やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第25話
八幡side
夢を見ていた。
とても懐かしくて、もう二度と手に入れる事が叶わない日々を見ていた。
(ああ、懐かしい…)
ずっと溺れていたい。
この偽りの幸せの中に、ずっと…
しかし、それをぶち壊すKYが現れる。
【ふふ、懐かしいねゴミいちゃん♪】
(お前か…)
何でもアリか、お前…
【あれ?殺気が弱いよ?どうしたの?ぽんぽん、痛いの?それとも、お腹空いちゃったの?】
(……………………………………………………)
殺したい、さっさと殺してやりたい。
だが、ここは夢の中。普段とは勝手が違うのだ。
普段の力の1/3も出せれば良い方だろう…
【あれあれ?もしかして、私に発情しちゃった?良いよ、ゴミいちゃんなら…】
(ああ?)
気味が悪い!気色が悪い!気持ちが悪い!
頭痛も吐き気までする。
その顔、その声でそんな台詞をほざくな!
【やっぱり、ゴミいちゃんで遊ぶの楽しいね♪】
(はぁ、さっさと目を覚まそう…)
コイツと会話できてるという事は、この夢は明晰夢となっている筈だ。
なら、念じれば直ぐに目覚めれるだろう。
【あれ?起きようとしてる?ダメだよ、起きたらあの鬱陶しいメスが死んじゃうよ?】
(メス?……まさか、姫野か!?)
【ピンポン!大正解!】
コイツ、まさか関係の無い姫野まで…
【違うよ、別の奴だよ。私、ゴミいちゃんを誘惑するメスなんて、大嫌いなの。でも、今ここで死んでもらっても困るんだよね。】
(ナチュラルに心を読むな!それに、どういう意味だ!)
【ナイショ♪秘密が女を女にするんだよ、ゴミいちゃん♪じゃあ、頑張って!】
その瞬間、俺は強い力によって、どんどん引き込まれていく。
(はっ!?ちっ、何をしやがった!)
【着いたら解るよ、じゃあね♪】
そして…
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…そして、現在へと至る。
まさか、他人の夢の中に飛ばされるとは…
本当に何を考えてるんだ?
(大丈夫か、姫野?)
(は、はい!ありがとうございます、八幡さん!)
(なら、良い。しかし…)
さて、どうした物か…
さっきブッ飛ばした奴も倒せた訳じゃない。
自分の夢ですら全力を出せないのだ。他人の夢の中なら尚更だ。
早くしないと、立ち上がってくるだろう。
(姫野、俺がここに来るまでに何かあったか?)
(えっと…ここのボタンを適当に押して先頭車両のロックを解除しました!)
(そうか…なら、早くそこへ行くぞ。)
と、彼女の手を取って走り出す。
(えっ、えっ?)
(くっ、やっぱり普段より力が出せない。)
やはり、勝手が違うな…
…慣れるのに時間がかかりそうだ。
(よし、着いた!)
(はぁはぁ、手を握るなら言ってから握ってください!)
(ああ、すまん。)
すっかり忘れていた。
無用に疲れさせちまったか?
(さて…ご丁寧に緊急停止ボタンがあるな。)
少し周りを警戒しながら、そのボタンを押す。
それと同時に視界が暗転し…
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(うっ、ここは…)
視界に光が戻ったと思ったら、見慣れた天井が見えてくる。
しかも、いつの間にかベッドに居る。
等さんかクソ兄貴が運んで…
(知ってる天井だ…)
(…だな。って…)
((えっ?))
…隣をおそるおそる振り向くと、そこには姫野が居た。
えっ?同じベッドに男女が…えっ?
えっと…マジで……えっ?
(きゃあ!)
(ぶべっ!!)
あっ、川の向こう側で親父達が…
続く
ラッキースケベ?