個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヒーロー本免試験3 VSヴィラン連合特殊作戦隊

 市街地で民間人の避難場所への誘導を行っていた私は既に市街地が戦場になっていることを知る

 

 先に到着しているはずの試験でヴィラン役をやるはずだったヒーロー達が傷を押さえて倒れていたり、中には亡くなっている方もいた

 

「早く……民間人の保護を」

 

「大丈夫ですか! 意識をしっかり持ってください!」

 

「ヴィランは音を消して近づいて攻撃してくる……気を付けろ……」

 

 ヒーローはそこで意識を手放した

 

 音を消すヴィランか……とにかくこの人を安全な場所に避難させないと

 

 バシュンと体に傷が付く

 

 異常発達した筋肉で受け止めたそれは弾丸だった

 

「……狙撃……音が全くしなかった」

 

 私は咄嗟に亀みたいに丸くなり気絶したヒーローを守る

 

「肉体強化150倍」

 

 これで意識している間は弾丸が当たってもダメージは入らない

 

 でもどうやってこの人を守るか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ターゲットは見つけた……小銃で狙撃してみたが、何よあれ……かすり傷程度のダメージしか与えられないなんて……個性使用中だと他のメンバーに通信で喋れないし、さっきプロミネンスが電波塔を破壊したため携帯でメッセージを文字入力で送ることもできない

 

 火柱を目印にプロミネンスと合流するか、さっきの雪崩の地点へ行ってインパクトと合流するか……それとも監視するか

 

 監視だな最悪信号弾で場所教えれば各自集まれるし、私は私に出来ることをしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

「吉良さん! ヒーロー達から情報が集まってきました」

 

「ヴィランの内訳は」

 

「ヴィランはヴィラン連合による攻撃で現在30人いたヴィラン役ヒーローの内10名が死亡確認、5名が安否不明、10名が重軽傷です! この情報も情報特化のヒーロー候補生が掴んでくれた情報になります」

 

「黒いドームと島の避難はどうなっていますか」

 

「現在島民の8割はここに撤収完了しています!」

 

「黒いドームは私から……このドームは外部との音を遮断する物らしく、衛星電話の使用が不可能になっています」

 

「ヴィランは徹底的に外部との通信を遮断したようです! 先ほどあった雪崩によりこの島唯一の港が使用不可能になりました」

 

「ここまで計算されているとは……ここにいるヒーロー候補生で個性を使いこの会場の要塞化を進めるのです! 定期連絡が無いことが分かれば外部もここの異常を察知してくれるでしょう」

 

「はい! その様に動きます」

 

「頼みました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 狙撃が止んでから5分が経過した

 

 とりあえず亀の様な格好になりながらも道の端に移動し、気絶したヒーローの止血を行った

 

 血を流し過ぎているため助かるかわからないが、私に出来ることはしたつもりだ

 

 抱っこをし、民家の壁に気絶したヒーローを押し付けながら、狙撃されたと思われる位置を私の背中で守り、とりあえず民家に避難する

 

 民家の中に入り、壁に囲まれているトイレの中に気絶したヒーローを入れ、私は民家から出る

 

 視力を強化し、隅々まで見るが、ヴィランの姿は見えない

 

「ここらの撤収は完了した! 君も早く別のところへ!」

 

「馬鹿! 狙撃されるぞ!」

 

 いきなり現れたヒーロー候補生の先輩を私は咄嗟に庇った

 

 また音はしないが狙撃された

 

「ひ!?」

 

「民家に隠れて!」

 

「お、おう!」

 

「このまま足止めされるのも面倒! さっきの弾丸の角度から射撃ポイントを割り出しました! 貴方はトイレにいるヒーローを数分たったら担いで逃げてください! 狙撃しているヴィランを何とかします!」

 

「お、おう! 頼むぜ」

 

 バッと民家から先ほど狙撃したと見られるこの島にある灯台に移動する

 

「私の頭脳があそこって割り出した……待ってろヴィラン!」

 

 私は地面を思いっきり蹴り、大ジャンプして灯台の展望スペースに着地する

 

「待たせたなヴィラン!」

 

「ヤバ!?」

 

「150倍インパクト!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヒラリとターゲットのパンチをバク転してかわす

 

 小銃を捨てナイフに持ちかえる

 

 近接戦は私はすごい不利だ

 

 とにかくこの場から脱出することに専念しよう

 

「サイレンスドーム」

 

 黒いドームでターゲットを包む

 

 だだ音を外に漏らさないドームだが、初見の相手にはわからないだろう

 

 今のうちに距離を取ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は黒いドームに包まれてしまい、相手がまた発砲してくると思った

 

 この至近距離だ、眼球を狙われたら流石に強化でも守りきれない

 

 顔を腕で隠しながら相手のでかたを伺うが待てど何もしてこない

 

「やられた!」

 

 バッと腕を振るうと黒いドームは消え、ヴィランは何処にも居なかった

 

「奴の狙いは足止めか! なら次は避難場所が危ない!」

 

 私は避難所に向かい走り出す

 

 

 

 

 

 

 

 黒いくノ一の様な服を着た人が現れる

 

 サイレンスだ

 

「どうしたサイレンス? ここの持ち場は私だろ」

 

「ターゲットと交戦したが銃弾が効かなかったから援軍を求めてプロミネンスと合流した」

 

「一番攻撃力無いものね……ここら辺にいたヒーローは全員死んだか戦闘不可能の重傷だ。固まって動く方が良いか?」

 

「そうしたい。私とプロミネンスのコンビならターゲットも殺せるはず……確証は無いが」

 

「いいよ! あたしはあたしなりに暴れるだけさ! ……次の目標はやっぱり避難所にしよう」

 

「了解。先行偵察してターゲットがいるか確認する」

 

「頼んだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 避難所は要塞化され重症重傷のヒーローが医者や治癒できる能力の人によって必死に傷の悪化を抑えようと努力していた

 

 ミチルさんも引っ張りだこのようでドタバタと会場を駆け回っている

 

 とりあえずここが狙われたようではなく一安心

 

「若いのこの瓦礫をバリケードの一部にするから手伝え!」

 

「はい!」

 

 私は入り口付近の防御を上げるため瓦礫や廃材を利用してバリケードを作っていく

 

「外のヒーロー達はどうするんですか」

 

「あ? ヴィラン倒すか負傷するまで帰ってこれねぇよ分かれよ」

 

「私も再度ヴィラン退治に行ってきます」

 

「おう! 気を付けろよ! だだ今の入り口はバリケードで塞ぐから中に入るには別のルートになると思うから覚えておけよ」

 

「わかりました」

 

 私はジャンプでバリケードを突破すると再び外に出るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出てきた! プロミネンスに信号を!」

 

 私は信号弾を放つ

 

 赤い光が空に登っていく

 

 私はすぐにその場を離れようとしたら

 

「見つけましたよ! マッスルヒーローホールドがヴィランの貴方を現行犯で捕獲します!」

 

「厄介な!」

 

「ビルドアップ! さぁナイフは効きませんよ! 私には!」

 

 サイレンスとホールドの戦闘が始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「信号弾!? 何かの合図か!?」

 

 私は無音で発射された信号弾が偶々見えた

 

 恐らくさっきのヴィランが仲間に何かしらの合図を送ったのだろう

 

「くっ!?」

 

 次の瞬間、私がいた位置に火柱が登った

 

「おお! 避けるかそうか! ……貴様が八雲率だな!」

 

「ヴィラン……」

 

「あー、プロミネンスだ! よろしく! まぁ今回の任務かお前の殺害だから死んでくれや!」

 

 また火柱が上がる

 

 余裕で避けるが、遠距離高火力だと相性悪いな

 

「150倍! メガトンパンチ!」

 

 ブオンと音を出しながら殴る

 

「おお! 当たったら一撃だなこりゃ! 火炎放射!」

 

 プロミネンスというヴィランが口から炎を吐き出す

 

「炎を生み出し放出する個性か! 遠距離でも出せる」

 

「概ね正解だ! さぁ火力を上げていこう」

 

 プロミネンスは体に纏う炎を赤から黄色に変える

 

「アヒャヒャヒャヒャ! さぁ中火力だ! 燃え尽きるなよ!」

 

 プロミネンスが指先をこちらに向ける

 

「熱線!」

 

 私は避けるが線の先の地面が焦げ付く

 

「さぁさぁさぁ! どうするヒーロー?」

 

「150倍! インファイト」

 

「そうくるよなぁ! 接近戦だよなぁ!」

 

「ぶっ倒れろ!!」

 

「まだ中火力だ! まだあたしは暖まってねーぞ!」

 

 私のパンチに炎の塊をぶつけてくる

 

 それがクッションになってダメージが減少しているようだ

 

「高火力!」

 

 色が白に変わる

 

 火柱の勢いも大きくなる

 

「マッスルフォルム」

 

「出たな偽オールマイト」

 

「貴様は私が倒す!」

 

「150倍空気砲!」

 

 マッスルフォルムにより押し出す空気の量も多くなり、広範囲に空気の塊が押し出される

 

「く!? おいおい高火力の炎を手を押し出しただけで一瞬で消しやがった! バケモンかよ!」

 

「貴様は危険だ! 倒れろプロミネンス!」

 

「やなこった!」

 

 私とプロミネンス両者が拳をぶつける

 

 合わさった瞬間に爆風が周囲に襲いかかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼヒューゼヒュー」

 

「はぁはぁ……」

 

 私、ホールドはヴィランと交戦していたが、ちょこまかと逃げるヴィランにスタミナを削られていた

 

「増加系の個性でここまで手こずらせるとは……あなたも危険だ! ここで将来の危険因子は殺害する」

 

「おいおい! まだ私のマッスルパワーは上がるぞ!」

 

 皮下に収まらない筋繊維が更に膨れ上がる

 

「名も知らないヴィラン! 貴女はこれ以上見過ごせない! ここで倒す!」

 

 チャキっと無音で拳銃を発砲する

 

 ホールドの体に当たるが僅かに筋繊維を傷付けるだけ

 

「やはり拳銃は効かないか……マスキュラーの個性が敵だと厄介な」

 

「叔父さんと一緒にするなぁぁぁ!!」

 

 ドゴーン

 

 地面にクレーターが出きる

 

「叔父とは鍛え方が違うんだよ! ……若い率が頑張ってるんだ……先輩の私が頑張らないといけないよね!」

 

「マッスルキングダム……ブロンズ!!」

 

「く!!」

 

 ズガガガとまた無音で今度は小銃を発砲する

 

「筋肉増強中の私は硬い!!」

 

 鋼の筋肉

 

 小銃による攻撃に怯むこと無く私は拳を振るう

 

「マッスルキングダム……シルバー」

 

 拳の威力が増していく

 

 ガチャンと相手は小銃でガードするがそのガードごと破壊する! 

 

 ガチャンガチャンガチャーン! 

 

 3発目に小銃が縦に裂けた

 

「く!?」

 

「マッスルキングダム! ゴールド!! レッツマッスル!」

 

 筋肉膨張が最高に達した

 

 この一撃を相手にぶつける! 

 

「うおおおおおお!」

 

「なめるなぁぁぁぁあ!」

 

 私の拳はヴィランのあばらに直撃した

 

 バチュンバダンドンとヴィランは転がり木にぶつかって止まる

 

「はぁはぁ……どうだ!」

 

 カチャ パン

 

「うぐ!?」

 

 筋繊維の隙間に弾丸が……肉体に到達している

 

「ちっ! ペッ」

 

 血を吐き出しながらヴィランはヨロヨロと立ち上がり

 

「今回は負けといてやる」

 

 そう言うと瞬きした瞬間に何処かに消えていた

 

「に……がした」

 

 倒したと思って油断した……力を抜いた瞬間に撃たれたから弾丸が体に到達してる……臓器に傷は付いてないが焼けるように痛い

 

「ケボ!? 毒か……弾丸に毒でも塗っていたか!?」

 

 私は無理やり弾丸を摘出すると意識が途絶えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はぁはぁ……やられた……あばら骨が数本逝った

 

 臓器に傷付かないよいに動かなくては……私の目標は未達成だけどこれからは隠れながら折れたあばらを包帯で固定して鎮痛剤を打って……ふぅ、初日にこれかぁ……鈍ってるな私

 

 私はペンダントを開く

 

「スズカちゃん……お母さん頑張るからね」

 




難産で遅くなりましたごめんなさい
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