皆も本当にギリギリになりながら合格し、雄英1年A組全員が2次試験に移行することができた
特に青山君が最後の最後で活躍したらしくそのお陰らしい
するとアナウンスが入る
『えー、100人の皆さんモニターをご覧ください』
モニターには一次試験で使われたフィールドが映し出されていた
すると会場の各所が爆発する
瓦礫の山があっちこっちに出来上がる
『次の試験でラストになります! 皆さんはこれからこの災害現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』
バイスタンダーは現場に居合わせた人と言うことだ
偶々現場に居たことを想定した救助演習……か
『ここでは一般市民としてではなく仮免を習得した者としてどれだけ適切な救助を行えるか試させてもらいます』
よく見ると老人や子供が瓦礫の山を歩いている
「あぶねぇ! なにやってんだ!!」
『彼らはあらゆる訓練において今引っ張りだこの要救助者のプロ! HELP・US・COMPANY(ヘルプ・アス・カンパニー)略してHNC(フック)の皆さんです』
『傷病者に扮したHUCがフィールド全域にスタンバイ中、皆さんはこれから彼らの救助を行ってもらいます』
『尚今回は皆さんの救助活動をポイントで採点していき演習終了時に基準値を越えていれば合格とします』
「神野区を模してるのかな」
緑谷君が意味深そうに呟いた
確かに言われてみれば壊滅した都市エリアに目が行く
……頑張ろう
改めて気合いを入れるのだった
ジリリリリとベルが鳴る
『ヴィランによる大規模破壊が発生! 規模は○○市全域建物倒壊による傷病者多数! 道路の損害が激しく救急先着隊到着に著しい遅れ! 到着するまでの救助活動はその場に居るヒーロー達が指揮を執り行う! 一人でも多く命を救い出すこと!!』
控え室がまたパカッと割れ2次試験がスタートする
「とりあえず一番近くの都市部ゾーンへ行くぞ! 付いてこい!」
「なるべくチームで動こう」
声を掛け合って救助を開始する
「麗日さんこことここの瓦礫浮かせて、仮設の道を作る」
「了解!」
私のパワーと麗日さんの力でで瓦礫を退かしていく
「救護所は控え室で!」
「仮設の救護所も必要だ」
「トリアージ(負傷者の重傷度に応じて治療の優先度を決めること)は任せて」
諸先輩方も動いている
経験の差で私達のやれることは少ない
……だけど出来ることをやるんだ
「いてぇ早く助けてくれ!!」
「意識あり、救助者確認」
「誰か瓦礫を押さえられる個性の方はいませんか!!」
「私がいきます!」
瓦礫を押さえながら八百万さんが鉄骨を出し、私と瀬呂君で補強し、小さい瓦礫を麗日さんが退かしていく
「救助完了! おじさん歩けますか」
「瓦礫に潰された時に足を痛めた」
「わかりました。私が背負って救護所に運ぶので皆さん別行動で」
「うん! 八雲さん気をつけて」
「おじさん大丈夫ですよ。意識をしっかり持ってくださいね」
声をかけながら救護所に運ぶ
「あなた、そのおじさん見せて」
「意識あり、足を瓦礫に潰された衝撃で痛めた模様、歩行困難」
「うん、それじゃ真ん中のスペースに運んで」
「はい!」
ドカン
第二の爆発が発生
対敵も想定してるのか!?
「ギャングオルカ!?」
ヒーロービルボードチャート現在10位の彼がヴィラン役で現れた
その他にも手下と思われる方々が攻撃に加わる
「皆を避難させろ! 奥へ!! ヴィランからできるだけ距離を取れ!!」
傑物学園高校の方が足止めに動くがギャングオルカに一撃で行動不能になる
「私も動く足止めは任せて!! 緑谷君! 撤収の補助を!!」
「わかった!」
状況が目まぐるしく変わるが私がやるしかない
手下もパッと見20名前後……腕を増やして伸ばして捕まえる
手数を増やせ
「千手観音フォルム!!」
「また一人足止めか! 学習しろヒーロー!」
「ロックオン……射出!!」
腕を伸ばし続け手下を押さえつける
「腕が伸びた!? シャチョー!!」
「動揺するな対処は可能だ」
キーンと音が飛んでくる
ギャングオルカの個性はシャチ……シャチっぽいことを強化して行うことができ、パワーもある
今の攻撃は超音波攻撃か!?
「三半規管を揺らしてまだ立てるか凄まじいな」
「せっかく掴んだのに全部解除されてしまいましたよ」
手下達を伸ばした腕で捕まえていたが、ギャングオルカの攻撃で解除されてしまった
「援軍に来た! 八雲大丈夫か!」
「轟君ナイス! 手下押さえるの頼む!」
「いや、広範囲攻撃でギャングオルカは押さえる! 手下を頼む!」
「了解! 頼んだよ」
「おう」
轟君がギャングオルカを押さえている間に私は手下を制圧していく
「セメントガンを喰らえ」
即効固まるセメントを発射し、私の足を潰そうとするが
「150倍ハイスピード!!」
「速い! 照準が定まっ」
「気絶してもらうよ」
軽いパンチを腹部に当て、気絶させる
「これで10人目……轟君は……なにをやってるんだ!!」
夜嵐と呼ばれた士傑高校の人と仲間割れをしていた
「今だセメントガン!!」
「空気砲!」
空気を打ち出しセメントガンを相殺させる
「遠距離も対応可能か」
「時間を稼ぐ!!」
私は私で手一杯だ
そうこうしてると轟君と夜嵐君がギャングオルカと手下達にやられてしまう
手下の数も増えてきた
10人倒したのに今は30人近くいる
「さぁどうするヒーロー」
「倒すっきゃ無いでしょリカバリーフォルム」
腕をしまい回復力を上げる
「縮地」
「瞬間移動か」
「ラッシュ!!」
「超音波!!」
「効かないよ!! もう回復した」
「何!?」
「轟君私を巻き込んでいい! やれ!!」
チラリと轟君を見たときに何かを企んでいるように見えた
だから私を巻き込んでの攻撃を要請した
「うおおおお!!」
夜嵐君も連携し、火災旋風が巻き起こる
「不味い! シャチョーはシャチョポイから乾燥には滅法弱い!!」
「いい炎だよ轟君、夜嵐君……さぁギャングオルカ! 第二ラウンドだニューフォルムファイヤーフォルム!!」
「炎を纏った……火傷は直ぐに治癒するわけか」
「ファイヤーインパクト!!」
炎での攻撃は確実にギャングオルカを追い詰める
遠くでスマッシュという声も聞こえてきたから緑谷君も救助活動を完遂し援軍に来たと見た
「なんの!!」
キィンと超音波で火災旋風を破壊し、私の炎も吹き飛ばした
「さぁ次の手は? ヒーロー」
「マッスルフォルム……インファイトだよギャングオルカ!!」
ビ────
とブザーが鳴り
『えー、只今をもちまして配置された全てのHUCが危険区域より救助されました。誠に勝手ではございますがこれにて仮免試験全工程終了となります!!』
「……流石だ八雲率」
「ギャングオルカさんありがとうございました」
「神野ではすまなかった。我々が戦わなければならなかったが、君を戦わせることになって」
「いえ……あの経験があり今の私があります」
「もう既に並みのヒーローとは実力面では越えている……本免も頑張れ」
「はい! ありがとうございます!」
その後合格発表があり、私は無事仮免を習得した