やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第13話
美琴side
「駄目だ、全然駅らしき物が見えない…」
絶賛迷子中の私は途方に暮れていた。
真っ直ぐ進んでみたのは良いが、一向に目的地へと辿り着ける気配がない。
「どうしよう…」
そんな時、とある光景が目に入る。
「あれは…」
どうやら、お爺さんが畑仕事をしている様だ。
そうだ!あのお爺さんに道を聞けば…
「すみません、お爺さん!」
「…ん、どうした?そんなに大声出して…」
「あの、菊川駅ってどう行けば良いか知ってますか?」
「…菊川駅?そりゃ、ここからずっと真っ直ぐ西へ行けば着く筈だぞ。」
「そうですか、ありがとうございます!」
と、お礼を言って立ち去る。
…あれ?
何か可笑しい様な…
「…気のせいか。」
私はそう思う事にし、西へと進み始めた。
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私は言われた通り、真っ直ぐ進み続けた。
しかし、駅は見えて来ない。
それ所か…
「う、嘘でしょ…」
真っ直ぐ西へと進んでいた筈なのに、私の目の前に先程道を聞いたお爺さんが居るのだ。
気のせいと思い、西へと進んでも…
…必ず前にあのお爺さんの姿が映る。
「そ、そんな…」
もう、私は確信している。
現在進行形で、ループしていると…
「まさか、また…」
嫌な予感が、頭を過る。
でも、こんな連続して遭う物なの?
「…取り敢えず、またあのお爺さんに聞いてみよう。」
そう思い立ち、私は再びあのお爺さんへと話しかける。
「あの、すみません!」
「…ん?また、アンタか。一体どうしたの?」
「驚かないで聞いてくださいね…」
私は先程から同じ所をぐるぐる回っている事をお爺さんへと伝える。
勿論、最初は…
「…は?もしかして、狐に化かされるとんじゃないのか?」
と、ふざけた様に答えていたが…
「本当なんです、信じてください!」
「…本当かね?嘘じゃなかろうね?」
「は、はい!」
すると、信じてくれたのかお爺さんは確めに行ってきてくれた。
そして、帰ってくると…
「…嫌な風がふくし、本当だったわい。」
と、言っていた。
しかし、直ぐにあっけらかんとした感じで…
「まぁ、田舎には稀に起こる物じゃ。こげな変な事がな。」
「……………」
「ま、ワシらにはどうしようもないことだって。こういう変な事は、ほっておくのは一番よか。」
「そうなんですね…」
確かに、私には為す術がない。
これから、どうしよう?
そんな事を思っていると…
「ここでボケッと立っとくのもつまらん。事が静まるまで…私の家で寛いできんしゃい。」
「あ、ありがとうございます。」
こうして、私はお爺さんの家に行く事になった。
そんな時、ふと畑の方に目をやると…
「………?」
何か、白い物が………
続く
菊川警察署から菊川駅へは、徒歩で約20分の場所にある。方向音痴か何か超上現象でも起きない限り、絶対に辿り着く。