個性【超人化】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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雄英体育祭1

「25倍メガトンパンチ!!」

 

 ドスンと重力15倍の中特注サンドバッグがぐらぐらと揺れる

 

「お、25倍になってるじゃん」

 

「今回の一件で成長できた! まだまだ足りないけど次は勝ちたいから」

 

「そのいきやよし! さ! 付き合うからじゃんじゃん打ち込みなよ」

 

「はい!!」

 

 鍛えれば鍛えるほど深みが出るのが個性

 

 特に私の個性超人化はきっかけが有れば一気に伸びる個性だ

 

 勿論慣れも必要だが今なら一瞬だったら30倍もいける気がする

 

 あとは二重の極みを今は両手しかできないけど、足もできるようになれば体育祭でも活躍できる気がする

 

 ドスンドスンドスン

 

「まってろ雄英体育祭!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、相澤先生が襲撃で重傷を負っていたから代わりにどんな先生がホームルームをやるんだろうと話題になっていたが、相澤先生が包帯でぐるぐる巻きで出勤してきた

 

「相澤先生大丈夫なんですか」

 

「八雲大丈夫に見えるなら目玉取り替えてこい、それよりもだ、雄英体育祭が近づいてる」

 

「「「学校ぽいのキター!!」」」

 

「え、でも襲撃されたばっかだよ。自粛だろ普通」

 

 峰田君がそう言うが自粛できないのが雄英体育祭

 

 警備が今回の襲撃で例年の5倍になるらしく、万全の体制で挑むことで雄英の危機管理能力が磐石だと示すらしい

 

 雄英体育祭といえば今では昔のオリンピックに代わるビックイベントの一つ

 

 当然全国のヒーローが見るためサイドキック登用目的にスカウトなんかの話も出てくる

 

 私はファミールのサイドキックになることが確定してるし、独立しても旨味があんまり無いからファミールにこんなに素晴らしい人材が入るんですよと一般大衆に見せる意味合いが強い

 

 だから皆とは方向性がやや異なるが、体育祭で目立たなければならないのは事実! 

 

 目立てば経営科へのコネも作りやすそうだしね

 

 レザー先輩や旅程先輩が居るからサポート科のコネはそこから広げられるし、やっぱり経営科への売り込みも目的とした戦いになるのかな? 

 

「時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年に一回計三回だけのチャンス……ヒーローを志すなら外せないイベントだ!」

 

「各自の努力に期待する。以上でホームルームを終わりとする」

 

 

 

 

 

 

 皆色々ある

 

 ヒーローになりたい理由も人それぞれだ

 

 金を稼ぎたい

 

 有名になりたい

 

 実家を継ぐから

 

 憧れがあって

 

 私はどちらかというと金になるのかな? 

 

 実家を盛り上げたいだから

 

「八雲も体育祭楽しみだよな!」

 

「うん楽しみだよ」

 

 切島君と瀬呂君が話しかけてきた

 

「爆豪や轟の次に派手だもんな八雲の個性」

 

「緑谷もそうだけどさ、壊れない分八雲が一歩リードしてんじゃね?」

 

「八雲はやっぱり優勝狙ってるんだろ!!」

 

「勿論だよ!! 切島君や瀬呂君もでしょ」

 

「おうよ!!」

 

「おう! でもよ八雲ってさプロに売り込む理由無くねーか? 気になったんだけどよ」

 

 瀬呂君が質問する

 

「確かにもう就職先決まってるから無いように見えるけど、別にプロだけが見るわけじゃないじゃん雄英体育祭って。大衆の皆にこんな人がファミールに入りますよって知らせる意味合いが強いかな」

 

「本当に家族大好きなんだな。ヒーロー一家でも独立やなんやで結構上手く行ってない所多いのに」

 

「確かにチームだと異質だよなファミールって」

 

「そうかな?」

 

「だってよオールマイトしかりエンデヴァーしかり、上位のヒーローはあくまでも個人のヒーローがいてその下にサイドキックがいる何て言うか社長と部下って関係じゃん。その点ファミールはヒーロー名も個人名だし個々の能力も皆強いじゃんか。それで上下関係とか長女との確執だとか聞かねーからさ」

 

「うーん、ファミールの実際のトップは母さんだからな」

 

「あれ? 八雲の母さんもヒーローだっけか?」

 

「いや一般人だけど、教育方針っていうか、とにかく家族愛すごいから家族で誰が上か喧嘩するよりも協力してトップを目指そうって言うのが家だからなぁ。愛冠姉も一応トップに立ってるけど、戦闘力だと緑姉に軍杯が上がるし、制圧力なら星姉だし、どちらかというと愛冠姉中距離からのサポートだし」

 

「色々考えてるんだな」

 

「ま!! そもそも母さんの戦略があって私達産まれたし!!」

 

「おぅ、いきなり闇深そうな話はやめーや」

 

「そうかな? ま、とにかくそんなに異質なチームではないよ」

 

「お、おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後

 

 帰ろうとしたらクラスの前が人でごった返していた

 

「出れねーじゃん! 何しに来たんだよ」

 

 峰田君の問いに爆豪君が答える

 

「敵情視察だろ雑魚」

 

「ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな体育祭前に見ときてぇんだろう……意味ねーからどけモブ共」

 

「まぁまぁ爆豪君啖呵切らないの」

 

「うっせーぞ筋肉女!!」

 

「ひっど!!」

 

 すると人混みの中から一人の男の子が前に出る

 

「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ……体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科への編入も検討されるんだって」

 

「ま、逆もしかりらしいよ。敵情視察? 少なくとも普通科の俺は調子にのってっと足元掬うって宣戦布告しに来たんだつもり」

 

 ザワッと1-Aの皆が一瞬固まる

 

 大胆不敵な宣戦布告

 

 それよりもこの集まった何名かは目をギラギラさせて狙ってますよっていうのがよくわかった

 

 そんな空気をB組の男子がぶち壊しそれを無視して爆豪君が帰ろうとする

 

「ちょっと待て爆豪!! どうすんだよ!! オメーのせいでヘイト集まりまくってんじゃねーか!!」

 

 切島君が爆豪君にそう言うが爆豪君は

 

「関係ねぇよ。上に上がりゃ関係ねぇ」

 

 とバッサリ切り捨てた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから2週間

 

 体育祭開催までみっちり姉達の全面協力の元鍛え上げ、倍率を更に上げて挑む

 

 

 

 

 

 

 

 

 体育祭当日

 

 控え室にて轟君が緑谷君に宣戦布告をした

 

「オールマイトに目をかけられてるよなお前……お前に勝つぞ」

 

「轟君が何を思って勝つって言ってるのかわかんないけど……そりゃ君の方が上だよ実力なんて大半の人にはかなわないと思う……だけど僕も本気でトップを獲りに行く!!」

 

「……」

 

 私は轟君の眼中にもないかぁそうかそうか……

 

(誰がこのクラス最強か見せつけてやんよ)

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