偽マフティーとなってしまった。   作:連邦士官

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 これはあとがきと設定とか見なくても本編はちゃんと終わるので大丈夫です。


付録 おまけネタ 蛇足
完全なるあとがきと設定 または蛇足 【注意】


 皆さん、最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

 各キャラのその後について。

 

 ボッシュ

 

 国家反逆罪で逮捕されるも恩赦で2年後に釈放、ジョブ・ジョンに誘われて二人の相対するアムロ観による対談をした。その対談は番組として放映される。

 

 対ファンネル戦闘方式をアムロのデータなどから確立させた。本人はアムロ大尉の功績と語った。後にジョブ・ジョンと共に対ファンネル用ガンダムを開発。

 

 ※対ファンネル用ガンダム。推進力は過去最大で、各所にバーニアとスラスターを着けたガンダム。見た目はプロトガンダムに近いが、色合いがトリコロール。

 小型ミサイルとショットガン、両腕に隠しバルカン、頭部バルカンが4門、シールドピック、有線式ビーム反射シールドなどを装備しており、殺人的な加速と超反応で操縦できると言われる。コウ・ウラキがテストパイロットに呼ばれたが実験中に失神した。完成した機体は月面に送られたというが‥‥。

 

 

 ユウ・カジマ

 

 サイコフレーム動乱(地球に迫るエンジェル・ハイロゥ2回)後に起きた反サイコフレーム運動と、サイコフレームの輝きにより各地で生まれたニュータイプ覚醒の事案に巻き込まれる。その事案に対する中でフィリップ、サマナなどと再会する。

 

 アナハイムが所有していた機体を支給された。ユウ・カジマ専用Sガンダムのパイロットになり、フィリップとサマナは配備された試験型グスタフ・カール改(ガンダムのバックパック、腕部はバイアラン、背中にフルドド2機、移植されたミハイルの戦闘データ)による高速戦に振り回される羽目になった。

 

 

 ファビオ・リベラ

 

 集まった市民と共にサイコフレームの輝きを地球から見る。マフティーの勝利により、マフティー軍解体の宣言を行い、政治や軍事の舞台から姿を消す。

 

 そしてUC.140年頃に再び表舞台に姿を表すが‥‥。

 

 コウ・ウラキ

 

 戦後に多数開発された高推進力、高機動、高加速の三拍子揃った兵器たち。それらは試験型グスタフ・カール改を始めとするのだが、ほぼ全ての機体のテストパイロットに選ばれる。

 

 試験のたびに「死ぬかと思いましたよ、GP03よりも。あなた達は何を考えてるんですか?」と愚痴を言ったという。彼のこの時の写真は、ほとんど強化人間用対Gパイロットスーツの写真しか残されてはいない。

 

 

 ヨナ・バシュタ

 

フェネクスなどを追いかけて外宇宙開拓団のテラフォーミング用に調整されたサイコフレーム搭載のMS、インレのパイロットに志願する。

 

 あのとき見たフェネクスの速度を求めて、いつか会えるときを求めて、開拓団として働く傍らテストパイロットを行う。

 

 UC.140年、アステロイドベルトでのサイコフレーム搭載インレにミノフスキードライブを搭載した、武装はビームシールドと隕石破壊用のビームサーベル、ビーム・カノン(ビームライフルやビームサーベル、ビーム・バズーカに切り替えるもの)とアルミューレリュミエールなどの防御機構を積んだ機体の試験中に、見たこともない小型のMSとそれを積んだインレを発見する。

 

 そして、ヨナはまたフェネクスを見ることになる。リタとミシェルは自分の近くにいたと感じながら‥‥。

 ヨナ・バシュタは生涯独身を貫いた。

 

 

 火星ジオン

 

 アリシアなどを頂点とする社会であったが、圧倒的な軍事力を持った地球連邦軍大艦隊がやってくると、抵抗はなく降伏する。ほとんど戦闘が行われなかったのは内部で起きたダンスデモの鎮圧に失敗したからだとみられ、地球連邦艦隊の多くにラー・カイラム級とネェル・アーガマ級がいて、FAZZとZZが並んでいたからだと思われる。

 

 地表を埋め尽くすほどに火星仕様にされた61式戦車や量産されたガンダムインレ3機による威圧行為に、キシリア派がオリンポスキャノンを撃とうとするも、使節団として居たミハイルに阻止される。一部はその時に逃げ出したとされ、UC.140年に表舞台に再登場する。ジオンを求めて。

 

 

 ケネス・スレッグ

 

 金星開拓師団の師団長として派遣される。量産されたインレのゆりかごによるテラフォーミングと土壌に溢れるサイコフレームの残渣により、ニュータイプに覚醒するものが溢れた。

 

 UC.140年。後期開拓団などの中から、ニュータイプにより人類を導くための組織が金星に生まれる。常軌を逸したサイコ・インレとサイコガンダム、νガンダムを組み合わせた究極のサイコミュ兵器が発進する。それらの鎮圧のためにケネス・スレッグは一度、地球に降下しハサウェイと会うのだが。

 

 

 ギギ・アンダルシア

 

 サイコフレームの輝きにより、地球での政治運動「母性への回帰」に巻き込まれる。特にニュータイプのような女性を頂点とする母性社会が求められ、そのさなかにパプテマス・シロッコとジャック、ジョージの再評価が行われ、女性社会の建設に大量のニュータイプの可能性がある女性が誘拐された事件である。

 

 地方にあるコロニーにニュータイプの女性を配置して、原始的な女系社会と女性社会を求めた社会運動「マリア主義」の隆盛は、UC.140年に決起を開始する。当然、ギギ・アンダルシアも誘拐対象となるが、彼らはそうはしなかった。その代わりにネオ・マフティー主義のミハイルクローン計画のデータのために彼女を使うのだが。

 

 

 フォンセ・カガチ

 

 死んだとされていたが‥‥。

 

 

 アフランシ・シャアもどき

 

 計12人がいたとされ、10人まではサイコフレーム動乱により、戦死したと確認され、2人は戦時行方不明と扱われていた。UC.140年にそれが本当かどうかが証明される。

 

 旧式プルシリーズ

 

 プルシリーズの再現のために作られた初期型プルシリーズ。ネオ・ジオンのプルシリーズに近く、ジャックとジョージの両方の陣営にいたが、マスターの喪失により精神が揺さぶられ戦意を喪失。錯乱した数人がバナージとジュドーにより討ち取られた。

 

 多くの個体が生き残り、ミハイルの配慮により彼女らは火星で療養するのだが。

 

 

 新型プルシリーズ

 

 新たなるプルシリーズと言われる彼女、彼らは、マスターが死のうとも精神は普通であり、残された指示の下、地球連邦軍に降伏する。地球に降り立ち、多数の男女と肉体関係を持ち、独自のコミュニティと新型プルシリーズの子孫を作った。

 

 新型プルシリーズのコスト単価は、パイロットに育成しても現代価格で3500万円程度なので、安く戦力化できると各団体やコロニーの不穏分子が量産してしまう。

 

 それこそがジャックの残した思惑と知らずに。

 

 

 モナハン・バハロ

 

 小物とされていたが民主主義の怪物を体現する化け物であり、一切ジオン関連の非難は受けずにハサウェイの前の選挙でジオン系人初の太陽系連邦大統領に就任し、スペースノイド、アースノイドに宥和政策を行う。

 

 施策としては、大規模な公共工事と木星への許しや火星や金星への開拓であり、軍縮ではなく失業者の受け皿としての軍と開拓団を推し進め、赤字を増やしたと非難される一方で、太陽系の基礎基盤も作ったと功罪入り乱れる。

 

 ハサウェイが有力候補になり接戦を予測されると、一番早くに大統領選挙を辞退しハサウェイの支援に回り、戦って負けるリスクよりもキングメイカーとしての利益を取ったとされる。

 

 UC.140年、火星の大統領として時間も経った彼は、金星の動乱とコロニーの騒ぎを予測するのだが‥‥。 

 

 

 【ここからは裏話】

 

 

 Q.なんでこんな話を書こうと思ったのか。

 

・それはダンスの動画を見たからです。それだけであり、当初の目的はハサウェイとブライトの救済のために生贄になり、すべての罪を背負う存在がいると思ったので。

 

 Q.書き溜めはしてたんですか?

 

・書き溜めは一切してません。全部、前日か当日に書いています。プロットは始まりと終わりはありましたが、ミハイルの吸着性の高さに、宇宙世紀の罪をすべて背負い罪に潰されながらも前に進み続けてほしい、と優しさを覚えてしまったのです。

 

 Q.ミハイルってなんだったの?

 

・聖書と仏教に神話が元ネタ。ミハイルはミカエルから取ってます。そして、後半が同じような展開に成ったのかというと、繰り返される似たような宇宙世紀の戦争を表しており、結局、宇宙世紀人は建国の思想も無ければなにもない、根無し草に過ぎなかったのです。

 

 だからこそ、ジオンのニュータイプ論やマリア主義のようなものが流行る。であるならば、強烈な思想になりうるマフティー運動を地球連邦が恐れたのでしょう。

 

 特にマフティーの正体がハサウェイではなく、アムロ・レイだったならば、ニュータイプが起こした活動となり、リカルド・マーセナスが示したラプラスの箱の中身も意味を持つことになります。だからして、そこを劇場版「閃光のハサウェイ」の地球連邦は恐怖しているのでしょう。政治活動ではあるがテロリズムに走りすぎて、思想面での未熟さがハサウェイが傾倒していたマフティー活動の弱点であり、作られた弱点だったと思います。

 

 だからこそ、ミハイルが起こしたダンスによる思想面での補強は、万人に受け入れられるような下地になり、過激すぎると抜ける人物はダンスに行き、暴力を肯定する過激派はハサウェイたちを支援するというブームの完成が起きたのでしょう。

 

 ミハイルに関しては、ガノタです。それ以上でもそれ以下でもない。彼は前述のように単なる生贄であり、戦士たちの守護者として全うしました。

 

 ジャックについてはヤゴヴから取っており、だからシオンから来ているジオン関係者です。ジョージは聖ゲオルギオスから来てます。

 

 

 Q.なぜ、ギギ・アンダルシアはフェードアウトしたの?

 

・彼女がミハイルを心配してしまったからです。皆がミハイル個人を見ない中、ミハイル個人を見るのはジョージ、ジャック、ギギ・アンダルシア、ツヴァイのみであり、その中で思いが弱かったのと、彼女自身もまた地球に縛られた存在なので、地球から出れない、地球に縛られたニュータイプのような存在であり、地球に縛られている現代人でも宇宙に向かい走り続けたミハイルとの対比になってます。

 

 頭がおかしいガンダム世界において、良識を見せる者はフェードアウトするのは世の常であり、ガンダムWを始めとして、それでも進み続ける鋼の意思や頭が進撃レベルであれば、きっとミハイルとともに完走できたでしょうが、その場合は漏れなく彼女もサイコフレーム動乱のサイコフレームの輝きを2回見ることで、頭がサイコフレームで焼かれたでしょう。

 

 実際、原作を見てみるとどうでしょうか?サイコフレームの輝きを見たのはアクシズ・ショック後にはヨナ・バシュタ、バナージ達ですが、彼らはサイコフレームは人類には早すぎたものとしたのです。しかし、それはどういうことでしょうか?

 

 リタのやったことは人の心を操るマキャベリストではありますし、自分がフェネクスと一体化するのを見据えてやった、死にはするが死なないというなんとも言えないことでしょう。

 

 あのままサイコフレームが先に進めば起きるのはブレンパワード的な世界でしょうが、その魂はサイコフレームに蓄積され、人々は永遠の命を享受し、人の生命力の力を太陽圏から吸い上げ、外宇宙へと旅立つのが可能にもなりそうです。

 

 であるならば、サイコフレームを封印して当然だと思われるかもしれませんが、サイコフレームはただの道具であって、結局、サイコフレームを扱う人類への問題であり、兵器や銃が悪いのか、人間が悪いのかということになります。が、覚えていてほしいことはサイコフレームは優しさで出来ているゲッター線のような、アクシズ・ショックを起こせるという危険な物質でもあるということです。

 

 ですから、シャアが言ったこの優しさ〜などが刺さってきます。アムロはそれでもと言って前へ進みました。前へ進む、たとえ地獄だろうとも人類を信じれるアムロのヒロイック性の部分でありますが、それらをバナージたちは持ちえなかったのです。

 

 第二のアクシズ・ショックとして、もしコロニーレーザーからの防御やナラティブの顛末と共にラプラス宣言を絶え間なく動画として宇宙世紀で流せば、地球連邦政府もニュータイプを認めるしかなく、また人類をミュータントにしてしまったという観点とそれらの事実を隠し続けたということから、早めの宇宙自治権の獲得の機会もあったでしょう。

 

 すべてのチャンスは閃光のハサウェイの時代まではあったものの、それ以降はチャンスは失われ、衰退しか残されてないという恐ろしい事実はあります。

 

 閑話休題、ですからギギというのはミハイルに運命力を吸われた結果、不幸からも何からも開放された存在として作中に登場しなくなったわけです。

 

 

 Q.UC.140年とかすごい書いてるけど、その時期の騒乱って書く予定はあるのですか?

 

・全く無いです。皆様の想像におまかせします。しかし、ミハイルがいくら罪を吸って救済をするための生贄になろうとも、地球、コロニー、火星、木星、金星、月と、距離における恐ろしさはあるわけで、距離がある以上はいくら植民地扱いしても、いずれは独立などが起きるのは歴史が示しています。

 

 地球連邦軍が宇宙艦隊の規模を縮小すれば彼らを守れないので独立されますが、逆に守ろうとしたときの維持コストは話にもならないほどです。

 

 だからこそ、ほころびが生まれるのはUC.140年。しかし、34年間も平和にできて平和裏に自治権を与えれれば、原作の実質的な宇宙自治権の付与における宇宙戦国時代よりはましではないでしょうか?

 

 そして、その頃にはミノフスキー粒子などを利用した太陽炉とエイハブ・リアクターの模造品やEカーボンもどきで、人々はまぁそこそこの暮らしをできてるわけですから。

 

 

 Q.結局、マフティーの意味って何?

 

・知らないよ。マフティーは万人にマフティーの意味があるから、マフティーのことを聞かれたって知らないよ。書いてるからってマフティーの意味を知ってると思うような考えが宇宙世紀の混乱を生むんだ!シャアやアムロだってそこまで深く考えてあれをやってると思うか?マフティーに意味なんか無いんだよ!マフティーに意味を求める行為にこそ意味があるかもしれないが、マフティーによるマフティーのためのマフティーで文章が完成するんだぞ。考えるな、感じ取れ。理解しようとするのは悪である。

 

 

 Q.なんか終わり方が毎回一定でしたけど意味あったんですか?

 

・閃光が最後流れるような作りを意識してました。なので、閃光とダンスこそがこの作品の根幹かもしれません。

 

 




 というわけで終わりです。

 皆様にサイコフレームの輝きがあらんことを。

ー追伸ー

 次回作の公開はまだ未定ですが、ライナーがエレンと三日月に全力疾走させられるだけの平和な作品なのでおたのしみを。

 どうでもいいけど、ギルベルトと狛枝と甘粕とか集めて誰かを走らせるような平和な作品書きたいな。ターニャ・デグレチャフを走らせるとかさ。

 違うな頭がおかしい主人公をまた走らせるべきだな。

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