やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている   作:クロスディア

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悲惨。


第37話 第一次ポイズン・クッキング

第37話

 

それから、雪ノ下と由比ヶ浜によるクッキングが始まった。

 

論外な『鳳凰丸』を除けば、俺と姫野は味見係となった。

 

姫野も料理はできるらしいが、お菓子には手を出した事がないらしい。

 

でも、和食ならかなりイケるとの事。

 

これが大和撫子か…

 

「よし、やるぞぉ!」

「全く、ちゃんとエプロンは着れてないわよ。」

「あ、ごめん。ありがとう!」

 

うーん、大丈夫かこれ?

 

何か幸先悪いんだけど…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

結論から言おう…

 

…予想は的中しちゃいました。

 

「な、何で………」

「理解できないわ…。どうやったら、あれだけのミスを重ねる事ができるのかしら……」

「由佳と同じくらい酷い…」

「ここまで来ると、逆に才能かもな…」

『この女、毒物遣いなのか?』

 

それぞれの感想をぶつける…

 

…目の前にある、物体Xに向かって。

 

殻が入った溶き卵、ダマになった小麦粉、当然の様に砂糖とすり換わる塩、過剰にいれたバニラエッセンスと牛乳。最早隠せてない程にいれたコーヒーの隠し味。

 

うん、失敗しない要素がない。

 

「で、でも、食べてみないと解らないよね!」

「…そ、そうね。では、比企谷くん、姫野さん。味見、頼んだわね。」

「…えっと、その、が、頑張ります。」

「はは、雪ノ下にしては珍しい間違いだな。これは味見じゃなくて、毒味と言うんだ。」

「どこが毒よっ!………毒かなぁ?」

 

張本人が自信無くしてんじゃねぇよ…

 

むしろ、俺が聞きたいわ。

 

『我、この毒物から妖気を感じるのだが…』

 

えっ、マジ?

 

最早、錬金術の域だよコレ…

 

…だが、依頼は依頼だ。

 

このジョイフル本田で売ってるみたいな木炭モドキを食べなければ…

 

「ええい、ままよ!」

 

ジーっとしててもどうにもならない。

 

覚悟を決めて、物体Xを口に入れる。

 

「ぐっ、何だコレは…」

 

苦い!苦すぎる!

 

今まで食べてきた物の中で一番不味い!

 

これ、気絶できた方が幸せなまであるぞ!

 

「はぁはぁ、く、食えたぜ…」

「は、八幡先輩!」

「大丈夫、比企谷くん!安心して!ちゃんと葬式には友達代表として出てあげるから!」

『主人!主人!死んじゃ嫌!』

「そ、そんな、私、そんなつもりじゃ…」

 

いや、勝手に盛り上がってる所悪いんだけど…

 

「勝手に、殺すな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あの時、買ってきておいたマッ缶のお陰で無事に復活できた。

 

流石、マッ缶!千葉のソウルドリンク!

 

糖尿病になるまで飲むのを止めない事を誓うまである。

 

「さて、由比ヶ浜さんがどうすれば、より良くなるか考えましょうか。」

「由比ヶ浜が二度と料理しない事。」

「結衣先輩が、由佳みたいに開き直って料理を諦める事。」

『一変死んで、生まれ変わる事。』

「全否定された!?」

「比企谷くん、姫野さん。それは最後の解決方法よ。」

「それで解決しちゃうんだ!?」

 

それぞれの辛辣な答えに、ガックリと肩を落とす由比ヶ浜。

 

仕方ないだろ、お前。

 

言っちゃなんだが、論外中の論外だったぞ?

 

「やっぱり、あたし料理に向いてないのかなぁ?才能ってゆーの?そういうのないし…」

 

あっ、コイツ!

 

よりによって、雪ノ下の前でそれを言うのか…

 

続く




怪異特効を付与されてるまである。
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