やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
幕間 その5 名刀『鳳凰丸』
その5
「…よぉ、大丈夫だったか?」
「あっ、八幡さん!」
結局、私はあの後泣き疲れて眠ってしまった。
勿論、悪夢など見ずにぐっすり眠れた。
そして、ちょうど目を覚ました所に八幡さんがやって来た。
「…どうやら、大丈夫みたいだな。」
「はい!八幡さん達のお陰でぐっすり眠る事が出来ました!」
本当に感謝している。
特に八幡さんが居なければ、私は夢でハンバーグにされていただろう。
それにしても…
「あの、八幡さん…」
「何だ、姫野?」
「その持ってる刀、何ですか?」
「…やっぱり、見えるんだな。」
え、見えるんだなって…
「よく見ろ、この刀を…」
「えっ………って、これ!あのゲーム終盤も終盤でゲットできる名刀『鳳凰丸』じゃないですか!」
「……………ああ。」
名刀『鳳凰丸』
その名の通り、かなりの武器だ。
これを所持するだけでゲームバランスが壊れる位に強力な上に、これが出てくる確率がこれまた低いのだ。
…今なら解る。
何でRPGでギャルゲーをしなければならなかったのだろうか?
「で、何で持ってるんですか?」
「解らん。目が覚めたら持ってた…」
えぇ…何それ………
「でも、懐かしいですね。これを手に入れるの本当に苦労しましたよ。」
「全くだ。本当に好感度あげるの難しくて…」
「そうなんですよね。あの仕様だけは今でも謎に満ちてますよ…」
「ああ。あの仕様のせいで、七望兄さんは絶望してたからな。あの人、ゲームですら悲惨な状況だったからな…」
こうして、私達はあのゲームの事を語り合った…
…氷室さんが朝食が出来たと呼びに来るまで。
しかし…
「何処か睨まれてる様な…」
「ん?どうした、姫野?」
「いえ、何でもないです。早く行きましょう!」
「わ、解った!解ったから、押すな!」
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我が名は名刀『鳳凰丸』
何故か最近意思を持ち、新たな主人を得た者だ。
『これが、我の主人…』
主人は目が腐っていた。
それだけじゃない。少しキツいが、病み付きになりそうな臭いと気配をしていた。
それ所か、安心感まで覚えてしまう。
『何故だ、何故なのだ?』
そんな事を考えていると、ふと別の奴が目に入ってくる。
『これは…人間の雌?』
一応、知識にはある。
アレだ、主人の逆な存在だ。
だが…
『主人と話している姿を見ていると、謎の感情が湧き出てくる…』
この感情は一体…
解らない。理解できない…
…だが、1つだけ解った事がある。
『我、コイツ、嫌い。』
何故か、そう思うのであった。
この後、リストができる位に嫌いな存在が増えるとは知らずに…
続く
ノリで作った。後悔はしていない。