やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第20話
目の前で、あのババアが殺されていく。
だが、俺達は助ける気など更々ない。
あれは奴の自業自得であり、理不尽を行った奴自身への罰だ。
…それに、今俺達が守るべき存在は姫野であり、アイツではないのだ。
「そ、そんな…」
「見るな、耳を塞いでろ…」
「気分が良い物じゃないしね…」
まぁ、奴が殺されようがどうなろうが、どうでも良いんが…
姫野にはこの光景はキツいだろうな…
『アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!』
「ひっ!くっ、『くねくね』が…」
「遂にマトモな言語すら喋れなくなったか…」
「おそらく、奴が自身の目的を果たしちゃったからだろうね。」
最早、狂気の根元は消失し、奴は理性のない白い怪物…
…目の前に居る全てを、自分自身さえも壊し尽くす理不尽へと成り果てた。
「…八幡。」
「…解ってる。姫野を頼んだ……」
安心しろ、『くねくね』…
…俺が、直ぐに終わらせてやるから。
『あっ、あぁ………』
「もう良い、眠れ。」
俺の拳が、『くねくね』を貫く。
奴の身体は少しずつ崩れていき、灰になる。
そして、風に飛ばされて行きながら…
『あ、ありがとう…』
「お前………………どういたしまして。」
お前もせめて、今は安らかに眠れ。
お前は怪異だが、理不尽の被害者という面では同族なのだから。
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奴を倒した後、サイレンの様な音と共に特務課の人達が来た。
等さんだけでなく、剛さんまで来ていた。
何故だ?
まぁ、色々あったがコレで『くねくね』の事件は終わりだ。
早く家に帰って、カマクラに…
「比企谷兄弟、お前達も一緒に来い。流石に色々と聞きたい事がある。」
「マジかよ…」
「終わらせてないレポート有るのに…」
全く、面倒な…
「そのかわり、今日の晩御飯は俺達が奢る。勿論だが、美琴くんの分もな。」
「あ、ありがとうございます!」
「「恩に切ります、等さん!!」」
手のひら、クルックルである。
この人、以外と寿司屋とか良い所に連れてってくれるからな。これは仕方がない事だ。
『出発進行♪』
「「「ん?」」」
「三人とも、どうかしたのか?」
いや、今駅とか聞く様な声が…
「…いや、何でもないです。」
「俺もだ。少し疲れたのかも…」
「まぁ、今回は肉体というより精神的にクる奴等だったもんね…」
今の所、怪異の気配はしない。
だから、気のせいという事にしておこう。
警戒し過ぎて疲れたら、戦おうにも戦えなくなるしな。
今の所は、だが…
「なぁ、君達は何処に行きたい?」
「ど、何処でも良いですよ。」
「「サイゼ!!」」
「やっぱり、仲良いんですね、お二人とも。」
「「よくないよ、こんな奴…」」
全く、蕁麻疹が出るから止めてくれ。
続く
こうして、白き狂気は消失した。だが、狂気は更なる悪夢を呼び寄せて…