やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第11話
美琴side
私は少しの間心を落ち着かせ、帰る準備をする。
時計を見ると、既に放課後の時間だ。
「はぁ、いろはちゃんに色々と聞かれるんだろうなぁ…」
最近出来た友達のいろはちゃんは、そういうのに敏感だからなぁ…
言い訳、どうしよう?
そんな事を考えながら、外へ出ると…
「ちえっ。…まぁ、その通りか。」
「ああ。お前は少しでも良いから自重を覚えてくれ。」
氷室さんと、知らない男の人が話していた。
「ん?もう平気なのか?」
「え?……おおっ!君が今回の怪異事件に巻き込まれたお嬢ちゃんかい?」
「えっ、えっ……」
思わず、固まってしまう。
何この人、圧、圧が凄い……
ん?もしかして、この人が…
「…あの……氷室さん。私に会わせたい人って、もしかして…」
「安心しろ、全く違う。…すまないな、美琴くん。気を悪くしないでくれ。」
「確かに今のは俺っちが悪いかもしれないけど、その言い方はなくない?」
あっ、この人…多分面白い人だ、色々な意味で。
何故か、私は直感的にそう思った。
「…まぁ、この通り物騒な世の中だ。良かったら、最寄の駅まで送ってあげるが……」
「無視すんなよ!てか、物騒ってのは俺の事か?冗談きついぜ…」
私は少しだけ考えるの。
うん、一人で帰ろう。
流石にこんな事で氷室さんの手を煩わせるのも忍びない。
「いえ、大丈夫です。一人で帰りますので…」
と、私は菊川警察署を出ていく。
その後ろで…
「……お前のせいだぞ、剛。」
「…………………すまねぇ。」
そんな会話が繰り広げられているとは、汁にも思わず…
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「やだ、どうしよう……」
警察署を出て、最寄の駅へ向かっていた私は…
「道に迷っちゃった…」
…見事、現在進行形で迷子です。
「やっぱり氷室さんに送ってもらえばよかったかなぁ…」
後悔後先立たず、とはこの事だ。
でも、大丈夫。私にはスマホという文明の機器があるのだから…
「…あれ?スマホ、ない………」
そうだった…急いで由佳の家に行ったから、お家に置いてきたんだった!
「仕方ない。真っ直ぐ進んで…」
私は諦めて、前に進み続ける。
しかし…
「相変わらず、田舎だなぁ…」
昔ながらの家や畑、田んぼが広がっている。
小さい頃は、巨大な案山子とか怖かったなぁ…
その時の私は、そんな楽観的な事を考えていた。
『nz:q!nz:q!』
直ぐそこにまで、新たな怪異…
白き狂気が少しずつ、少しずつ近づいて来ている事に気が付きもせず…
続く
白き狂気は感染する、その悲しみが晴れるまで。