やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第41話
神代家についてはよく解った。
だが、肝心なのは姫野の方だ。
「翔太、お前の方はどうだ?比企谷兄弟に守られていたとはいえ、大きな怪異に対してほぼ何事もなく掻い潜る事が出来たのか解ったか?」
おそらく、
そうでなきゃ、俺に守らせようとはしないだろうから。
「どうやら、姫野家の方も『呪術師』の家系らしい。」
「何だと!?」
成る程、スタンド使いがスタンド使いと惹かれ合う様に、彼女達も惹かれ合ったという事か?
それに、彼女には『鳳凰丸』が見えていた。
等さん達や、雪ノ下にさえ見えなかったのに…
「数百年前、筑紫地方に姫野と呼ばれる一族がいた。その一族は有能な呪術師として、古来より伝わる家の秘法を受け継いでいたそうだ。」
筑紫地方…九州か!
めちゃくちゃ遠い所に居たんだな、姫野のご先祖様とやらは。
「だが、『呪術師』と言っても一括りにできん。彼らは主に祈祷や疫病封じが専門だったそうだ。」
成る程、呪術師は呪術師でも、姫野は護る・封印特化だった訳か…
「しかし、400年前から突如として……その歴史は闇に葬られる。神代家が辿った歴史と同じ様にな。」
つまり、神代と姫野との間には何かがあった可能性が高いという事か…
壮大な話になってきたな…
「等さん、この事は姫野に言うんですか?」
「…そのつもりだ。」
「…解りました。俺から言っておきます。」
いや、大丈夫か。
どうやら、その必要はないみたいだ…
「いえ、大丈夫です。全部、聞きました。私の事も、由佳の事も…」
「…で、どうする姫野?過去の因縁からは逃げらないぜ、経験則だ。」
その問いに、姫野は真剣な眼差しを向ける。
「私はもう逃げません!八幡さん達に守られているだけじゃない。自分自身で、向き合いたいんです!例え、自分の家の過去に何があろうと!」
覚悟は決まってる、か。
なら、これ以上は何も言わない。
「そうか、なら俺は全力で姫野を援護するとしよう。お前自身が魚を取れる様にな。」
「八幡さん…はい!」
今は部活中じゃないが、雪ノ下…お前のやり方を貸して貰うぜ。
「おいおい、八幡だけじゃない。俺っち達も忘れるなよ、美琴ちゃん!」
「はい!どうかお願いします!」
そして、姫野は西の方を向きながら…
「感じるんです…。ずっと向こう…西の方角から変な力を。」
「旧・神代家か…」
「多分…そうです。もう、終わりにしなきゃいけない。もう断ち切らきゃいけない。その為にも…改めて、私に力を貸してください!」
これで目的地は決まった。
さぁ、こんな呪いの連鎖は終わらせよう。
「…車は俺が出す。案内は任せたぞ、剛。」
「おう!任しとけ!」
「やれやれ、気合いを入れないとな…」
「皆さん…」
おいおい、今泣きそうになるなよ…
「まだ終わってないぞ、姫野。」
「解ってます…でも、嬉しくて……」
「ふっ、さっさと決着を着けようぜ、この『怪異症候群』に。」
「…はい、八幡さん!」
続く
物語の結末を決めるのは…