個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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林間合宿1

 一部の人がI・アイランドに行っている間、私は名地さんの下で個性を鍛えていた

 

 バチバチ

 

「これは……」

 

 通常時の倍率も80倍にできた時、私は次の形態へと個性を伸ばすことに成功した

 

「リカバリーフォルム……て言うことにしよう」

 

 リカバリーフォルム……体内の治癒能力を活性化させ瞬時に怪我を治していくフォルムだ

 

 殴り合いになっても自動回復を続けるためダメージ軽減になる

 

「次はトリガー無しでもこのフォルムを維持できるようにしないと……」

 

「ナチチ、やってるねぇ」

 

「名地……さん」

 

「相変わらず苦手か名地のこと」

 

「正直に言えばそうです」

 

「うーん、ま、仕方ないね。どうだい進捗は」

 

「個性の新しい拡張性を見つけました。今はそれを体内に覚えさせてるとこです」

 

「ナチチ、順調そうで何よりだ……もうすぐ林間合宿なんでしょ警戒しときな」

 

「警戒?」

 

「只野坊こと裁判長が占いで第一の山場が来ると占いで出たそうだ。特に率はまた死の占いが出てる。今回は様々な占い結果から五分五分って所らしいがねナチチ」

 

「死……」

 

「ま、一応トリガーと副作用止めは持ってきな。何が起こるかわからないからね」

 

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 I・アイランドで事件が起きたようだ

 

 A組の行った面々は無事のようで一安心だがA組呪われてるんじゃないかね……行った先々でヴィランに襲われてるし

 

 夏休みも中盤に差し掛かった時いよいよ待ちに待った林間合宿だ

 

「え! A組補習おるの? つまり赤点取った人がいるってこと!? ええ!? おかしくないおかしくない!? A組はB組よりずっと優秀な筈なのに!? あれれれれ!?」

 

 B組の物間君が煽ってきたが拳藤さんが首チョップをして気絶させ回収していった

 

 今回の林間合宿はB組とも一緒に行われる

 

 バスに乗り込んだらもう皆ワチャワチャしてはしゃぎ出した

 

 しりとりやったり、音楽流したり、ポッキーを配ったり

 

 私もお菓子を食べながら皆とワイワイ話す

 

「1時間後に一回止まる……その後しばらく」

 

 相澤先生がなにか言いかけた

 

 1時間後になにかあるのかな? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1時間後

 

 パーキングでもない近くに崖がある森の近くでバスは停車した

 

 B組も近くには居ないようだ

 

「何の目的もなくだと意味が薄いからな」

 

「よーう! イレイザー!!」

 

「ご無沙汰してます」

 

「煌めく眼でロックオン! キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!」」

 

「今回お世話になるプッシーキャッツの皆さんだ」

 

 緑谷君が興奮した様子で話し始める

 

 このプッシーキャッツは珍しい4人組のヒーローで山岳救助を得意とする結成12年にもなるベテランヒーローだ

 

 一族経営で愛冠姉を中心に纏まってるファミールにはない

 

 誰がリーダーでもなく12年間揉めること無くヒーローを続けている珍しいタイプのヒーロー達だ

 

「ここら一体私らの所有地なんだけど……あんたらの宿泊地はあの山の麓ね」

 

「「「遠!!」」」

 

 あ、察し

 

「今はAM9:30……早ければ12時前後かな?」

 

「12時半までにたどり着けなかったキティはお昼抜きね!」

 

「75倍ハイスピードパルクール」

 

「おお! 察しがいいのがいるね」

 

「八雲!? バスは逆だぞ!」

 

「悪いね諸君……合宿はもう始まってる」

 

 崖を飛び降りた私は全力で森を走る

 

 皆は強制的に土砂を操る個性かなにかで引き起こされた土石流に巻き込まれながら崖の下に落ちたのでタイムロスが発生してる

 

「3時間……余裕!」

 

「今から3時間! 自分の足で施設までおいで! この魔獣の森を抜けて!」

 

 さざっと目の前に土でできた魔物が現れる

 

「ポイントロック! 60倍指銃」

 

 殴るだと威力が有りすぎるとみて私は新技指銃を試してみた

 

 某漫画をリスペクトした高速突きは対象を狭い範囲で破壊するのにもってこい

 

 貫通性も高いため移動の障害を破壊するのにもってこいだ

 

 ざしゅ……ぱん! 

 

 突きの後から来るソニックブームで対象が破裂したが、倍率を下げれば人を傷つけずにダメージを与えることもできる

 

「方向は……あっちか」

 

 私は木々をピョンピョンと踏み台にしながら高速でかけていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねこねこねこ……まさか単独で突破してしかも12時前に到着するとはね」

 

「夏休み期間ずっと鍛え続けてましたし、こういった障害物だらけな所を走る訓練も続けてましたから」

 

「私の土魔獣も簡単に突破してたし将来有望だね」

 

「改めて自己紹介! 私はピクシーボブ! 土流で土を自在に操るよ」

 

「私はマンダレイ! テレパスで一度に複数の人にメッセージを届けられるよ」

 

「あ、私は八雲率です! あれ? 他のお二人は?」

 

「ラグドールと虎はB組のところに行ってるよ。ねこねこねこ、約束通り八雲ちゃんには食事出すからね」

 

「ありがとうございます!! ……あとその子は?」

 

「その子はマンダレイの従甥だよ」

 

「ほら洸汰も挨拶しなさい」

 

「ふん! ……ヒーローになりたい連中とつるむ気はねぇ」

 

「ふーん。別に気にしないけど礼儀知らずはいけないなぁ」

 

 私は洸汰君抱き抱える

 

「離せ!」

 

「ふふ! 弟が居たらこんなんだったのかな? マセちゃって可愛いぞ」

 

「八雲遊んでないでさっさとバスから荷物を降ろせ、ちゃっちゃと飯にすんぞ」

 

「はい! いきなり抱き抱えてごめんね洸汰君」

 

「あ、謝るくらいならやんな!」

 

「ふふ、可愛い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「八雲何時そんなに個性を伸ばした」

 

「夏休み期間中ですよ」

 

 昼食の豚汁と焼き魚を食べながら相澤先生が質問してきた

 

「お前が個性の伸ばし方を知っているとは思ってたが入学時の4倍近く個性が伸びてるだろ……はっきり言って異常だ」

 

「成長期ですよ。成長期!」

 

「今回の林間合宿は個性を限界まで使用することで個性を伸ばすことを前提に日程を組んである……八雲午後は穴掘りだ個性を限界まで使って穴を掘っては埋めるを繰り返せ」

 

「はい」

 

(八雲は成長と言うより進化と表現した方が良いほど成長してる……個性もガンガン伸びて伸び率だけなら緑谷も凄いが、基がしっかりしている分もう既にこいつだけ2年後半クラスの実力がある……I・アイランドに行った組も成長していたが、もしかしたらこいつは他が遊んでいる間に血のにじむような特訓をしていた可能性がある……怪我させねぇようにしねぇと)

 

「あの今更ですけど皆を置いてきて良かったんですかね」

 

「それについては問題ない。別に仲良しこよしで突破しろって言ってねぇからな」

 

「了解しました!」

 

 私は食べ終えると食器を片付け、スコップとピッケルを持って森で穴掘りを始めるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 PM5:20

 

「や──ーっと来たにゃん」

 

 私も5時になった時に宿舎前に戻り、その少し後に皆が現れた

 

 皆へとへとでボロボロだった

 

「八雲ちゃん以外お昼はぬくまでなかったねぇ」

 

「何が……3時間ですか……」

 

「腹減った……死ぬぅ」

 

「悪いね私達ならって意味だけど八雲ちゃんは12前には到着してたからね」

 

「八雲……一人で突っ走ったのかよ……」

 

「察したら直ぐに行動行動! あ、言っとくけどここについても休んでた訳じゃないからね」

 

「でも昼飯食ったんだろ……良いなぁ」

 

「Plus Ultraだよ更に鍛え上げないと」

 

「ねこねこねこ……でも正直もっとかかると思ってた。私の土魔獣が思ってたよりも簡単に攻略されちゃった……いいよ君ら」

 

「躊躇の無さは経験から来るものかしらん?」

 

 その後夕食を取りお風呂となった

 

「ケロ!? 凄いわ率ちゃん筋肉前よりも増えたんじゃない?」

 

「腹筋8つに割れてるわ」

 

「筋肉無いと倍率あげてもしょうがないからね!」

 

 峰田君が覗きをしようとしたり、それを洸汰君が阻止したりと色々あったけど1日目は無事に終わるのだった

 

 

 

 

 

 

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