個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヒーロー本免試験4 VSヴィラン連合特殊作戦隊

 プロミネンスの炎が青色に変わった

 

「超高火力だ」

 

 相手の火力が増した所で私の優位は変わらない

 

 拳圧で全てを吹き飛ばすのだから

 

「エアスラッシュ!」

 

 空気砲から更に発展させ、指を弾く事(デコピン)で空気の弾丸を作り出す

 

 空気砲と違い最大両手で8連射が可能だ

 

「ここに来て技の精度を上げてくるか!」

 

「防いだな……それが貴女の失策だ」

 

 プロミネンスは腕でエアスラッシュを何とか防いでいたが、視界の半分を腕で隠してしまった

 

 高温で暖められた空気が上がる事をも考慮してエアスラッシュを撃って良かった

 

 私は体勢を低くして腕で隠した死角に潜り込み思いっきりのアッパーを繰り出した

 

「15倍! スカイアッパー!!」

 

 ゴチンと拳が顎を捕らえた

 

 威力を抑えたから何とか立っているが軽い脳震盪を起こしているようだ

 

「馬鹿な……こんな単純な手に」

 

「150倍空気砲」

 

 ドオンと空気砲を発射し、プロミネンスは木に背中を強打するまで転がっていった

 

「はぁはぁヴィラン撃破」

 

「そういう訳にはいかないのだよ」

 

 鞭を持った男が現れた

 

「火柱が上がったから見に来てみれば……ダサいぞプロミネンス」

 

「し、ゃあねぇだろ……予想より、遥かに……つえぇぞターゲット」

 

「ふむ……仕方がないな。プロミネンス動けるようになったら逃げろ。その傷じゃあ戦闘不能だろ」

 

「すまねぇ」

 

「なに……強者ほど戦ってみたくなるのは闘技者の宿命でな……俺を倒してみろ!! 八雲率!!」

 

「次から次えと……ヴィラン全員叩きのめしてやる!」

 

 そうこうしてるとこちらも援軍が来た

 

「大丈夫か!」

 

「後は俺らに任せろ!」

 

「酷い火傷じゃないか」

 

「大丈夫です回復しますから」

 

 私は傷を治癒し始めていた

 

 ヴィランと会話中手を出さなかったのも傷を治癒する時間が欲しかったからだ

 

「4対1か問題ない」

 

「奴は電気死刑執行人のエレクトロキューショニストだ! 対峙した他のヒーローからの情報だと奴は電気で人を殺してくるぞ」

 

「だからどうした」

 

 鞭を振るいヴィランがこちらを捕まえようとしてくる

 

「本体殴ればいけるか!」

 

「おらに任せろ」

 

 岩を操る個性のヒーロー候補生が岩を操ってヴィランに攻撃する

 

「失笑!」

 

 バチッと光るとヴィランは岩を粉々に粉砕した

 

「俺は雷をも操る者だ。その程度の攻撃効かぬわ!」

 

 私の回復は終わった若干のひきつれを起こしているが、無理やり動かすことで皮膚を伸ばし、更に回復させることで皮膚が模様みたいになっているが問題なく動かせる

 

「25倍ショットガン!」

 

「電気網」

 

 鞭を振るい放出した電気で網状にし、蹴り上げた小石を熔かして防いだ

 

「出力が強力な個性は必ず限界があるはずだ! そこを狙え!」

 

「待って! 闘技者と言ったから地下闘技場出身者かもしれない! 個性の限界も限りなく無限に近い可能性もあるぞ」

 

「遠距離だ! 遠距離で潰せ」

 

「やれやれ、舐められたものだな!」

 

 バチバチっと体から放電する

 

「電気鞭!」

 

 電撃を鞭のように操り私達に攻撃してきた

 

 岩の人は大きな岩を盾にして防ぎ、ゼリー状の人……前対戦した人は岩を動かした穴に隠れて電気鞭を避けた

 

 私はエアスラッシュをぶつけることで回避したが、ナイフを持っていた人が避けきれずに直撃した

 

「がぁぁぁぁ!?」

 

「なに、電流量は多くない、運が良いな死なないだろう」

 

 バチバチとナイフを持っていたヒーロー候補生はそのまま地面に倒れた

 

「ふむ……最近のヒーロー候補生は優秀なようだ。並みのヒーローは先ほどの一撃で全滅したがな」

 

「三郎! この!」

 

 ゼリー状の人が水鉄砲の様な高水圧の攻撃をするが

 

「学習しろ」

 

 バチンと電気網で防がれた

 

「縮地! からの150倍メガトンパンチ!」

 

「な!? ふん!」

 

 私は背後を縮地でとり、そのまま拳を振るった

 

 ギリギリで反応したヴィランは鞭で私の振るった腕に当てる

 

 バチン

 

 ビリッとしたが怯むこと無く拳を振るう

 

「電気網!」

 

「いっけえぇ!!」

 

 ドガゴン

 

 ヴィランの土手っ腹に重い一撃を与える

 

「くぅ!? 俺でなければ死んでいるぞ」

 

「事実死んでないじゃん」

 

「つっ! 化物め……プロミネンス大丈夫か! 一旦引いて体勢を建て直す」

 

「させるかぁ!!」

 

「閃光!!」

 

 ビカっと周囲が光輝く

 

「くっ!? 逃がすか!!」

 

 視界が治ると直ぐに周囲を探すが、エレクトロキューショニストと呼ばれたヴィランとプロミネンスと呼ばれたヴィランの両者は消え去っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜になると被害の全容が見えてきた

 

 30名居た現役ヒーローのうち15名死亡、5名がヒーローを引退しなければならない程の重傷

 

 ヒーロー候補生は3名が死亡、安否不明が2名、15名が重軽傷

 

 島民は雪崩に巻き込まれた一家5名が安否不明、それ以外は避難場所の要塞化された会場で保護してある

 

 近年類をみない大量殺人であり、歴史に名が残る事件規模になっている

 

 私の知り合いだとホールドさんが意識不明だっが夜になり体調が回復

 

 ラッキーさんが雪崩に巻き込まれて意識不明

 

 死者の数が現段階で18名とどれだけヴィラン達が強力か証明している

 

 残った戦闘可能なヒーローが集められヒーロー公安委員会の吉良さんより情報の共有がされた

 

 ・今回のヴィランはヴィラン連合による襲撃である

 

 ・襲撃犯は4名

 

 ・地下闘技場出身者エレクトロキューショニスト、個性は電気を発生させ操る

 

 ・島を覆う黒いドームの発生源サイレンス、個性は音を消す

 

 ・火柱の発生源プロミネンス、個性は炎を発生させ操る

 

 ・雄英生誘拐の1人、神野壊滅にも絡んでいたヴィラン連合所属インパクト

 

 ・ホールドとの戦闘でサイレンスは重傷を確認、エレクトロキューショニストとプロミネンスは率により軽傷、インパクトのみ明確なダメージは見られず

 

 ・現在隣の島へ小型ボートで2名の公安委員会役員とヒーロー候補生が救援を呼ぶため黒いドームから脱出に成功

 

 ・援軍は最低1日半後に来る

 

 1日半後と聞いて一同落胆した

 

 プロヒーローが何人も亡くなっている異常事態を候補生だけで乗り切れるか不安なのだ

 

「そして今回の襲撃の目的もわかった……八雲率君君の殺害だ」

 

 私は殺害目標とプロミネンスが言っていたのを聞いていたので知っていたが、別の誰かも喋っていたらしく裏付けされたらしい

 

「じゃあ八雲率をここで守りながら迎撃する感じですか」

 

 暗い雰囲気の中誰かが吉良さんに質問するが吉良さんの答えは違った

 

「ここでの迎撃は行えません。民間人を危険に晒す訳にはいきません。……集まってもらったのはその事を含みます……決死隊を集いヴィラン連合の撃破を狙います」

 

 その場にいた全員が驚いた

 

「まてよ! 八雲はどうすんだよ!」

 

 ホールドさんが言う

 

「……決死隊に組み込みここから離れてもらいます」

 

「八雲を公安委員会は殺す気かよ!」

 

「そうするしかないのです! 雪崩がここを襲った場合この会場は耐えきれないのですよ! 民間人の安全と候補生を比べた時に公安としては民間人を優先しなければならないのです!」

 

「八雲さん、私を恨んでくれても構いません。しかしこの決定はなにをもってしても覆してはならないのです!!」

 

 吉良さんは涙を流しながらそう叫んだ

 

 ……汚い大人だ

 

 そんなことを言われちゃヒーローとしてこう言わないといけないじゃないか

 

「決死隊はいらない……私の命が目的であるのなら私のみここから出よう」

 

「八雲……」

 

 約40名近くのヒーロー、ヒーロー候補生がこちらを見る

 

 ホールドさんは悲痛な顔をしている

 

「死ぬ気はない……全員私が……叩き潰す」

 

「島の地形が変わるかもしれませんが許してください」

 

「……すまない」

 

「私だってヒーローです。命のかける場所はわかっています……勿論死ぬ気は無いですがね」

 

 後にその場に居た1人がコメントしている

 

「彼女が今まで見てきた中であの瞬間最高のヒーローになりました。僕の中ではオールマイトさえ霞みます」

 

 と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずいぶんやられましたね」

 

「「「すみません」」すまない」

 

「サイレンスは戦闘継続不可能なのでサポートに回ってください。走り回るのも辛いでしょ」

 

「はい。正直キツいです」

 

「私、エレクトロ、プロミネンスの3人で任務を継続します……ただ、誰か捕まると不味いので1人戦闘不能になった段階で任務リタイアをします」

 

「おいおい……大丈夫なのかよ」

 

「大丈夫ですよエレクトロ……今回の作戦も死柄木から許可は取りましたが……失敗しても私の影響力が減るだけで済むでしょうし、脳無も神野で使用しすぎて打ち止めの中戦闘員をわざわざ減らす真似はしないでしょう。……死柄木は優しいので」

 

「ボスだったら今回の作戦どう思ったんでしょうか」

 

「サイレンス……そうですね。ヒーロー社会の崩壊の楔にはなるので許可は降りるでしょうが、リタイアは許さないでしょうね……死ぬまでヒーローの数を減らせとは言いそうですか」

 

「わかる! ボスならそう言うわ」

 

「まぁここで俺も死ぬつもりも逮捕されるつもりもねぇ……リタイア前提はよくねぇ……化物だがここで退治すっぞ!」

 

 「「「おう!」」」

 

 

 

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