やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第29話
そして、舞台は悪夢へと戻る。
(…止まったし、降りてみるか。)
(そうですね…)
電車を降りてみると、一寸先は闇ばかりだった。
見える物は電車と線路。
いや、他にも変な建物と看板も見えるな。
何だ、アレ…
(何々…『地獄 ↑ 』?)
(どうしよう、何となくそうじゃないだろう感が凄いよ…)
姫野の言う通りだ。
どうせ、あのピエロ達の事だ。
雑でザルな地獄(笑)だろう…
(何も無いし、入るか…)
(ですね…)
渋々中に入った瞬間、扉が音を立てて消失する。
まぁ、典型的な罠だな。
むしろ、警察署の時よりゼルダ感が増してるまである。
(さて、どうした物か…)
探索をし始めるが、何も良い物は見つからない。
だが、少しだけ違和感を感じる。
というより、既視感か…
(あの…八幡さん……)
(何だ、姫野?)
(私、ここを何処かで見た事がある気がするんですよ。)
(奇遇だな、俺もだ。)
そうなんだよ、昔こんな所を…
そんな事を考えながら、開いている部屋へと入る。
そこには本が沢山あり、まるで書庫みたいだった。
(ん?この本…)
とある本を手に取る。
変哲もない赤色の本だが、重みを全く感じない。
それ所か、中から変な音が…
(…もしかして!)
その本を開けると、中には『異界の鍵』と『冥界の鍵』と刻まれた二つの鍵があった。
(成る程、そういう事か…)
(八幡さん!私、この本に書いてあるモンスター見た事あります!)
(何?…俺もだ。)
やっと既視感を感じる理由が解った。
この建物、昔やった事のあるゲームの奴と似ているんだ!
(姫野、お前もやった事あるのか?あのドラクエ擬きみたいなゲーム?)
(はい!ドラクエっぽいと思ったけど、かなり楽しいゲームでしたよね!)
(ああ。昔、七望兄さんとどっちが先に全クリするか勝負した物だ。)
クラスの奴等に嬉々としてこのゲームの事を話そうとしたら、誰も知らなかったけどな!
…やめよう。傷が開くだけだな…
(つまり、この建物を攻略するには…)
(…あのゲーム通りにやれば良い!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして、俺達はこの建物を楽々と攻略した。
その中には異界(笑)や冥界(笑)な場所もあったが、攻略するのは簡単だった。
その途中…
(ボールに乗りながら、何で跳ねられるんだ?)
(スライムナイトみたい…)
【残念だけど~メタルライダーだよ~♪】
(そっちかよ!色合いは似てるが…)
【黙れ、クズ。お前の声は耳障りだ。】
みたいなやり取りがあったり…
(ここ、色々と鈍器多いですね。)
(やはり、撲殺天使か…)
(へっ、天使!?)
(いや、何でもない。…でも、ここにある刀は持っていくか。)
…みたいな事もあった。
そして…
(ふぅ、この魔方陣に乗ればラスボスだな。)
(…ですね。)
(…あのピエロの相手は任せろ。姫野、お前はスイッチの方を頼む。)
(はい!)
俺達は、魔方陣を踏む。
その向こうに居るラスボスと決着を着ける為に。
続く
パクりだとしても、それに目を瞑れば面白いゲームはたまにある。まぁ、パクりの時点でアウトだが。