やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第36話
「な、なんか凄いね!」
あっ、コイツはバカだ。アホの子だ。
だって、『ほぇー』って感じのアホ面しちゃってるし。
大丈夫か、コイツ。
変な宗教に引っ掛かりそうだな…
「仲間ハズレ、反対。」
『反対!反対!』
「あら、ごめんなさいね。でも、部外者の貴方は関係無いもの。」
「『むぅ…』」
何あれ、ハムスター?
『鳳凰丸』は顔が無いからよく解らんが、姫野がやるとあざとく感じないのは何故なのだろうか?
まぁ、アイツらはほっておいて…
「で、どんな依頼なんだ?」
「あ、あの、あのね…クッキーを……」
依頼内容を聞こうとすると、恥ずかしそうにチラチラと俺を見てくる。
成る程、そういう事か…
「雪ノ下、後は頼んだ。良ければ、姫野も手助けしてやってくれ。俺はマッ缶買ってくるから。」
「ええ、少し不満も有るのだけれど、任せてちょうだい。」
「お任せ下さい。」
「おう。じゃ、行ってくるわ。」
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買う物を買って、部室に帰ろうとすると…
比企谷くんへ。
由比ヶ浜さんの依頼で、家庭科室に行く事になりました。
なので、貴方もそこに来てください。
…と、メールが来た。
家庭科室?何故だ?
そう言えば、昨日は鶴見先生の授業があったな。
申し訳ない事をしたな、今度遊びに行く時は菓子でも持っていこう。
そんな事を考えながら、家庭科室へ向かう。
「ふぅ、来たぞ。雪ノ下、姫野、由比ヶ浜、ほらやるよ。」
『我!?我のは!?』
煩い、お前は飲めないだろ。
『鳳凰丸』を無視し、雪ノ下には野菜生活、姫野と由比ヶ浜はよく知らないから、ミルクティーを買っておいた。
「あら、ありがとう比企谷くん。」
「あっ、私このミルクティー大好きなんです。ありがとうございますね、八幡先輩!」
「あ、あの…ありがと……」
「…どういたしまして。」
三者三様の反応を返してくれる彼女達。
まぁ、喜んでくれたのなら何よりだ。
だが…
『ズルい!ズルい!我も早く人間になりたい!』
と、叫んでいる奴も居る。
お前は妖怪人間か!ドラマしか見た事ないけど!
「で、結局何するんだ?」
「クッキー…クッキーを焼くの。」
「はぁ、クッキー…」
素直に何で?としか思わない。
確かにクッキー美味しいけどさ…
「由比ヶ浜さんは食べてほしい人が居るらしいのだけど、上手く作れる自信がないらしいの。」
「だから、結衣先輩は奉仕部に依頼しに来たらしいですよ。」
「へぇ…」
成る程、そういう事か。
…不得意分野だな。
料理こそ出来るが、菓子は正直専門外だ。
七望兄さんなら、めちゃくちゃ上手いんだが…
「よし、雪ノ下頼んだ。味見なら任せろ。」
「ええ、任せなさい。美味しいクッキーを彼女が作れる様にしてみせるわ。」
しかし、この時の俺達は知らなかった。
この後に待ち受けている惨劇…
…第一次ポイズン・クッキングを。
続く
鈴木福くんはいつの間にか、福さんへ…