やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている   作:クロスディア

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この世界線の雪乃さんはサブカルチャーに明るい。誰が染めたって?そこの目の腐った男に決まってるじゃない…


第12話 面倒事は向こうから

第12話

 

八幡side

 

平塚先生が飛び出ていったせいで、この場を静寂が支配する。

 

先生、マジでこの空気どうしてくれるんすか…

 

「…とりあえず、いつもの場所に座ったら。」

「…そうだな、そうするわ。」

 

と、いつもの定位置に座る。

 

この学校の昼休憩はベストプレイス(自分が勝手にそう呼んでる)場所か、ここで過ごすのだ。

 

割と陽が差し込んで来て、春とか冬とか暖かいんだよなぁ、ここ…

 

「…ねぇ、比企谷君?」

「……何、雪ノ下?」

「何でここに連れてこられたの?」

「いや、色々あって部活に勧誘されてな。お前が平塚先生が部活の顧問だって言ってたの思い出して、大人しく着いてきたんだよ。」

 

他の部活ならいざ知らず、お前が居る所なら俺は別に構わないしな。

 

これも絶対に言わないが…

 

「そ、そうなのね。なら、改めて…」

 

雪ノ下は俺へと手を差しのべ…

 

「奉仕部へようこそ。部長として歓迎するわ、比企谷くん。」

「…ああ。こちらこそ、宜しく頼む。」

 

と、その手を握り返すのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、やる事も無いので雪ノ下が入れてくれた紅茶を飲みながら読書を続ける。

 

「ふわぁ…」

 

昨日、ラリックマのせいでロクに眠れていないせいか、欠伸が出てしまう。

 

「あら、眠いの?今日のお昼も眠そうだったのだけれど…」

「ん?ああ、実はな。昨日、怪異絡みの事件があって…」

 

俺は昨日の事を雪ノ下に話す。

 

コイツなら周りに言いふらしたりしない(そんな相手が居ない)し、信頼もしてるから大丈夫だろう。

 

「そう。またそうやって女の子を助けたという訳なのね、タラシ谷くん。」

「何でそこだけ切り取るんですかね…」

 

悪意あるぞ、その切り取り方は…

 

剛さんの記事じゃあるまいし…

 

「で、その子にも私にした様な事をしたの?」

「する訳ないだろ。ラリックマとお前が遭った怪異じゃタイプが違う。」

 

お前の怪異の方が厄介さも格も桁違いだ。

 

中身がアイツ(・・・)じゃなければ、の話だが…

 

「そう、そうなのね…。うふふ(ボソッ)…」

 

しかし、何で嬉しそうなんですかね、この娘…

 

こっそりガッツポーズしてるの隠せてませんよ、雪ノ下さん。

 

「……おっほん。事情は解ったわ。寝ても良いわよ、比企谷くん。下校時刻になったら、私が起こしてあげるから。」

「そうか。なら、お言葉に甘えて…」

 

しかし、それは叶わなかった。

 

やはり、奴等は理不尽であり、現実はそう甘くないらしい。

 

「すまん、雪ノ下。俺、行かなきゃならねえみたいだ。」

「……怪異絡み?」

「……ああ。」

 

…どうやら、奴等は俺に休みを与えるつもりは皆無らしい。

 

ブラック企業かよ…

 

続く

 

 




スタンド使いとスタンド使いが惹かれ合う様に、怪異と怪異も惹かれ合う。
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