やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
タイトル考えるの面倒になったとかじゃないよ、本当だよ?
合流するまで、美琴sideと八幡sideは交互に出しますね。
第9話
美琴side
私は氷室さんの言葉に固まってしまう。
えっ、本当に帰っていいの?
そんな私の様子に気が付いたのか…
「…こんな事、世間に公表できる訳がないだろう?報道規制も然り、警察署内は大慌てだ。」
と、氷室さんは少し疲れた笑みを浮かべる。
そ、そんな事になってたんですね…
「こう言っちゃ悪いが……君を襲った人形とやらも現実離れし過ぎて誰も納得しない。上辺だけを見れば、君が大量殺人の容疑者なんだ。」
「そ、そんな…」
確かに、その通りだ。
でも、それじゃあ…あんまりにも……
「無茶を言ってるのは解る。だが、君は今まで通りの学生生活に戻るんだ。こうして俺が一人で来たのも、事を穏便に済ませる為。大人数で君を囲んで尋問したり、監視したりもしないよ。」
私を安心させる為か、優しく諭してくれる氷室さん。
「こういった怪異事件はね。静かにゆっくり時間を掛けて、世間に忘れさせる事が一番なんだ。」
こう言うと、少し難しい顔をして…
「…なに、心配はいらない。こういう事例は稀だが、君が初めてじゃないよ。」
「……私、以外にも?」
「…………まぁね。でも、ここまでの死者を出したのは俺が担当してから、彼等の事件以来かな?」
『彼等』、その言葉を口にした途端に、辛そうな顔を氷室さんは見せる。
だが、直ぐにその表情を消し…
「…まぁ、念の為だ。俺の連絡先を教えておく。」
「えっ、あ、ありがとうございます…」
「それと、近い内に君を呼ぶ事があるかもしれない。怪異事件に敏感な奴が居てな。詳しい話は、ソイツにしてやってくれ。」
そう言い残し、氷室さんは部屋から出ていった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
等side
俺は部屋の外へと出る。
彼女にも一人で少し心を落ち着かせる時間が必要だろう。
そんな事を考えていると…
「……よう!」
聞き慣れた声が、俺を呼び止める。
ああ、そうだった。完全に腐れ縁のコイツをど忘れしていた。
「そうだったな…。怪異に敏感な奴はもう一人居たんだった…」
「…はぁ?いきなり、何言ってんだよ?…まぁ、そんな事より例のお嬢ちゃんの様子はどうだい?」
等「相変わらず情報が早いな……剛。」
コイツの名は加賀 剛。オカルト専門のライターで、一部の層からは割と人気者らしい。
後、何故か『油揚げ』という渾名をキャットツナというファンから付けられたらしい。
「ま、これといって目立った外傷はないよ。明日から普通の生活に戻るだろうさ。」
「…やっぱり、怪異か?」
お見通し、か。
確かに俺もお前も、色々な体験を…
「じゃあ、ちょっくら話でも…」
「軽率だぞ!暫くそっとしといてやれ…」
はぁ、少しだけ感心して損した気分だ。
続く
キャットツナを日本語訳すると?