やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている   作:クロスディア

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流石に新しい登場人物紹介を由比ヶ浜だけでは書けないので、次に持ち越します。


第1部 最終章 怪異症候群
第40話 神代家の謎


第40話

 

「でさ…それが後の『ヒサルキ』っていう都市伝説になった訳さ…」

「へぇ、そうだったんですね…」

「おい、剛!こっちで本当に合ってるのか?」

「もう少し静かにしてくれ…」

「七望兄さん居なくて本当に良かった…」

 

今、俺達は車に乗って、とある場所へと向かっていた。

 

平日、学校が普通にある真昼からだ。

 

「ああ、大丈夫だせ!」

「七望さんはどうしてるんですか?」

「ん?先に行って待ってるってさ。」

 

あの野郎、めちゃくちゃ美味しそうな料理の写真付きでメール送ってきやがった。

 

「ああ、そういや等。お前、確かあの時は大変な目にあってたよな、あの『河童事件』!」

「…………………………………………」

「…………あれか、あれは酷い事件だった。」

 

何があったって?

 

はは、思い出したくもねぇ…

 

「はぁ、早く着かないかなぁ…」

「…そうだな。早く終わらせて、平日の旅行を楽しもうぜ。」

 

何故、こうなったかというと…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二週間、何も起こらなかった。

 

連続で姫野を襲い続けていた怪異達は鳴りを潜め、影すら見せなかった。

 

奉仕部としても、材木座という厨二病患者からの依頼を除けば、暇だった。

 

だが、これは嵐の前の静けさだと確信していた。

 

おそらく、姫野の奴も…

 

「さて……『猿夢』の件から何も進展がない訳だが、例の調べ物について何か手掛かりは掴めたか?」

「おう!ちゃんと資料にまとめてきたぜ!」

「こちらも問題はない。」

「で、あのアホ兄貴は?」

 

俺が『猿夢』と戦っている時から調べ始めた手掛かりの報告会なのに、何でアイツ居ないんだよ…

 

「七望なら行かなきゃいけない場所があると言って、後で合流する気らしい。」

「マジか、何してんだアイツ…」

 

まぁ、アイツの事だ。

 

ちゃんとした理由があるんだろうが、一体どこに行ってるんだよ…

 

「聞いて驚け!どうやら、神代家の祖先は渡来系の『巫医』…つまり『呪術師(シャーマン)』の家系として、数百年もの歴史を持ってたらしいんだ。」

「何だって!?」

「神代家はかつて、幾つかの秘法を家の技として子孫に伝えていたそうだ…ある年代まではな。」

 

つまり、今はもう…

 

「だが、400年前を境にそれがパタッと途絶えちまったらしい。その歴史を、現当主であった『神代 由佳の親父』でさえも知らなかった可能性が高い。」

「…自分の家の歴史も知らなかったのか?」

 

案外知らない物ではないのだろうか?

 

まぁ、七望兄さん辺りなら嬉々として調べていそうだが…

 

「で、そんな情報をどうやって調べる事が出来たんだ、剛?」

「実はな…『旧・神代家』ってのが在ってな。そこに住んでる『神代 由佳』の祖母、『神代 伊代』って婆ちゃんに突き当たったんだよ。」

「成る程、それで神代家のルーツを…」

「まぁな。と言っても、その婆ちゃんも自分の祖父から聞いた与太話みたいな感じだった様だけどな。」

 

つまり、神代 由佳は…

 

「…神代家には『呪術師』としての力があり、その末裔である神代 由佳が『ひとりかくれんぼ』を施してしまった。そして、それが大きな怪異を呼び寄せる原因になってしまった、か…」

 

続く




受け継がれた力、受け継がれた呪い。
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