やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第15話
美琴side
遠くの方に、白いモヤの様な物が見える。
しかも、人型の様にも見える上に、まるで生き物の様に動いている様にも見える。
「……?どげんしたかね、そんなとこに立ち止まって。」
「あ、いえ……何かあそこに白いモヤみたいなのがあって…」
「ん?……見えんばい。ちょっくら、眼鏡かけてみるか。どれどれ…」
お爺さんが眼鏡をかけて、あの白いのへと目を向ける。
すると、妙に黙りこくってしまい…
「…お爺さん?」
『……わカらナいホうガいイ…』
「…えっ?………ひっっ!」
片言で答えたお爺さんを思わず見ると、私は悲鳴をあげてしまった。
お爺さんの顔は見るからに可笑しくなって…
『あっはは!今日は良い日ばい!あのお方に感謝を捧げなければ!』
そして、狂った様に笑い出し、出鱈目な方向へと走り出してしまう。
「お、お爺さん!?」
私がそうお爺さんを呼び止めようとした時、嫌な予感が頭を過る。
そして、それを裏付けるかの様に…
『
「きゃっ!」
遠くに見えていた白いモヤが声を発し、私へと向かってくる。
いや!何でまたこんな目に…
誰か、助けて…
「「そこまでだ、クソ野郎!」」
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八幡side
突入した途端、狂気の気配が濃くなる。
そして、別の怪異の気配まで感じてくる。
「一体だけじゃないね、これ…」
「…みたいだな。」
おそらく、狂気を振り撒いている奴と、この結界みたいなのを作ってる奴は別だ。
協力体制だったら面倒だな…
『きゃっ!』
「…ん?女らしき声が聞こえるな…」
「確かに…って、この声は!?」
物凄く、聞き覚えがある。
ていうか、アイツまた巻き込まれてるのかよ!
流石に可笑しいだろ!
「七望兄さん、早く飛ばせ!」
「最初から、そのつもりだよ!」
幸い、人の目も無いので全速力でバイクを走らせてもらう。
…間に合え!
「見えた!行くぞ、八幡!」
「ああ!」
「「そこまでだ、クソ野郎!」」
全速力のバイクで、奴に体当たりする。
紙一重で避けられるが、どうやら切り離す事には成功した様だ。
「よう、今日の深夜ぶりだな。」
「あっ、あの時の!それに増えてる…」
「えっ、知り合い?お前、やっと友達できたの?俺と違ってやればできる男だとは思ってたけど、本当に良かった…」
「違う!今日の午前深夜に会ったばかりだから、ほぼ初対面だ。知り合いも友達もあるか…」
今の所、そういう存在は雪ノ下だけだ…
彼女がどう思っているかは解らんし、最初は友達になる事を断られたし…
「…まぁ、茶番はここまでにしよう。さて…」
「アイツ、『くねくね』だな…」
奴から発せられる狂気の波動、白いモヤみたいな人型の怪異。
間違いなく『くねくね』だろう…
だが、どこか違和感が…
「さて、覚悟をしろよ『くねくね』。さぁ、お前の罪を答えろ!」
「数えろでも、教えてでもないんだな…」
コイツ、久しぶりにW見たな…
続く
再従兄弟は特撮オタク。ノリは八幡より良い分、面倒くさい。所謂、喋れる陰キャ・喋れるコミュ障であり、勿論ボッチ。小さい頃は遊び相手が妹と八幡、小町しか居なくて、通信交換はいつも八幡を頼っていた。