春……花粉症がまだ収まらない桜が満開になる季節に私こと八雲率の高校生活が始まる
「母さん、姉達行ってきます!」
「いや、本当に雄英受かったんだね」
「制服似合ってるよ!」
「頑張ってきなー」
「ありがとう! じゃあ行ってきます!」
一軒家の家を出て駅に向かい、そのまま静岡の雄英まで行くのだった
雄英高校本校舎
どの方向から見てもHの字に見える作りになっており、4棟のビルに見える
私のクラスは1-Aで広い校舎を探しながら教室に向かう
「雄英に受かったくらいだから個性も皆凄くて我が強いんだろうな……派閥ができたりなんかの策謀渦巻く教室か……いやまぁでもヒーロー目指すような子が集まるからそんなこと無いかも……」
うんうん唸りながら私は1-Aの扉の前に到着する
「……デカっ」
ドデカイ扉に驚きながら扉を開けるとボチボチ人がいた
私はどうやら20人中5番目のようだ
皆行儀良く座っているので私も自分の席に着く
そうこうしてるとぞろぞろとクラスメイトが入ってくる
じっと観察していると、何人かどうやって入試をクリアーしたか気になる人が出てくる
透明人間の女の子と髪の毛にボールが何個もくっついているみたいなちっちゃい男の子の2人だ
私が見ているのに気がついたのかちっちゃい男の子がカッコつけながらウインクしてきたが、私は苦笑いしかできなかった
「そこの君!! 机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の製作者に申し訳ないとおもわないのか!?」
「おもわねーよてめーどこ中だよ端役が!」
なにやら男の子同士が揉め出した
「初っぱなから揉め事とか勘弁してほしいんだけどな」
私は席でボソッと呟いたつもりだったが
「うっせぇわ聞こえてっぞ筋肉女」
「筋肉女って……」
確かに筋肉はある方だけどそこまで極端な体型してないのに
「チッ」
「おぉ怖」
頭ツンツンの口が悪い男子と言い合っていると扉の下方向から声がした
「お友だちごっこがしたいなら他所へ行け」
寝袋で寝ながらヴィダインゼリーを飲む不審者がいた
「うわっ不審者」
「……はい、静かになるまで8秒掛かりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
「あれ無視ですか」
(((空気読めよ筋肉女)))
「担任の相澤だ。八雲さっきからうるせえぞ。お前が一番合理性に欠く」
「いやはや、はい、八雲です。ここで名前を強制的に覚えてもらう方が私からしたら合理的なんですよ」
「……早速だがこれに着替えてグランドに出ろ」
相澤先生は体操服を取り出し皆に見せる
「あの、入学式の新入生代表の言葉は」
「あぁ、断っておいた」
「えぇ……」
大丈夫かこの教師
「これより個性把握テストを行う」
「「「個性把握……テスト!?」」」
「入学式やガイダンスは?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間無いよ……さっきも言ったろ二度言わせるな」
丸顔の女子が言うが、相澤先生が一喝
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生もまた然り」
「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50メートル走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈……中学でもやったろ個性禁止の体力テスト」
「八雲、中学でのソフトボール投げ何メートルだ」
「55メートルです」
相澤先生が私にソフトボールを投げ渡す
「じゃあ個性使ってやってみろ。円から出なきゃ何しても良い」
ポンポンポンとボールを弾ませながら円入る
(20倍でいくか)
「思いっきり投げろ」
「はい!」
「20倍筋力強化ぁ!!」
ビューンとソフトボールが飛んでいく
ピピッ
「まず自分の最大限を知る」
「それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
相澤先生はタブレットを見せると1055.3mと書かれていた
「1055メートルってマジかよ」
「スッゲー面白そう!!」
「個性思いっきり使えるんだ!! 流石ヒーロー科!!」
一部を除き皆大興奮
そんな受かれた生徒に相澤先生はまた衝撃的発言をする
「面白そう……か、ヒーローになるための3年間そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい? ……よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
「「「はぁぁ!?」」」
皆驚いているが、これだよこのピリついたの
そう私の想像してたの
「ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ」
入学初日の大試練
使える人を見極め、私を見せ付けるのだ!!
1種目50メートル走
『ヨーイ……スタート』
私は脚力を強化してゴールまで走り抜ける
『ピピッ4秒01』
早い、早いがもっと早い男子がいた
個性も足からパイプみたいなのが何本か這えてて3秒04と中々のタイムだ
「君足早いね……ええっと」
「ぼ、俺は飯田天哉だ君の名前は八雲……」
「うん八雲率、個性は超人化だよ。飯田君は?」
「俺の個性はエンジンだ文字通り足がとにかく早い」
「中々便利な個性だね」
「八雲くんこそ強そうな個性だ」
「……? エンジンというともしかしてインゲニウムのご親戚?」
「あぁインゲニウムは俺の兄だ」
「わぁ、なる程なる程! 鷲の子は鷲ってわけだ」
「もしや八雲くんもご家族がヒーローなのか?」
「うん、私はファミールって言えばわかるかな」
「あぁ、姉妹のか。というともしかして妹か?」
「そそ、末っ子だよ」
「なる程しかしファミールか」
「ん? 何かある?」
「いや、何でもない。これからよろしく八雲くん」
「よろしく飯田君」
……ファミールで一瞬詰まったのはファミールの悪い噂を思ったからかな?
まぁ確かにバラバラの個性の姉妹で、母が水商売出身だから色々言われることはあるし、厳格なヒーロー達からあまり好かれては無いけど飯田君もそっちかな?
真面目そうだしなぁ
まぁこっちは利益があるしご贔屓にっと
2種目握力
「せーの、ふっ!!」
『ピピッ 900kg』
「おぉすげ!! 900だって900!!」
「ゴリラかよ」
「聞こえてるからな男子!! ゴリラって言った奴覚えてろよ」
ただこれも上には上がいた
個性で出した万力を使って1トン以上の記録を出した女子がいたのだ
「八百万さんか……今度声かけよう」
3種目立ち幅跳び
氷で地面につかない橋を作ったり、爆破の衝撃で飛んだり、黒いカラス? で空を飛んだり、八百万さんはロケットベルトで空を飛んだりと個性の博覧会みたいな競技となった
私も100メートル近く飛んだがなんか薄い印象だった
4種目反復横跳び
髪の毛にボールが何個もくっついているみたいなちっちゃい男の子……峰田君が髪の毛のボール? みたいなものをむしりだしてラインの両端にむしったボールで山をつくると
「ひゅううう」
ぶよんぶよんと反発して高速反復横跳びを行う
私は彼のと八百万さんに次ぐ80回だった
ちょっと八百万さんチート過ぎないか?
5種目ソフトボール投げ
ここで事件が起きた
まず麗日さんが無限って記録を出した後、緑谷君が投げた時になんか絶望した顔をしたと思ったら
「なっ……今確かに使おうって……」
「個性を消した……つくづくあの入試は合理性に欠く」
相澤先生……ヒーロー名イレイザーヘッドは見た者の個性を一時的に抹消する個性で緑谷君が何か行おうとしたのを抹消したらしい
緑谷君は個性の制御ができていないらしく、個性を使うと行動不能になってしまうらしい
「緑谷出久お前の力じゃヒーローにはなれないよ」
さぁどうする?
……どうにかした
めっちゃ指が紫色になっているが倒れること無く700メートルの記録を出した
「凄いじゃん」
私は感心したが、横にいた爆豪君がいきなり怒りだして先生にしかられる
何がしたかったんだろう?
その後は着々と競技が進み、私は総合2位だった
ちなみに1位は八百万さんで、最下位はボール投げ以降散々な結果だった緑谷君だった
「ちなみに除籍はウソな」
「「「……え?」」」
「君らの最大限を引き出す合理的虚言」
「「「はぁ──!?」」」
こうして初授業は幕をおろした
雄英の所在地が静岡県と指摘を受けたので修正
それにともない八雲家の所在地も神奈川に修正
ファミールの活動範囲も東京と神奈川に修正