ルウムの茂みで   作:danny-L

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ジ・オリジンのシャア回想編をしっかり読み返したい今日この頃。


03 ガルマと僕と時々キース。シャアは後回し。

宇宙世紀0074年6月、地球から最も離れたスペースコロニー・サイド3の士官学校の教室で、二人の学生がお坊ちゃんを宥めていた。

 

「えぇい何故だ!何故私はシャアに勝てないのだ!!」

「だーかーらー、熱くなり過ぎなんだってガルマ君、ロランもそう思うだろ?」

「キースの言う通り、頭に血が上れば状況が見えなくなって隙だらけですよ。」

 

ライバルとの対決で実力を発揮しきれないガルマを前に、一人の少年は言いたくて堪らないセリフを必死でこらえていた。

『坊やだからさ・・・』と。

 

 

 

 

どうも、ロランです。入学から2ヶ月が過ぎて学校にも慣れてきたけれど、ガルマ君を坊やと呼びたい衝動を抑えるのが大変です。どんだけヌクヌクと育ってきたんだアレ。

嫌われたって構うものかよ、むしろ早めに嫌われておけば兵舎襲撃も不参加で行けるんじゃないかという期待もしつつガルマ君の世間知らずっぷりにサクサクツッコミを入れてたら、いつの間にかキースと纏めて取り巻き3号4号みたいな扱いになった。

大して育ちの良くない輩にズケズケと意見されるのは新鮮だったんですかね。

ちなみに取り巻き1号2号はいかにもジオン貴族っぽい感じの方々である。

 

ガルマ君がシャアと言う名の壁にぶつかっている現在、1号2号が持ち上げて機嫌を取り、僕とキースが落としながら改善点を指摘するスタイルが確立されつつある。

 

どうも近頃のガルマ君は、同室のシャアと張り合おうとするせいで空回りしてばかり。座学の小テストも凡ミスで満点を逃し、先ほどの徒手格闘の訓練でも相手の見え見えの誘いに乗って突っ込んだら派手に投げ飛ばされた。というかシャアよ、あんな見事な一本背負いをどこで習得したのだ。

 

ガルマ君には、できるだけ早く一皮剥けてもらってシャアと友情(仮)を築いてもらいたいところである。そして兵舎襲撃で国民的英雄(笑)になってもらわねば色々と話が進まないのだ。

そう、襲撃を防いでしまってはガルマ君の存在を市民に知らしめる事は出来ない。ある程度知名度を稼いでおかないと、原作通りに死んだ場合の国葬効果が半減である。

この取り巻き4号には、不本意ながら彼らの暴挙を支援する未来しか見えない。果たして首謀者の近くに居たら出世は近づくのか遠のくのか。

 

あぁでも、シャアに近付いて復讐を止めるのもアリなのか?そうすれば国葬回避できるから襲撃事件も必要なくなるかも。だがタイミングは慎重に選ばなければ。復讐心ほど扱いが面倒なものも無い。下手に接触したら僕まで口を封じられ兼ねない。上手く行っても、「秘密の共有者」としてなんか策謀に絡むことになりそうだ。

原作通りでも、原作ブレイクでも、政治的な暗闘とかあまり関わりたくないな。モビルスーツに乗ってヒャッハーしたいだけなんだよ僕は・・・。

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