やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第32話 久しぶりの学校
第32話
八幡side
『猿夢』を倒してから数日…
姫野は再び学校へ通える事となった。
連続して襲ってきた怪異達も鳴りを潜め、全く現れなくなった。
しかし、まだ油断はできない。
そのせいか…
「…はぁ。大丈夫なのか、これ?」
「何がですか、八幡さん?…って、じゃなくて、八幡先輩?」
何がって、お前…
「お前、俺なんかが監視者で良いのか?」
学年は違うとはいえ、通う学校は一緒。
という事で、監視者に任命されました。
俺は別に良いんだが、姫野の奴がどう思ってるかどうか…
「えっ?別に良いですよ、八幡さ…先輩ですし。知らない人に監視されるよりも、八幡先輩の方が私的にも良いですし。」
「マジか、お前…」
やはり、女という物はよく解らん。
しかも、ヤケに嬉しそうだし…
…流石に自意識過剰、か。
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美琴side
あっという間に時間は過ぎていき、昼休憩の時間となった。
「八幡さん、まだかなぁ…」
今日からは監視を含めて、八幡さんと昼食を食べる事となった。
何故だろう、少し嬉しい…
「でも、良かったのかな?」
最初は私が八幡さんの教室に行くつもりだった。
でも…
『入ってきたばかりの一年にそんな勇気のいる事をさせられるか。』
って、逆に迎えに来てもらう事になっちゃった。
「美琴ちゃん、今日一緒に昼食食べない?」
私が八幡さんを待っていると、友達のいろはちゃんが話しかけてきた。
「あっ、いろはちゃん!ごめんね、今日は先約があるの。また、今度一緒に食べようね!」
「そうなんだ…うん、また今度ね♪」
私が断ると、少し悲しそうな顔してたな。
罪悪感が沸いちゃうけど、仕方ない。
そんな事を思っていると…
「ねぇ、姫野さん!一緒に昼食食べない?」
間髪入れず、クラスメイトの男子が誘いに来る。
確か、えっと、多分…
「……ああ、Aくんだっけ?ごめんね、今日は無理。先約が居るの。」
「先約?なら、何で何処にも行かないんだ?」
「えっ?待ってるからだけど…」
別に関係ない筈なのに、何で聞いてくるんだろう?
「それらしい奴なんて、全く来てないじゃん!そんな君を待たせる奴よりも、俺達と一緒に食べようよ!」
…はぁ?何を言ってるのだろう?
先約を破るつもりはないし、この男子達と食べる意義が見いだせないし…
「ねぇ、良いだろ?」
「普通に嫌ですけど…」
「えっ?」
「えっ?」
話が噛み合わない。
一昨日の、『猿夢』の方がまだ会話できる気がするなぁ…
そんな事を思っていると、周囲がザワザワし始める。
もしかして、八幡さん!
そう思ったのだが…
「姫野 美琴さんだったかしら?この名前の生徒は居るかしら?」
そこには、私と同じ黒髪ロングの女子が立っていた。
うわぁ、綺麗…
「あ、あの、私ですが…」
「そう、貴方が…。あの男、やはり黒髪ロングが好きなのかしら(ボソッ)…」
最後の方は聞こえなかったが、色々と私をジロジロと見た上に、勝手に納得している。
何、この人…
「あの…何の用ですか?」
「ああ、そうだったわね。比企谷くんの代わりに貴方を迎えに来たの。」
「えっ、八幡さんの代わりにですか?」
「八幡…さん……?」
「はい?」
その瞬間、空気が凍った気がした。
そして、冷たく青い焔がこの人から出ている様に錯覚してしまう。
まるで、零度の焔だ。
「…ふふ、そう。…そういえば、自己紹介がまだだったわね。私は…雪ノ下雪乃。」
この人…雪乃先輩は凍る様な笑みを浮かべ……
「唯一無二の、比企谷くんの友達よ♪」
まるで、宣戦布告するかの様にそう言った。
何故だろうか…
…無性に腹が立つなぁ。
続く
修羅場かな?尚、八幡本人は平塚先生に捕まっただけである。