓地を探している。お前はその場所を知っているはずだ、教えろ」
「教える代わりに、3つ俺質問に答えろ」
「ああん? いいだろう、なんッって俺は今最高に気分がいいからな!!」
「じゃあ、1つ、なぜあの場所を知りたい」
「さあな、あのお方が探しているんだ。何か深い意味があるんだろう」
「2つ、そのお方ってのは誰だ」
「言えない」
「3つ、お前はなんで俺を食べるよりか、俺を生かしている」
「あのお方の命令だからだ、さもなければ死んでしまう。だけど、言う通りにすれば、あのお方から血をもらい俺も十二鬼月になれるんだよ!!」
あのお方ってのは、誰だ。
十二鬼月、悲鳴嶼さんから、聞いたな。
何でも、鬼の中でも強い鬼がそうらしいな。
「質問には答えた、教えろ、場所はどこだ!!」
「こっちだ」
俺は山奥のそのまた奥、岩の切れ目に体を滑り込ませ、暗闇を蝋燭の火のみで行く。
そこには、大きな祭壇と、棺が存在していた。
「キキ、ここがその場所か?」
「なるほどここが、道理で探しても見つからない訳だ」
後ろから男の声が聞こえた。
振り向くと、そこには、白いハットにモダンな洋風な服を着た男が立っていた。
「なっ、付けられてたのか……」
「いや、私はその鬼と視覚を共有しているだけにすぎない。だから、この鬼はもう用済みだ」
目にも止まらぬ速さで何かをやったのだろう。
鬼は気づいたら頸が落ち死んでいた。
「さて、君には私の強くなる第1歩をお見せしよう」
棺の蓋を開けた謎の男。
そこには、ミイラと、謎のベルトがあった。
それと同時に、なにか邪悪なものが解放された、そんな気がした。
外からは急な嵐のような雨と雷が鳴り響いてた。
「は、はっはははは、いいぞ! いいぞ!!」
「何がどうなっていやがる」
ボソッと呟いた瞬間、俺は誰かに蹴られていた。
「ゲホッガハッ」
「なんだ、ただのリントか」
そこには、満面の笑みで俺のことを覗き込む男がいた。
「待っていたぞ、ダグバ」
「ん? ああ、君は、僕より強いのかな!!!」
ドパン
なにかが破裂するような音と共に、直ぐにやられた謎の男の腕は再生した。
「へぇ、君面白いね。いいよ、認めてあげる。助けてくれた恩もあるしね」
「ほう、では、まず先に、その男を殺してこちら側に引き入れようか?」
「そんな面倒なことしなくていいよ、僕が主催するゲゲルでどうせ皆死ぬんだ」
そういうと、男は棺桶から、何やら石のベルトを取り出した。
「こいつっ、のせいでっ、ずっとずっとずっと、封印されたんだ。これからは、人間を殺すことのみで、憂さ晴らしをしよう。さあ、恩人よおいで、僕らの下僕達を紹介するよ?」
石のベルトをここぞとばかりに叩きつけ、踏みつけスッキリしたのか、外に出ていった。
「ゴホゴホ、なんなんだ、あいつらは……それに、あのベルトはいったい……」
外では、一際大きくなった雷の音だけが俺の耳にこだましていた。
「はぁはぁ、姉さん竜宮見つけた?」
「いいえ、ダメね、どこに連れていかれたのかしら、もう!!」
2人が探し始めてまだ数分だが、そこへ、雨が降り始めた。
「さっきまで雲一つ無かったのに」
「しのぶ、私凄くいやな予感がするの」
「姉さん……」
「そういえば、あの鬼はなにかを探してる感じだったわよね?」
「ええ、そうね」
「彼が知っている、隠しているもの……。もしかして、あそこじゃないかしら?」
「あそこ?」
「ええ、お父様が言ってた、伝承のところ」
「え? あいつがそれを知っているわけ……いや、父さんならあり得るわね」
「行く価値はあるでしょ?」
「行きましょ!!」
2人はその場所に向かい走り出した。
「グッ、とりあえず、ここから出なくちゃ」
よく見ると満身創痍だな俺。
利き腕は折れ曲がり、肋骨も何本か折れていかれている。
ここから出られたとして、助かる見込みはゼロ。
だけど、あの悪魔のような笑みを浮かべる奴と、鬼を瞬殺したあの謎の男。
奴らは絶対にいまここで倒さないと、今後ヤバイことになる。
岩肌に体を擦らせなんとか、月の光が届く場所に出てきた。
「出れた……うっ、全身が痛てえ」
外に出たところで、先ほどの奴らはいなかった。
いたのは、コウモリのような格好をした鬼のような奴が1人佇んでいた。
「ゴラゲグ、ザバギンゴドボバ(お前が、話の男か)」
「は? なんだって?」
「シャァ!!」
そいつは飛んで飛びかかってきた。
「ウガァッ! は、なせ、よ!!」
片手で奴は首を絞め、俺を持ち上げる。
「ギベ! リント!!(死ね!リント!!)」
(意識が……薄れて来る……俺はこのまま死ぬのか……何もできないまま……)
手に持っていたベルトが手から落ちる。
「ゴンデスド、ゴラゲパゼダダギビボソグ!(そのベルト、お前は絶対に殺す!)」
(息が……でき……)
花の呼吸 伍の型 徒の芍薬
綺麗な花の光景が目に入るや否や、俺の首を絞めていた奴に何回にもなる連撃が叩き込まれた。
「ザセザ、ゴセンジャラゾグスジャヅパ(誰だ、俺の邪魔をするやつは。)」
「ゲホゲホゲホ、すぅ、はぁ、すぅ、はぁ」
「進一くん、大丈夫!?」
「カナエか、助かった」
「姉さん、あいつ何もんよ」
2人が先ほどの奴に目を向ける。
「鬼、なのかしら?」
「ゾグ、ラザ、ダダバゲスリントグギダボバ
(なに、まだ、戦えるリントがいたのか)」
「ダメね、姉さん、言葉が通じないわ」
「あら、じゃあ、私も今凄く怒ってるので、倒しちゃいましょうか」
「姉さん、私が隙を作る、だから」
「しのぶ、お願いね」
花の呼吸 肆の型 紅花衣
しのぶが前方の敵に対して、弧を描くようになぎ払う。
だが、非力なしのぶは刀を思うように振れず、斬るどころか逆に刀を掴まれる始末となってしまった。
「シャァ!」
刀ごと、近くの岩肌にしのぶを投げつける。
「きゃっ、ケホ、ねえ、さん!!」
花の呼吸 壱の型 流れ椿
助走をつけて、横構えからの迷うこと無い、一撃が、頸に入った。
土埃を起こし、前が見えない。
どうなったのかさえもわからないままだ。
刹那、土埃から黒い影が飛んでくる。
俺は全身でその影のクッションとなった。
その影の正体は、カナエだった。
「あの鬼、異様なまでに頸が固いわ。ゲホッ、全然斬れない」
そいつの方を見ると、頸に少しだけ刀が刺さったのであろう傷があった。
「ゴンバビギデパヅジョギ、ザガゴセザベ。
ギジャ、ビズンバゴシロゴゴギ。ゴンバダバヅジョギバ(女にしては強い、だがそれだけ。いや、傷の治りが遅い。そんなくらいか)」
だが、それも十数秒で、癒えたのか、頸をゴキゴキと鳴らしながら、こちらを見る。
「ごめんね、進一くん、私が弱いから」
「カナエ……」
その時、懐から1冊の古文書が頭を見せた。
「進一くん、これって……」
「あ、ああ、カナエのお父さんから教えてもらった」
「形見持っててくれたんだ」
「ああ、何を書いてあるかはサッパリだったけどな」
「ふふっ、そうね、私もお父さんに教えてもらった、最初の1行しかわからないわ」
「死ぬ前に、教えてくれよ。何て書いてあったのか」
「いいわ、確か、《心清く身体健やかなものよこれを身に付けろ、さらば戦士とならん。ひとたび身につければ、永遠に汝とともにありて、その力となるべし》だったかしら」
「それ1行じゃないだろ?」
「あれ、バレちゃった……」
どんどん近づいてくる敵を目の前に、死を覚った俺とカナエはいつも通りの会話をしてしまう。
だが、その状況を打壊した者がいた。
花の呼吸 弐の型 御影梅
「はぁぁぁあああああ!!!」
しのぶが一心不乱に刀を振る。
当たろうが当たるまいが関係なく、ただ、俺らを守るための刃。
「はぁはぁはぁはぁ、姉さんとあのバカには近づけさせないわよ。姉さん達も!! こんなところで死なないでしょ!!」
見ればわかる、先の一撃で足にガタが来ているし、しのぶはどう訓練しても刀を振ると逆に刀に体が持っていかれる。
「だってよ、カナエ」
「そうね、お姉ちゃんとして、負けちゃダメね。進一くんあなたもお兄さんとして頑張らなくちゃ」
「そうだな、お兄ちゃん頑張るかな」
「あんたを1度も兄だと思ったことはないわよ!!」
なんとか、奴の攻撃をギリギリいなしてるしのぶ。
そこに、カナエが寡占し、2対1の状況になった。
(2人が戦っているところで、俺は何にもできないのか……なにか、なにか無いか!? なにか!!)
ふと、カナエが言っていた古文書の内容が甦る。
よく考えてみると、なにかを指しているような物言いだった。
(心清くとかは、たぶん人のこと、身につければ戦士になれる。何をだ? なにかを身に付けろってことか? そして、それは力をくれる。力? 力って何だ。あいつを倒す力をくれるってことか?)
そこで、少し前を思い出してみる。
なにか邪悪なものが復活したとき、ベルトを踏みつけ叩きつけていた。
何かの意味があると思い、そのベルトをここまで持ってきた。
「身につける……ベルト」
口に出すとしっくり来る。
まるで、今まで埋まらなかった白色のパズルのピースがスッキリはまったかのように。
俺は2人が戦ってることをいいことに、走り出した。
そのベルトに向かって。
「そうか、これが、俺に力をくれるってことか!!」
ベルトを腰に装着、するとベルトは眩いまでの光を発した。
「グッッ、あ、熱い、何だよこれクソクソ熱い熱い!!」
その次に頭に戦いの光景が入ってくる。
「ぐあああああああああ!!」
何かが戦っている、これは、赤い戦士か?
わからない、わからない、わからない。
いや、1つだけわかる、あいつらは悪で俺はあいつらを倒さなくちゃいけない。
「はぁはぁはぁ」
痛みで瞑っていた目を開くと、全員がこちらを見ていた。
これが好機だと思った俺は、奴のところまで走ってで駆けていった。
感覚的にだが、少しだけ速くなったかもしれない。
だが、気にせずに、右左と、ワンツーの要領で奴の顔面と腹に決める。
その次に、右ローキックと左腹キック、なんだか、パンチ力やキック力も上がった気がした。
最後に、顔面に頭突き。
すると、奴はよろけた。
「はぁはぁ、どうだよ、コウモリ野郎!!」
奴は俺を指差し何かを言った。
「ゾグギダ、クウガ、ゴラゲパゴンバロボバ? バブロヂギガギ、ギソロギソ、ザンビンラゲロギギドボザバ(どうした、クウガ、お前はそんなものか?角も短い、色も白、出来損ないもいいとこだな)」
「なにをいってやが……る……」
俺の手、足を見ると、なにか別のものに変わっていた。
白色をした何者かになっていた。
「何をいってるかはわからないが、これでお前を倒せるな!! うらぁああ!!」
右は止められたが、左は、ボディーに当たった。
だが、奴はただ、痛がるだけ、それだけだ。
何かが足りない。
何かが。
「ヂ、キョグザレザ、クウガ、ラザゲゲルパザジラデデギバギ。ザジラスドビビパ、ゴセゾダボギラゲソ!!(ちっ、ここまでだ、クウガ、まだゲームは始まっていない。始まるときには、もっと楽しませろ!)」
奴は、なにか言いきると、その場を飛び去ってしまった。
技の時のフォントですが、何文字かが文字化けしてしまうので、変えてみました。