個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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オールマイトとお話

 仮免試験は轟君と爆豪君の体育祭ワンツーが落ちる大波乱があったものの、それ以外の皆は無事合格した

 

 落ちた2人も3ヵ月間の特別講習を受け、個別テストで合格すれば仮免を発行するとのことで2人もやる気になっている

 

 新コスチュームも戦いやすく後でレザー先輩と旅程先輩にお礼に行こう……そう考えていたら携帯にメールが届いていた

 

『今夜事務室少し話さないかい?』

 

 短いメッセージだった

 

 相手はオールマイト……今夜は長い夜になるなと感じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オールマイト」

 

「私が事務室で待っていた!!」

 

「……」

 

「いや失敬。癖でね」

 

 事務室に入るとオールマイトがいた

 

 お茶とカステラが置かれていることから話はとても長くなるだろう

 

「今日オール・フォー・ワンと会ってきた。君を誉めていたよ……素晴らしい個性と戦闘能力だと……君の師を見てみたいとも言っていた」

 

「……姉達に協力してもらったりしましたが、戦闘スタイルは独学です」

 

「……すごいな八雲君は」

 

「すごくありませんよオールマイト。まだまだ経験も力も足りない」

 

「……神野区での戦いの時君は過去の遺物とオール・フォー・ワンの事を言っていたよね……オール・フォー・ワン知っているようだったがどうなのかな」

 

「昔話で伝説の支配者オール・フォー・ワンと言う名前と個性を複数所持していることは知っていました。だから寿命を伸ばす個性や不老の個性を所持して生きているのではと考えていました」

 

「そうなのか」

 

「知ったきっかけも偶々です。ただどうしても引っ掛かったので詳しく調べただけです」

 

「彼が九代目と連呼していたのを覚えているか」

 

「はい。私にはなんの事がわからなかったのですが」

 

「あれは私の個性の事だ……君も命を狙われているから話さなければならないと思っていたんだ。八雲少女……君には知る権利がある」

 

「オールマイトの個性」

 

「個性の名前はワン・フォー・オール……聖火の如く受け継がれてきた個性だ」

 

「ワン・フォー・オール……」

 

「そうだ。九代目と言っていたのは君がその九代目継承者と勘違いされたからだ」

 

「なるほど……」

 

「この個性は鍛えた力を蓄え、他者へ渡すと言う物だから私を含め八代継承したことでとてつもないパワーを得るに至った」

 

「そしてこの力をもって私はオール・フォー・ワンと6年前に戦った……結果は痛み分け……奴を生命維持装置を付けなければいけないほど弱体化させた代償がこの姿だ」

 

「呼吸器官半壊、胃袋全摘、度重なる手術と後遺症による憔悴でガリガリの骸骨のようなこの姿さ」

 

「……オールマイトがなぜ弱体化してしまったのかはわかりました。こちらからも質問がしたい」

 

「なにかね?」

 

「誰が本当の九代目なのですか? もし居ないのであればそれはそれで厄介なのですが」

 

「……緑谷少年さ」

 

「緑谷君が……」

 

 私は思い出していた

 

 只野坊の占いを思い出していた

 

『占いでその運命に抗える人物を探した。1人はオールマイト、1人は緑谷出久、1人は……君だよ八雲率』

 

 そう、占いには緑谷君の名前が有ったのだ

 

 オールマイトは神野で運命に抗い力を失った

 

 緑谷君は私から見てもまだ力を十全に使いきれてない

 

 私も成長途上だ

 

「緑谷君をオールマイトがお気に入りの理由がわかりました……それで私は何をすればいいんでしょうか? 緑谷君が成長するまで私が世間では後継者扱いをされろと?」

 

「死柄木弔……ヴィラン連合壊滅に動いてほしい……勿論学生の内に警察とヒーローの手で終わらせるつもりさ……だが長引いた時に君と緑谷少年が協力することでオール・フォー・ワンの残り火を完全に消してほしい……そして新たな象徴となってほしい」

 

「勿論ヴィラン連合から命を狙われているので潰すのは賛成します……ですが新たな象徴は私ではなくファミールです。私はどこまでいってもファミールを盛り上げることしか頭に有りません。日本の治安向上や、犯罪の抑止力も過程でしか有りません」

 

「それでもいいなら私も動きます」

 

「……八雲君は八雲君らしく動くといい。これから……いや次世代の日本を頼んだよ」

 

「はい!」

 

「夜にすまなかった。寮まで送るよ」

 

「ありがとうございます」

 

 オールマイトの秘密を知った

 

 オール・フォー・ワンがまだ勘違いしているかはわからないが、途中で撤退したヴィラン連合……オール・フォー・ワンの秘書だったインパクトは確実に勘違いしているだろう

 

 そう遠く無い内に接触することを私はまだ知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、緑谷君と爆豪君が喧嘩をしたらしい

 

 爆豪君は4日、緑谷君は3日の寮内謹慎を相澤先生から命ぜられた

 

 だから2人を除いて始業式に出る

 

 途中でB組の連中に絡まれたりしたが、始業式が始まる

 

 校長先生の長い話の中にインターンと言う言葉があった

 

 皆は職場体験の発展とかこそこそと話していたがインターンは違う

 

 ファミールで何人かインターンに参加した人が来たりもしたから私は知っている

 

 本物ヒーローと同等の事を求められる物だ

 

 インターンもそうだが私は明日に控えた本免試験がある

 

 内容はまた不明だが今度は合格しなくては……というか雄英生で今回の本免を受けるのは私だけらしい

 

 今度は雄英で固まるなんて事ができない

 

 1人で全員を相手取ると思わなくては……

 

 

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