個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

20 / 36
林間合宿2

 翌日AM5:30

 

「本日から本格的に強化合宿を始める。今回の合宿の目的は全員の強化及びそれぞれによる仮免の習得」

 

「具体的になりつつある敵意に立ち向かう為の準備だ心して臨むように……と言うわけで八雲……こいつを投げてみろ」

 

 相澤先生から渡されたのは懐かしのソフトボール

 

「体力テストの時の」

 

「正直八雲は例外と言って良いほど個性が伸びている。皆もこいつを追い抜く気でやれ」

 

「投げても良いですか?」

 

「八雲の前回の記録は1055.3mどれだけ伸びてるかな」

 

「……80倍ロングキャスト!!」

 

 砲弾を発射するかのごとく投げられたボールはすぐに見えなくなった

 

 ピピ

 

「まぁだろうな……記録4550.9m」

 

「おお!! 4㎞超え!」

 

「すっげえ成長してる!!」

 

「次、爆豪投げてみろ」

 

「八雲で4倍なら爆豪も数倍になってんじゃね?」

 

「体育祭一位!! 意地見せてよ!!」

 

「わかってるわ!! ……よっこら死ね!!」

 

 バビューンと飛んでいき

 

 ピピ

 

「記録709.6m」

 

「あれ? 以外と伸びてない?」

 

「爆豪くん調子悪いん?」

 

「八雲が例外と言ったろ……君達は3ヵ月間で確かに成長した。だがそれはあくまで精神面や技術面、多少の体力の成長がメインだ」

 

「個性そのものはあんまり伸びてない……だから今日から君らの個性を鍛える」

 

「死ぬほどキツいがくれぐれも死なないように」

 

「……八雲ちょっと来いお前だけ別メニューだ」

 

「へ?」

 

「個性を伸ばしつつ合理的に体力を鍛えるメニューだ」

 

 ポンとコンパスと地図、千円札と山の幸一覧と書かれたレポートが渡された

 

「私有地は個性の使用可だ。町まで行って今日のみんなの食材買ってこい……最低3往復して貰うからな」

 

「率ちゃん死んじゃうんじゃ」

 

「そうだぜ先生! 町までってここから何十キロあると思ってるんスか」

 

「八雲が食材買ってこないとお前らの飯ご飯だけだからな。豪華になるかどうかは八雲にかかってる」

 

「筋肉女! てめぇ失敗したら殺す」

 

「今朝の5時半だから……急げば行けると思う」

 

「今日から食材調達は八雲の仕事に決まったからせいぜい頑張れ」

 

「はい!」

 

 こうして私は常時個性を使用しながら木々をフリーランニングで飛び移りながら食材買い出しに行くことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千円を3往復で三千円……近道かボロボロになるまで頑張れば5往復行けるかもしれない……町のスーパーじゃなくて直売所や業務用スーパーで買えば値段を節約できる……水も買わないと行けないのか……ペットボトル数本とデカイバックも渡されたけど湧水も探さないといけないのか」

 

 行きは軽いが帰りは水を入れれば30キロの重りコースだな

 

「ええっとこう進んだから……お! タラの木の群生地発見……あぁ竹の群生地も見つけたけどタケノコはこの時期無いよなぁ……タラ……魚……確か宿泊施設に川用の罠有ったな……次の時持ってこよう」

 

 ……これ最終日除くとあと5日続けるのかぁ

 

 辛いなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぜぇ……はぁ……ぜぇ……はぁ……

 

「アハハハハまさかまさかの6往復してくるとはあちき達でもできないよ!! 凄いね」

 

「ほぉ猪捕まえてきたか流石にこれを学生が捌くのは無理だな。我がやろう」

 

 つ、疲れたぁ

 

 業務用スーパー町の反対側かよ

 

 めっちゃ距離有ったし、直売所は量無いし……2クラス40人分の食材辛い! 

 

 もう足、肩パンパンに張ってるし……明日筋肉痛確定じゃん

 

 一応言っておくと笑ってる人がラグドール、我って言ってる人が虎さんだ

 

 虎さん性転換した人で元々は女性だけど今はゴリゴリのマッチョさん

 

「何をしている捌き方を一緒にやるぞ。明日もし捕まえてきたら八雲、貴様がやるのだぞ」

 

「はい!」

 

「はいじゃない! イエッサーだ」

 

「イエッサー!」

 

「悪いね八雲! B組の分まで」

 

「拳藤さん大丈夫、明日も頑張るよ」

 

「いや、拳藤労う必要なんかないさ! A組は優秀なんたまだからB組の分まで働いても別に苦じゃないのだろう!」

 

「物間くんcrazyデス! ワターシ達のタメに頑張っタ八雲さんを労ウのは当然デス」

 

「何を言うか角取かはぁ」

 

「ごめんね物間が」

 

「大丈夫明日も頑張るね」

 

 

 

 

 

 

 

 夕飯は皆でカレーと山菜の天ぷら、魚の塩焼きとなった

 

 当初の予定ではカレーだけだったが八雲の頑張りでより豪華になったな

 

 そんな八雲は猪を捌いてグロくてグロッキーか……血に慣れさせないと駄目だな

 

 さて、夕飯後補習も有ることだし俺も頑張るか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねこねこねこ、今夜はクラス対抗肝試しを結構するから八雲ちゃん早めに帰ってきてね」

 

「わかってます……筋肉痛で昨日ほど往復はできないので……」

 

「休むんじゃねーぞ。今日の夕飯もお前にかかってるんだからな」

 

「ら、ラジャー……じゃあ行って来ます」

 

 

 

 

 

 

 

 頑張って5往復をし、筋繊維がちぎれる感じがするのを必死に堪えながら夕飯の支度をする

 

「今日は我と魚の〆方だ」

 

「い、イエッサー」

 

 なんか私だけサバイバル訓練をしてる感じがするのですが……気のせいじゃないよね

 

 爆豪君はここでも才能マンで包丁さばきめっちゃ上手だったりと皆の意外な一面を見れた

 

 

 

 

 

 

 

「腹も膨れた、皿も洗った! お次は」

 

「肝を試す時間だ!!」

 

「その前に心苦しいが補習連中は……これから俺と補習授業だ」

 

「「「嘘だろ!!」」」

 

 ずるずるとロープで引きづられ補習の面々は相澤先生に連れ去られた

 

「はい、と言うわけで脅かす側先攻はB組、A組は二人一組で3分置きに出発、ルートの真ん中に名前を書いたお札があるからそれを持って帰ること」

 

「脅かす側は直接接触禁止で個性を使った脅かしネタを披露してくるよ!」

 

「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ!!」

 

「やめてください汚い」

 

 ……20人で3人補習だから

 

「一人ぼっち私かぁ……しかも順番真ん中だし」

 

「八雲ドンマイ! なんかいつもそういうの個別だよな」

 

「切島君結構気にしてるんだからね! そういうの!!」

 

「ほら先頭はもう行ったよ次の組準備しな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「5組目ヤクモキティ出発しな」

 

「はい」

 

 さてどこで脅かしてくるかなぁ

 

「えっとここ左か? ん? なんかルートおかしい気がするけど順路なんだよね?」

 

 

 

 

 

 

 

「インパクト! 八雲ちゃんだけルート変えたよ」

 

「トガちゃんありがとね……さて、仕事をしますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「5分近く歩いたけど誰も出てこないし……どうなってんだか」

 

「それはね……ヴィランが襲撃しているからだよ」

 

 ゾクッとした

 

 正面からキャリアウーマンみたいな女性が現れる

 

「黒髪童顔、胸無し、背が女性にしては高め……そしてその声」

 

「八雲率ちゃんでOK?」

 

「……だれ?」

 

「ヴィランだよお姉さんは……八雲率、君を誘拐しに来た」

 

「……A組はとことんなんか有るね……倒して逃げる!!」

 

「ヴィラン連合開闢行動隊出撃」

 

 !? マンダレイのテレパス

 

『ヴィラン二名襲来! 他にも複数いる可能性アリ! 動ける者は直ちに施設へ!! 会敵しても決して交戦せず撤退を!!』

 

「マンダレイ……ごめんなさい。相手が逃がしてくれなさそうです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「80倍率!! メガトンパンチ!!」

 

「大きな衝撃!! ビッグインパクト!!」

 

 互いの拳が触れた瞬間に落雷かのような轟音と爆風が周囲の木々を破壊し尽くした

 

 たった一撃でこれだ

 

「25倍!! マシンガン!!」

 

 木片や小石を指弾で飛ばして牽制するが

 

「遮る衝撃! ブレークインパクト!!」

 

 空気中に亀裂がはしると亀裂に木片や小石が吸い込まれ塵となった

 

「どうしたヒーロー!! ノーダメージだ」

 

 まるで名地さんと戦っている時のようだ……コイツは強い! 

 

「75倍ハイスピード!! 80倍ラビットキック」

 

 近くでまだ倒れてない木を踏み台に使いラビットキックを放つ

 

 前の20倍とは威力も速さも違う強烈な一撃

 

「多数の衝撃! メニーインパクト!!」

 

 何もない場所でラッシュしたかと思うと、私がその場所に到達した瞬間左方向に吹き飛ばされた

 

「私の衝撃は溜められる」

 

「けほっけほ!」

 

「あらあら可愛い顔が傷ついちゃって血を出しちゃってるじゃない」

 

 一歩ずつ近づいてくる

 

「射程範囲内!! 80倍!! 二重の極み!!」

 

「ツインインパクト」

 

 パパンと乾いた音の次に再び爆風

 

 私は受け身を取りながら転がり距離を取る

 

「やるねぇ私の服が汚れるなんていつぶりか」

 

「そいつはどうも」

 

「自己紹介がまだだったわね……ヴィラン名インパクト! 衝撃深(しょうげき しん)貴女を確保する」

 

「してみろヴィラン!! この八雲率が倒してやる!!」

 

「いざ」

 

「85倍」

 

「「インパクト!!」」

 

 

 

 




可憐なる衝撃
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。