個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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職場体験2

 緊急家族会議が開催された

 

 議題は勿論未来連合暫定党首名地正子先生からの発言

 

 未来連合と協定を締結するか否かだ

 

「胡散臭い感じはする」

 

 緑姉が話を聞いてそう言い放った

 

「占いなんて個性をどう信じればいいのよ。占ってもらったわけでもないんでしょ。ましてや率と一度敵対してるのよ」

 

 いいぞ緑姉もっと言ってくれ! 

 

 私事率は今回ほぼ発言権は無い

 

 当事者ではあるがまだ学生だし、ファミールの根幹に関わる問題だからだ

 

「でもさ、メリットは有るじゃん。町工場で作れないサポートアイテムは喉から手か出る程欲しいしさ、この際資金援助ももらったら?」

 

 星姉が言う

 

「資金援助までされたら対等ではなくなるわ。傘下に入る感じになる。あくまでサポートアイテムだけならその会社に紹介状かいてもらうだけですむ。まぁ貸しになるには違わないけど」

 

 愛冠姉が指摘し緑姉が言う

 

「協力したとしてファミールが飛躍できるかが問題でしょ。崩壊が有ろうが無かろうがオールマイト、エンデバー、ホークスの三強をまとめて倒してトップ取る力はまだ無いわよ家に」

 

「そこよ。力が根本的に足りてない。人員を増やす方針はファミールの家族経営の定義に反するからサイドキックを増やせない現状、個性の強化が手っ取り早い。率、名地先生の個性は凄かったのよね」

 

 ようやく発言できる

 

「うん。前にも話したけど複数の個性を持ってるんじゃないかって程応用できてた」

 

「まぁテレポートは別の人がやってると思う発言してたけど」

 

「さぁどうするか」

 

 メリットは私達がコネが無くて中々求められなかった大型のサポートアイテムの導入ができること

 

 デメリット……っていうか信用がそもそもできるのか

 

 もしこれが本当なら過去の三大悪と呼ばれたオール・フォー・ワン、デストロ、張間歐児の3名の関係者が暴れてヒーロー社会根本が崩壊することになる

 

「でも、備えることにしてもやっぱり力が必要だよ……母さんは何か意見無い?」

 

 星姉が母さんに意見を求めた

 

 最終決定権は母さんが持ってる

 

 勿論母さんが現場に出る訳じゃないから時折愛冠姉の反対意見で覆ることがあるけど、今回みたいな意見が別れた時の決定権は母さんだ

 

「……八雲家家訓は率」

 

「より強き個性を」

 

「そう。より強い個性があれば選択肢が増える。……別に殺される訳じゃないんだから協力してきなさい。もし駄目な事をやってるようなら取っ捕まえて警察に突き出してスコアにするくらいじゃなきゃ飲み込まれるよ。シャキッとしなさいシャキッと!!」

 

 鶴の一声だった

 

 やっぱり母さんは強いな

 

 色々問題点はあるがとりあえず明日海浜公園に全員で行くことは決まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たぞ」

 

 海浜公園にやってきた私達はまた目の前の空間が歪みどこか会社の会議室のような場所に飛ばされた

 

「ここは?」

 

『私の会社の会議室です』

 

 ギイーっと扉が開くとロボットの女性が現れた

 

『総統の話を聞いてくれたんですね……良かったー。敵対したらどうしようかと』

 

「正直まだ決めかねてるけど会わなきゃ話が進まないでしょ。こうして4人できたわ」

 

 愛冠姉が代表で喋る

 

『総統含め幹部の皆さんはすぐ来ますのでそこの椅子に腰をお掛けしてお待ちください』

 

「わかったわ。緑、星、率座りましょ」

 

 程なくしてぞろぞろと扉から人が入ってきた

 

 人数はロボットの人を含め6名

 

「ナチチ、自己紹介はいらないかもしれないけど一応しとくわ。名地正子、個性はナチスドイツ。ナチスドイツっぽいことならどんなことでもできるわ。異空間に要塞を作り出したり、からだの一部を武器にしたりね……次」

 

「石田光江です。名地先生の秘書をしています。個性はテレポートで皆さんの移動をしていたのは私です。このように無機物から有機物まであらゆる物体をテレポートさせて動かすことができます」

 

「次」

 

「只野少林だ。個性は占いあらゆる占いを9割で当てる。普段は住職をしている。願成寺って言えばわかるか? あそこの住職だ」

 

「次」

 

『本田紀美子です。個性はメカ。今わが社の女性型アンドロイドに乗り移って居ますが普段は重装甲のもっとメカメカしいのです。この会社の社長をしているのでよろしければ我が社のサポートアイテムを使ってみてください』

 

「次」

 

「峰山書記子でーす。しがないサラリーマンですが帝国大学出身で来期選挙に出馬する予定でーす。好きな事は寝ること。個性は催眠波……相手を眠らせられます以上ー」

 

「最後」

 

「合田進。個性は携帯獣。ポケモンって言えばいいか。それを6体までなら同時に出せる。ポケモンの体力が無くなればクールタイムに半日かかる等の制約は有るが強い個性だとおもっている。普段はペットショップに勤めているが、来期選挙に出馬する予定だ」

 

「ナチチ、以上6名が未来連合の幹部だ。あとは数名の現役国会議員や私達支える人達、来期出馬する人員なんかが未来連合の構成員となる」

 

「思ったより小さい組織なんですね」

 

 緑姉が突っ込んだ

 

「まぁできて数年しかたってない組織だからな。まぁでも強く出きるのは本当だぞ」

 

「そこです。本当に強く出きるんですか? 言ってしまうと率を除いて皆ほぼ頭打ちになってるんですが」

 

「トリガーっていうブースト薬をしっていますよね」

 

「日本では禁止薬物の」

 

「あれを使います」

 

 ガタ

 

「まぁ焦らずに座ってください。あの薬は確かに危険ですが、アメリカだと弱い個性を強く長持ちさせるのに禁止されていません。薬でリミットを破壊し、その感覚を持ったまま薬を使わなくても次の段階に到達し続ける……これを繰り返すことで短期間に個性を強化していきます。元の薬のままだと理性が飛ぶ欠点がありますが、それを弱める錠剤も出しましょう」

 

 秘書さんが言う

 

「……犯罪では?」

 

「ナチチ、綺麗事だけじゃ強くはなれない。まぁ私達で既に行った訓練だから安全は保証するよ」

 

「……さてどうしますかね。率決めていいよ」

 

「え!? 私?」

 

「運命に抗えるって言われたのは率だ。抗うってことはそれだけ過酷な何かが有るってこと。伸びがまだある率が決めた方が良い」

 

「……やろう。やってやろうじゃない!! 強くなってオールマイトも超えてやる!!」

 

「ナチチ!! 良く言った早速やろう!! これがブーストのトリガーだ。今別空間に繋げるから4人でバトルロワイヤルをすると良い、個性を全力で使えるようにするから!!」

 

 この日がターニングポイントだったと思う

 

 後日やっておいて本当に良かったと思う日が来たから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 異空間狼の巣

 

 灰色で覆われた地下要塞の空間で個性全開のバトルロワイヤルが行われていた

 

「意識が飛びそう」

 

「愛冠姉!! 久々に全力で行くよぉ」

 

「全員かかってこい!!」

 

 まず状況を整理すると、皆ギリギリ意識を保っている状態だ

 

 薬のせいだろう

 

 意識を保つ薬を飲んでいなかったら全員意識が飛んでいただろう

 

 そんな状況下で愛冠姉が泥で作った英雄をいつもの倍の14体操作しながら緑姉、星姉、私を相手している

 

 英雄の精度も凄まじく上がってる

 

 普段は灰色の人形の何かだけど今は普通にイケメンや美女って分かる姿をしてる

 

 色も肌色で髪の毛の色もカラフルだ

 

 そんな英雄達が太刀や大剣、大盾に槍と様々な武器を片手に襲ってくる

 

 ちなみに私が対峙しているのはすっぽんぽんの男の子だが、滅茶苦茶強い

 

「アダム! 率を押さえ込みなさい」

 

「50倍インパクト!!」

 

 拳と拳が激突する

 

 衝撃でコンクリートが剥がれるがそんな事に構ってられない

 

「ああああぁ!!」

 

 思いっきりのラッシュ

 

 アダムと呼ばれた英雄もラッシュに合わせてくる

 

「50倍で駄目ならもっともっと倍率を上げてやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちぃ厄介ね」

 

 私事緑は植物を生成しながら巨大な蔓を縦横無尽に動かして愛冠姉の英雄を足止めする

 

 普段は植物の種や街路樹等の媒介を必要とするが、トリガーを打ってから媒介無しで巨大な大木や極太の蔓で攻撃できてる

 

「スパスパ切り刻んで!! 潰れろ!!」

 

 蔓を英雄を押し潰そうと集中させる

 

 操る精度も断然今が上だ

 

 意識が飛びそうだが、確かにこの感覚を掴めば個性は伸びるだろう

 

「ジャックと豆の木!!」

 

 私は渾身の力で植物を巨大な蔓にし、その成長に英雄を巻き込んだ

 

 範囲が大きすぎて星や率を巻き込んだけど

 

 パチン

 

 と星が指を弾くと植物の一部が球体型に切り取られた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「重力操作が楽々だ」

 

 普段は正方形の空間を脳内で作り、その空間内の重力の倍率を指定してようやく指定した空間内の重力を操っていたが、今は指パッチンだけで自由に出きる

 

 重力で物体を圧縮して超密度の高い球体を作り、重力の倍率を操りつつ重力加速を利用して横方向に向けて高速で発射することもできる

 

 愛冠姉が出した英雄も指パッチンだけで行動不能にすることだってできる! 

 

 自身の重力を変更することで高速移動もできる

 

 ヤバい……これならもっともっと上のヒーローになれる!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだったかなトリガーを使った訓練はナチチ」

 

「今回だけで大きく個性が伸びました。トリガーが抜けた今でもトリガー使用時の3分の2くらいは力が使えるんですね」

 

『理性が残ってないとトリガーの効力が切れると元にもどるんですけどね。あと明日は筋肉痛で動けなくなると思うので覚悟してください』

 

「ナチチ、では改めてよろしくファミールの諸君。ほらこれも持っておいてほしい」

 

「この端末は?」

 

「会合が召集するときにメッセージが出てくるあと会合では渾名で呼び合う。ま、名地が決めておこう」

 

「次は2日後に個性増強の訓練をしよう。ではまた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日全身筋肉痛で全員ノックアウト

 

 保須市でヒーロー殺しステインと脳無が暴れたらしいが、距離が遠かったのと動けなくて介入できなかった

 

 もう少し考えて訓練しなければ……いけなかったなぁ

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